ここでは、先ほどよりも強く「後悔」の気持ちが表れています。

”自分が素直になってちゃんと向き合っていればこんなことにはならなかった。”

そんな後悔なのでしょう。

そしてもう1つ。離れたことで家族に対する愛情がよりはっきりと実感できているのではないでしょうか。

謝罪の気持ちと感謝の気持ち。

離れて初めて気が付く大切な気持ちを、主人公ははっきりと感じているようです。

そして、家族を想って涙してしまうのです。

こんな想いを抱えては前に進めない…

最後の1行は”勇気を出してその気持ちを言葉にしよう”。そんな想いが読み取れます。

後悔した事で家族の大切さに改めて気が付きそのことを伝えたいと思ったのではないでしょうか。

本当は会いたいのに強がってしまう

いつの間にか慣れた事の 寂しさにもただ強がって
引き出しの奥に 丸めて投げ込んだ

写真を手で戻せば 頬寄せ合った
くしゃくしゃ笑顔が なぜか泣いてるように見えてきた 目を閉じた

出典: 未来への帰り道/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

ここでは、家を出てきてから今までの気持ちを綴っています。

家族を想うと寂しくなっていたはずなのに、平気なフリをして過ごしてきたのだと思います。

どこかで気が付いていた自分の気持ちにしらんぷりをして、傷ついていないフリをしてきました。

これまではそうでした。

しかし、今はちょっと違うようです。

楽しそうに写っている自分と家族の写真を見て、もう平気なフリはできません。

寂しくて悲しくて…。涙がこぼれないように目を閉じてしまうほど。

”やっと素直になれた”ということなのでしょう。

時間が経過することで、素直に自分の行動を顧みて反省するって、誰にでもあることです。

その時は意地になって思ってもないことを口走ったり、行動したり。

その言動が間違いではないけれど、後悔して傷つくことで前に進んでいけるのではないでしょうか。

いつかまた会えると信じて

どこかで途切れたアルバムの白いページに
いつかまた同じ場所で寄り添う 僕たちの思い出が並ぶように
足早に変わってゆく時に 流されずに 何が大切なのか
心が気付いているなら また出会えるから

出典: 未来への帰り道/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

ここでは、主人公が大切な気持ちに気が付いたことが綴られていますね。

自分がそのことに気が付いているなら、やり直せる。

これが意味することは、「大切なことに気づいたら後悔したとしても、前に進める」ということ。

必ずしも後ろ向きなことばかりではありません。

例え誰かを傷つけて離れた関係でも、大切な事に気付づけたら関係を元に戻すこともできるかもしれない。

主人公もそう思って気持ちを切り替えはじめているのではないでしょうか。

後悔から学ぶ未来の自分へ

離れ離れになるまえに もう少しだけ 素直になれたら
もっといっぱいの ごめんねも ありがとうも言えたのに
今ごろになって溢れ出す 涙が今 言葉に変わるよ
ほら あの日からはぐれたままの 想いを繋げて
許し合えるなら あの時あの場所まで
歩こう 未来への 帰り道を

出典: 未来への帰り道/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

すでに起こってしまったことをなかったことにはできません。

だから主人公のように後悔して申し訳ない感情をずっと持ち続けてしまいます。

ここの歌詞からは、”それでも想いを伝えることが必要”だという解釈ができます。

ミュージックビデオでも、主人公は勇気を出してお母さんに電話をしていました。

そして「ありがとう」と伝えるのです。

その一言だけなのに、涙が流れる主人公。その時の気持ちは「安堵」したからかもしれませんね。

これまで長く葛藤してきたこと、「わだかまり」が解消した瞬間ではないでしょうか。

そうして、前へ進むことができるのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

コブクロの歌う「未来への帰り道」。

この歌詞に込められたメッセージ、それは「後悔しても大切なことに気が付ければ未来へ向かえる」ということ。

後悔は悪いことばかりではありません。

後悔することで反省したり、昔の気持ちがよみがえったり、大切なことに気が付けるのです。

未来なのに「帰り道」という表現が最初はハテナでした。

今なら意味が解ります。過去の後悔によって、未来へ向かって前進しているということ。

過去があって未来につながるから、あえて「帰り道」としているのだと思います。

こう解釈してみると、とても深いメッセージが込められていると思えますね。

この深さ、カッコいい世界観が小渕ワールドなのです!

皆さんの解釈はどうでしたか?

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それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!

若者から年配まで、幅広い世代に愛されるコブクロ

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