競い高め合う友の存在

「ユメひとつ/刀剣男士 team新撰組 with蜂須賀虎徹」は刀ミュ・幕末天狼傳のED曲♪歌詞を解説の画像

俺とおまえ しのぎを削り
いつか絆の意味を知るだろう
どうせ散りゆく運命(さだめ)
いざ友よ斬り結べ
まことの魂で

出典: ユメひとつ/作詞:Shoma Yamamoto・TAKAROT・FUNK UCHINO 作曲:FUNK UCHINO・茅野イサム

1・2行目はそれぞれ蜂須賀虎徹と長曽祢虎徹が歌います。

この2振は、真作の虎徹贋作の虎徹です。

同時に、戦という場に選ばれなかった刀選ばれた刀でもあります。

お互いの存在に対してわだかまりのようなものを抱える2振が、本編では本音でぶつかり合うのです。

本編のラストでは、はっきり言葉にしないもののお互いの存在を認めるようなセリフもありました。

歌詞にもあるように、こうして少しずつ"絆"を深めていくのでしょう。

続く3・4行目は加州清光と大和守安定の沖田コンビが歌い、最後は和泉守兼定と堀川国広の土方コンビが歌います。

ここで歌う"友"は誰でしょうか。

隊士の仲間ともとれますが、筆者はこの"友"とは愛刀、つまり"刀剣男士"ではないかと感じました。

刀で戦う新選組隊士たちにとって、刀はきっと友のような存在だったはずです。

そんな大きな信頼を注がれた刀たちだからこそ、あれほどまでにかつての主への強い想いを抱くに至ったのではないでしょうか。

勇ましさ描くサビ

「ユメひとつ/刀剣男士 team新撰組 with蜂須賀虎徹」は刀ミュ・幕末天狼傳のED曲♪歌詞を解説の画像

ユメひとつ それだけで 乱世を駆けろ 胸躍らせて
オトコなら吠えて見せろ
疾風怒涛のココロで 歴史に名を残せ
荒れ狂う時代 進め

出典: ユメひとつ/作詞:Shoma Yamamoto・TAKAROT・FUNK UCHINO 作曲:FUNK UCHINO・茅野イサム

このサビもまた、新選組の生き方を象徴するような歌詞になっています。

実際に戦を駆け抜けてきた新選組の愛刀たちが歌うと思うと、なんだか胸が熱くなりませんか?

刀剣男士のなかでも、新選組の特色を継ぐ新選組の刀たちは威勢がいい傾向があります。

(もちろん刀によって性格は異なりますが)

そんな勇ましい彼らにふさわしい言葉が散りばめられている歌詞です。

Cメロからのサビの解説

心模様を描くCメロ

「ユメひとつ/刀剣男士 team新撰組 with蜂須賀虎徹」は刀ミュ・幕末天狼傳のED曲♪歌詞を解説の画像

今 燃える血潮 湧き立つ 鋼(はがね)の誓い
土砂降りに飛び出せ
泥濘(ぬかるみ)に躓(つまず)いても 前のめりに転がれ

出典: ユメひとつ/作詞:Shoma Yamamoto・TAKAROT・FUNK UCHINO 作曲:FUNK UCHINO・茅野イサム

鋭い眼光で歌われるCメロの歌詞です。

本編を知っていると、とても力強く、そして哀しい歌詞に感じるのではないでしょうか。

"土砂降り"というのは、刀剣男士たちの心の涙を表しているのかもしれません。

最初は"新選組結成の阻止"を阻止することが任務でした。

しかし最後に待っていたのは、"近藤勇の処刑の阻止"を阻止するという任務。

つまり、歴史通りになるように、近藤勇が死ぬ結末にしなくてはならなかったのです。

心を持ってしまった刀剣男士にとって、それを目の前で体験することはとてもつらいことだと思います。

けれど彼らは刀剣男士です。

心のせいで感情が揺れることがあっても、最後は"鋼の誓い"を胸に抱いて主命をまっとうする存在

本編を通して、もがきながらも前を向いて刀剣男士としての役目を果たした6振。

その心情に寄り添うような歌詞ではないでしょうか。

このあとサビを繰り返し、イントロでも紹介したメロディをハミングして終わります。

曲の終わりで、6振が刀を構えた姿がスポットライトに照らし出されるのですが……。

これがとてもかっこいいので、この後紹介するMVもぜひ見てみてくださいね!

「ユメひとつ」の映像

公式のフルMVが公開されています。

内容は本編のダイジェスト。

初見でも、あらすじを踏まえてMVを見ると、なんとなくどこがどんなシーンなのか想像がつくかもしれません。

印象的なのは最後のサビの後。

6振の笑顔のシーンがつなぎ合わされています。

つらく哀しいこともあったけれど、最後は"刀剣男士"として笑顔で終えられた

そんなことを伝えてくれるようなMVになっています!

まとめ

「ユメひとつ」は新選組の生き様を描く

「ユメひとつ/刀剣男士 team新撰組 with蜂須賀虎徹」は刀ミュ・幕末天狼傳のED曲♪歌詞を解説の画像

「ユメひとつ」の筆者なりの解説をお届けしました。

いかがでしたか?

本編の解釈は、舞台を観た人の数だけ存在します。

同じようにこの曲の向こうにどんな世界を見るかも、十人十色ならぬ"十審神者十色"

ぜひあなたなりの「ユメひとつ」を考察してみてください!