Oh なんてヒューマン 裸になってさ
君と向き合ってたい Uh
栄冠も 成功も 地位も 名誉も
たいしてさ 意味ないじゃん
出典: 【es】 〜Theme of es〜/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
上記はCメロの歌詞です。
Cメロで一気に雰囲気が変わります。
メロディーはシンプルですが、シャッフル気味のリズムになり、ブルースを奏でます。
「Oh なんてヒューマン」の部分は、人間のエゴをあざ笑うかのような、皮肉な歌詞になっています。
「たいしてさ 意味ないじゃん」の部分はまるで、音楽で成功を収めた彼ら自身をからかっているような、ある意味悲壮的な歌詞です。
第4位『抱きしめたい』
第4位は『抱きしめたい』です。
2thアルバム『Kind of Love』に収録されています。
シンプルなようでいて実はこの曲、転調がかなり多いです。
イントロの出だしのキーはB♭なのですが、最後のサビは2つキーが上がってCになり、Cのまま終了します。
また、コード進行がE7からEm7になったり、ディミニッシュコードを取り入れていたりしており、とてもデビューしたてのバンドとは思えない作曲能力の高さが窺い知れます。
しかし、メロディーラインはそれを感じさせません、
あえて転調を感じさせないように、メロディーラインをつくったのだろうと思います。
カラオケの大定番曲が3位!!
第3位『Tomorrow never knows』
第3位は『Tomorrow never knows』です。
4thアルバム、名盤『Atomic Heart』に収録されています。
この曲のイントロは長いです。しかし、この曲を解説するうえでイントロは外せません。
イントロの聴きどころを解説したいと思います。
まずはイントロのコード進行をご覧ください。
C G Am G DonF# F EonC
FonA G F Em Dm C B♭
Fmaj7 GonF Em Fmaj7
Fmaj7 GonF Em Fmaj7
出典: Tomorrow never knows/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
イントロの冒頭部分は、普通のコード進行です。
しかしFmaj7(エフ・メジャーセブン)からのコード進行が川の流れに揺蕩(たゆた)うような和音で、美しいです。
このFmaj7からのコード進行が、この曲のメインテーマであり、通奏低音だと思います。
通常多くの場合、「F→G→Am」と進行しますがこの曲は、「Fmaj7→GonF→Em→Fmaj7」というコード進行です。
いわば「解決しないまま浮かんでるような和音の流れ(コード進行)」が「未知の明日(Tomorrow never knows)」という、この曲のテーマに沿っています。
筆者はこの曲がリリースされたとき、中学生でした。
その頃からピアノやギターを演奏していましたが、作曲はしていませんでした。
高校時代から作曲するようになるのですが、その頃この曲のコード進行を知り、ビックリした記憶があります。
最後のサビで転調し、キーが上がるのですが、友人とどこまで高い声が出せるか張り合っていました(笑)
男性ボーカルのキーではかなり高い方なので、皆さんも一度歌ってみて下さい!!
カロリーが消費されて、いい運動になりますよ(笑)
アレンジが見事な2位の曲は!?
第2位『CROSS ROAD』
第2位は『CROSS ROAD』です。
『Tomorrow never knows』と同じく、『Atomic Heart』に収録されています。
この曲はどの部分も聴きどころ満載なのですが、あえて言うならばAメロとCメロ手前のサビです。
lookin'for love 今建ち並ぶ
街の中で口ずさむ
「ticket to ride」
あきれるくらい
君へのメロディー
出典: CROSS ROAD/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
上記はAメロの歌詞です。
「love」と「並ぶ」、「ride」と「らい」で韻を踏んでいます。
「ticket to ride」とは、言わずと知れた「The BEATLES」の名曲です。
しかけはここだけではありません。
ヘッドフォンで聴くとよく聴きとれるのですが、ギターのリフレインが、歌メロと絶妙に絡み合っています。
コール&レスポンスとは、歌メロと同じもしくは歌メロの間に掛け声や違うメロディーを歌うことをいうのですが、まさにこれはボーカルとギターのコール&レスポンスです!!
全編わたってストリングス、コーラス、ギターのアレンジが素晴らしいです。
メロディーライン、メロディーのリズムを編み込むように、精密かつ緻密にアレンジが施されています。
この曲は是非ヘッドフォンで聴くことをおすすめします!!