二人の歌姫から五人の歌姫へ
マクロスΔはどんなストーリー?
マクロスシリーズ最新作となる「マクロスΔ」。「マクロスF」の歌姫である、「シェリル・ノーム」と「ランカ・リー」の二人から歌姫は五人となりました。
今回のマクロスでは、「ヴァールシンドローム」と呼ばれる奇病が多発しており、ヴァールシンドロームを発病させた者は、自覚を無くし、暴走してしまいます。
暴走した状態で銃などの武器を所持していると、無自覚で乱射して人を死なせたりしてしまいます。
そんなヴァール化した人々を歌で治す事のできる「戦術音楽ユニット、ワルキューレ」、そしてワルキューレを護衛するΔ小隊が活躍していきます。
一方で、何をやるにも気力が出ないが、身のこなしのセンスは抜群の「ハヤテ・インメルマン」。
そして、ワルキューレに憧れて故郷を飛び出してきた少女「フレイア・ヴィオン」の二人が出会い、物語は徐々に進み始めます。
フレイアとハヤテのいる区域にヴァール化した人間が出現、街は一気に警戒態勢に突入、ヴァールとの戦闘にハヤテとフレイアは巻き込まれてしまいました。
ヴァール化した人間はVFに搭乗した状態で街を襲撃、瞬く間に街は火の海になっていきます。
ヴァール化した人間と、騒ぎを収める為に「ワルキューレ」と「Δ小隊」がヴァールと戦闘開始、ワルキューレは歌に出される「生体フォールド波」でヴァールを鎮静していきます。
「God Bless You」の歌詞の意味は?
フレイアの想いを綴る歌
そっと瞳閉じて 願い事をひとつ
言わないで でもきっと 信じてる
君の胸のUp&Down 感じているよ いつも
見つめあう この時を 忘れない
出典: God Bless You/作詞:北川勝利 作曲:北川勝利
あふれそうな気持ちも(気持ちも)
急に泣き出したくなるの いつでも(いつでも)
遠ざかる 運命のかけら 離さないで
出典: God Bless You/作詞:北川勝利 作曲:北川勝利
「God Bless You」という曲は、ざっくりというならハヤテとフレイアの恋愛曲になります。
フレイア視点で、ハヤテへの想いを感情込めて綴った歌詞となっています。
まず、二人はお互いに種族が違います。フレイアはウィンダミア人、ハヤテは地球人となっています。
ウィンダミアが地球人と違うのは、頭に付いている「ルン」と呼ばれる、感情の起伏で発光したり、色が沈んだりする体の一部です。
フレイアの頭に付いているハートがルンですね。
二つ目に、身体能力の高さ。地球人の数倍はあるであろう、跳躍力と圧倒的な近接戦闘能力を持ち合わせています。
最後に、ウィンダミア人は「寿命が短い」のです。
ウィンダミア人の平均寿命は、おおよそ三十歳前後で、二十歳を過ぎると老化が急激に進んでしまうのです。
三十歳の頃には、地球人でいう六十歳ほどの外見になってしまい、寿命はすぐそこまで来ているという状態なのです。
つまりは、歌詞中で「泣きたくなる」という悲しげな描写の原因は、フレイアがハヤテとの「寿命の差」を気にしている為なんです。
God Bless You
光る風の中で 出会った2人
迷わない もう二度と 熱いハート焦がして 今すぐ
God Bless You
もしかしたら キミは全てわかってたの?
ありがとう そばにいて 見守っていてくれた日々に ありがとう
出典: God Bless You/作詞:北川勝利 作曲:北川勝利
God Bless You
光る風の中で 出会った2人
迷わない もう二度と 熱いハート焦がして 今すぐ
God Bless You
もしかしたら キミは全てわかってたの?
ありがとう そばにいて 見守っていてくれた日々に ありがとう
出典: God Bless You/作詞:北川勝利 作曲:北川勝利
ハヤテとフレイアの出会いは、なんとも唐突なものでした。
ハヤテが仕事のサボり癖(意味を感じないため)で、クビを言い渡されました。最後の一仕事として、荷積みをしている最中に出会いは突然やってきます。
荷積みであるコンテナから、何やら声が聴こえると思って、コンテナを開ければあら不思議、大量のリンゴの中にフレイアが侵入していたのです。
何故こんな所に?とハヤテが聞くと、フレイアはワルキューレのオーディションを受けに、故郷を出てやってきたと言います。
ですが、フレイアが降り立ったのは、オーディションが行われる惑星ではなく、違う惑星。間違えた上に、侵入者扱いで追い回されているお尋ね者状態です。
ハヤテは、フレイアのワルキューレへの憧れや真剣さを話され、何か感じたのかハヤテは追いつめられたフレイアを助け出すのです。
この出会いがなければ、フレイアはワルキューレになれませんし、最悪、刑務所行きです。
そして、フレイアの愛用している携帯はフレイアが歌に、ワルキューレに憧れる夢を与えたキッカケです。
その携帯こそ、ハヤテの父「ライト」が、ウィンダミアに訪れた際に、幼いフレイアへ授けた携帯だったんです。
なので、サビの下部分。「キミは全てわかってたの?」というのは、ハヤテ自身ではなく、携帯に向けられた言葉だと解釈します。
そう、フレイアをずっと支えて導いてきたのは、先にも後にもハヤテなんです。
フレイアとハヤテの神回!
ハッピーバースデー
フレイアとハヤテが急接近する16話、フレイアのバースデー回です。
フレイアに対して、バースデープレゼントを用意していたハヤテ、そのプレゼントとは雪だったんです。
フレイアは雪を見たことがなく、初めて見る雪に大はしゃぎ、思わず寝転んでしまいます。
駆け寄ったハヤテが、雪に静かに寝転ぶフレイアを見て、ふと「ルン」に触れてしまうんです。
出会って最初の頃、「ルン」に触れようとしたハヤテをフレイアは拒絶しました。それは「ルン」がウィンダミア人にとって重要で敏感な部位だったからです。
しかし、今回は一切の抵抗をせず、「ルン」を強く光らせているんです。つまりは、フレイアがハヤテを心から受け止めている証拠なんです。
トライアングラーは再び
ハヤテとフレイアの距離が一気に近づいた。それはとても喜ばしいことです。
しかし、そんな二人を見て、自然と涙を流している女性が一人。
ハヤテと言い合いになったり、喧嘩している教官役「ミラージュ」でした。
実際、ミラージュはハヤテに近かった存在で、フレイアも二人の距離に不安を隠せないでいました。
そして、ミラージュもやはりハヤテの事が好きになっていたんでしょう。でも、それをはっきりと自覚していない、何で泣いてるんだろうと不思議に思う彼女です。
ある意味では、ミラージュが何故泣いているのかと不思議に思うまでだったのを良かったと考えるのが良いでしょうか。
或いは、ミラージュの強がりかもしれませんね。