大ヒットした童謡
その名も”だんご3兄弟”
この歌が発表されたのは、1999年1月。
NHK教育テレビの【おかあさんといっしょ】のオリジナルソングとしてこの世に出ました。
歌っていたのは、当時のうたのおねえさん茂森あゆみさんと、うたのおにいさん速水けんたろうさん。
耳にしたが最後、メロディーも歌詞も頭から離れません。あっという間に子どもたちの間で大人気になりました。
この人気は子どもたちの間だけにとどまりませんでした。
【おかあさんといっしょ】では初めてCD化が決まり、1999年3月に発売されると爆発的な売り上げを記録。
当時、子どもはもちろん、このメロディーを知らない日本人はきっといなかったでしょう。
社会現象と言ってよいほどのブームとなりました。
1975年に発売された『およげ!たいやきくん』も社会現象になった童謡の一つです。
こちらは、現在までオリコンシングルの売り上げ枚数1位記録を保持しています。
同じ童謡、同じ食べ物モチーフということで、この曲と並んで語られることが多かったそうです。
作詞作曲は
作詞を手掛けたのは、佐藤雅彦氏。
これまた1990年代に流行ったCMソング”バザールでござーる”などを手掛けています。
この二人は、のちにNHKEテレの”ピタゴラスイッチ”などの歌も生み出しています。
一度、聞いたら忘れない、そんな歌詞とメロディーを生み出す天才のようです。
ピタゴラスイッチ~♪というメロディーも頭の中でリピートされます。
番組中に使われる楽曲はリズミカルかつコミカル。ついつい続きが気になります。
ピタゴラシステムの面白さはもちろんなのですが、あの楽曲のファンの方も多いはず。
子ども番組と侮らず、ぜひご覧いただきたいものです!
子どもから火が付いた
なぜこんなにヒットしたのか
若者の間でだけ売れる曲というのはたくさんあるでしょう。
日常、テレビで流れる歌の多くは、若い恋愛世代を対象にしていると感じられます。
しかし『だんご3兄弟』は子どもから火が付きました。それはイコールお母さん世代を取り込むということ。
この子ども層のマーケットは馬鹿にできません。
ライダーしかり、戦隊しかり。お財布を握っている父母、祖父母までがターゲットにされています(笑)。
そしてNHK教育テレビ(Eテレ)のすごさも挙げられます。特に朝夕に放送している【おかあさんといっしょ】。
幼いお子さんがいない家庭には関係のない番組ですよね。
しかし幼いお子さんがいる家庭にとっては、なくてはならない番組なのです!
なぜ朝夕に放送されているのかー。それはお母さんが一番忙しい時間帯だからでしょう!
【おかあさんといっしょ】は手の回らないお母さんの大きな力になってくれるのです。
もしかしたら、パパより全然役に立つ!なんてケースもあるのではないでしょうか。
テレビで毎日流れてくる楽曲は、自然と子どもとお母さんの耳に残ります。
その中でも最近の楽曲の中で、大人も「おっ?!」と引き付けられた人気曲をご紹介。
『たこやきなんぼマンゴ』『おまめ戦隊ビビンビーン』『ようかいしりとり』『パンパパ・パン』などなど。
挙げるとキリがありませんが、これらの曲は楽しく明るく、そしてコミカル。
楽しい気分になり音楽に合わせて体が動いてしまうのではないでしょうか。
タンゴのリズム
このリズムはタンゴの一種です。
アクセントを置く場所に特徴がある音楽で、強い印象を残します。
ちなみに『だんご3兄弟』のシングルB面に収録されたのは『黒ネコのタンゴ』という童謡。
この曲も1969年に発売され、大ヒットしました。
切ないメロディーにタンゴのリズム、そして童謡という共通点。
2曲とも国民の心をつかんだのです。
シュールなPV
キャラクターも人気
さてさて、この楽曲のだんごはというと、実はしょうゆだんごなのです。
そして題名通り、三兄弟のお話。上から長男、次男、三男だそうです。
長男の名前は”串団子 一郎”、次男は”次郎”、三男は”三郎”です。苗字は初耳でした(笑)。
このシンプルな線で描かれただんごの兄弟に、日本中が夢中になったのです。
冷静になって振り返ると不思議な現象ですが、懐かしく思い起こされます。