あゝ 生物・生存・造形
光り求めては項垂れて
あゝ 絶世唯一の生命
あの日の温もりはもう無いの?
出典: 絶世生物/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴
歌い出しの歌詞と同じフレーズが出てきます。
これを見るとメンタルはまたもとに戻ってしまったと心配になりますね。
最初にあった「形」はもう求めていません。
ここで手にしようとしたのは「光」、明るい方へと向かっています。
でも残念ながら次では下を向いてしまうようですね。
忘れることができないほどに「温もり」は心地よかったのでしょう。
前を向くことができないままに、思い出に足を取られてしまう。
比較対象が無い絶対的存在の「生命」の正体は何なのでしょうか。
もう一度振り返って
受け取って欲しくて
差し出す大事なモノ
瓦解する不安全なモノは
もう いつだってさ いつになったら
出典: 絶世生物/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴
明るい方を見ようとしたけれどやはり下を向いてしまった。
その結果この後の歌詞にはネガティブな言葉がやや多めとなります。
せっかく渡そうとした大切にしている「モノ」。
受け取る側にはそれを「大事」と思ってもらえないのでしょう。
相手はそれを受け取ったら、危うくて自分を壊してしまうようなものと思っているのです。
ここでは「瓦解」というハードな言葉で大切な「モノ」を表しています。
すべてが壊れてしまう、厳しい状況。
相変わらずです、今回もまた上手く行きません。
次の歌詞に今のメンタルが歌詞になっているようです。
ぶちまけまたい…
今までの轍を壊すよ
来世に語り継げる様に
螺子飛び阿呆の尻拭い
出典: 絶世生物/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴
またもやでたきた「轍」。
前に出てきたときは希望さえ感じる言葉でした。
ところがここでは破壊を試みているようです。
それでもそれを未来につなぐことは止めていません。
これはいったい何を表しているのでしょうか。
しかも次に出てくる表現は、作詞家大森元貴ではないと絶対できないこと。
まず飛ぶのは「螺子」。これで止まっていたものを外して放り出したのでしょうか。
その後するのは「無知を装ってこれまでのことをひたすら反省」でしょう。
いったい何があったのか、そしてこの後まだメンタルは落ちたままです。
自分に正直に
本意じゃない快楽は
寂しさを紛らわす為だろう?
そうだろう?
出典: 絶世生物/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴
自分に問いかけているようですね。
自分がしたことを自分で反省している様子がうかがえます。
今は独りなのでしょう。だから「寂し」かったのでしょう。
それを忘れようとして独りでしたこと。
それは本当なら独りではなく、相手がいればもっと幸せを得られることです。
今は独りで過ごすしかないのでしょう。
そのような事態にしてしまったのは自分。
自分が悪いことに気が付けば、次第に自分の心に素直になるのでしょうか。
何に訴えてるの
あゝ 冷酷・無愛想・劣性
中身は年々 砕けて
あゝ 絶世唯一の生命
哀しさの宛はもう無いの
出典: 絶世生物/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴
ネガティブな言葉はまだ続きます。
冷たい人・笑顔の無い人・性格も今一つ、こんなことを要約しているのでしょう。
自分のことでしょうか、相手のことでしょうか、それともお互いに言い合ったのでしょうか。
なかなかのセリフです。
せっかく積み上げてきたものが崩れていく。それも「中身」ですから心ですね。
本当なら「唯一」のかけがえのない「生命」なのに傷つけてしまった。
身体の傷は治っても心の傷はいつ癒えるか分かりません。
ここでの思いを「哀」で表しています。
それぞれが抱えている悲しみを、お互いどこにも持って行くことができない。
心は凹んだまま歌詞は最後のフレーズに向かいます。
生きている命の正体を明かしましょう。