三阪咲がなぜ「今日、好きになりました。」に選ばれたのか

三阪咲について

三阪咲【僕でいいじゃん】歌詞を考察!なぜいつもの僕らに戻れない?偽りの言葉が隠す本当の気持ちを紐解くの画像

2003年4月23日に生まれた三阪咲は中学生の頃から路上ライブを行っていました。

可愛らしい見た目とは裏腹な力強い歌唱力を持っておりSNSを中心に有名になっていきました。

路上ライブを行っていた彼女はテレビの歌番組にも出演するようになりさらに有名になっていきます。

三阪咲には自分の歌声で有名になるという夢を叶えたことや、若い世代に知られている話題性があります。

これらのことからABEMAの大人気恋愛リアリティーショー「今日、好きになりました。」の主題歌になったのです。

「今日、好きになりました。」とはどんな番組なのか

三阪咲【僕でいいじゃん】歌詞を考察!なぜいつもの僕らに戻れない?偽りの言葉が隠す本当の気持ちを紐解くの画像

ABEMAとは地上波では見ることが出来ないドラマ映画を見ることが出来る動画配信サービスです。

地上波では月9などで恋愛ドラマが放送されていますが、中高校生からしたらリアリティーはありません。

しかし「今日、好きになりました」という番組では高校生のリアルな恋愛を見ることが出来ます。

さらに出演している高校生はインフルエンサーであるためその人の私服を見ることができます。

このような理由でこの番組が有名となっていきました。

また、「今日、好きになりました。」という名前は少し長いため「今日好き」と略されて呼ばれています。

「僕でいいじゃん」とは「私を好きになってくれませんか」という曲の続編となっています。

男子目線での恋心を表現したこの曲に隠された気持ちを深読みしていきます。

気持ちを伝えても必ず報われるとは限らない

伝わらない自分の気持ち

”好きです” 伝えた想い
静寂に 消えてった...

出典: 僕でいいじゃん/作詞:三阪咲 作曲:木内友軌

この曲はいきなり告白する歌詞から始まります。

大胆な始まりがこの曲の特徴となっています。

とある女の子に恋した男の子が気持ちを伝えるが恋人になれませんでした。

その人を想っているからといって相手も自分のことを想ってくれているとは限りません。

このような気持ちのすれ違いにより振られてしまったのでしょう。

告白し振られてしまうとその場は気まずい雰囲気になり、静かな時間だけが流れていきます。

男の子の勇気を振り絞った告白は女の子に届かず空気のように流れて行きました。

告白しなければよかったのか

君の目に 映れただけで
最初は幸せすぎたくらいだったけど 今は

ずっとそばに居れるなら友達でいる?
そんな器用なこと 僕にはできないから
やっぱり...

出典: 僕でいいじゃん/作詞:三阪咲 作曲:木内友軌

振られてしまったことで告白が最善の道だったのかと後悔する気持ちが出てきました。

友達として仲良くなり異性として意識し始めたのは自分だけだったのでしょうか。

友達という関係には楽しめる範囲が限られています。

そのため今よりもっと楽しいことをしたいと思った男の子は告白を決心したのでしょう。

もしくは女の子のことを好きだと気付いた自分の心に嘘をつきたくなかったのかもしれません。

告白する前は振られることなど考えずカップルとして「あんなところへ行きたいな」といった想像を膨らませます。

想像したことは必ず叶うものだと思っていたはずです。

しかし現実は残酷であり、想像していたことができないだけでなく友達という立場にも戻れなくなってしまいました。

このように告白しなければ楽しい友達として存在し続けることが出来たという後悔が生まれてしまいました。

しかし4行目から男の子は後悔しながらも告白する以外に道はなかったと思っていることが分かります。

ここから女の子を彼女として受け入れる心構えが出来ていたことが分かります。

自分以外の誰かと一緒に居て欲しくない

消さないで あの言葉 雪の匂いも全部
誰かといる姿 見たくない
奪いたいけど君の幸せ願ってる
偽りの言葉 あの日より上手くなったかな
なんてね...

出典: 僕でいいじゃん/作詞:三阪咲 作曲:木内友軌

ここから1番のサビが始まっていきます。

1行目が指す言葉とは告白した時の言葉のことです。

その言葉が女の子の中にあることによってふとした時に思い出してもらえます。

このことにより付き合うことは出来なくても女の子の心の中で存在し続けることが出来ます。

2行目の歌詞に男の子の本音がでてきました。

自分を振った女の子が自分ではない男子と付き合っている姿など見たくないと思うことは当たり前です。

そのためこの歌詞は多くの人が共感できるでしょう。

しかし3行目以降の歌詞はこのような本音を隠し、好きになった人の幸せを願う歌詞となっています。

このように自分を振った人を恨むことなく幸せを願うということは誰にでも出来ることはありません。

そのためこの歌詞は共感できる人が少ないはずです。

しかし多くの人が共感できるわけではないこの気持ちを曲に乗せることには理由があります。

それは、このサビが多くの人に分かってもらえない気持ちを抱いた人の支えになることが出来るからです。

ここから1人で悩まないで欲しいという作詞した三阪咲さんの優しさを感じ取ることが出来ます。

振られた時のことを何度でも思い出してしまう