次のシーンでは、男の子が写真屋さんで、1枚の写真を見てはっとします。

もしかしたら、戦争により死んでしまった彼女について歌っているのでしょうか?

その写真は、灯台をバックに写る彼女の写真でした。

写真を見て、駆け出す彼。

向かった先は、彼女が映っている灯台。

彼女がいないことは分かっていても、彼女を見つけるためにそこに向かって駆け出したのです。

彼の人生の物語では、彼は悲しみのヒーロー。

彼女を失い、もう見つけることができないストーリーの主人公です。

彼女を失い、何年たっても彼は彼女のことを決して忘れることはできません。

ついに、涙をこらえる彼の横顔が、シワシワのおじいちゃんの横顔と重なります。

どんなに年をとっても、想いは募るばかり。

シワの増えたおじいさんになっても、彼はまだ彼女の優しい温もりを忘れることはできないのです。

まさに永遠の愛ですね!

時を超えた愛の深さに感動!

MVに登場する男子学生の横顔とおじいさんの横顔が重なるシーンは鳥肌ものです。

これがまたそっくりなことにびっくり。

似ている役者さんを選んだといえ、2人の顔がよく似ていることでリアリティーが増しています。

青春時代の彼がおじいさんになっても変わらぬ深い愛。

彼らはたとえ夢の中でも、愛する彼女に出会えてニッコリと笑い会えただけで幸せなのでしょうね。

彼女と同じ時間に笑えたこと。

それこそが、彼らの人生の大切な記憶となって残るのでしょう。

ラストシーンにも注目

回想シーンの謎

ラストでは、男性がベッドに横たわっている様子が見られます。

白いカーテンに片付いた部屋から見て、ここは病室のよう。

もう一度よく見返してみると、冒頭にあらわれた白いカーテンは、この病室のカーテンだったようです。

白いカーテンから差し込むのはやさしい光。

そして手にもっていたのは、あの日見つけた学生時代の女の子の写真。

この写真を見ながら過去を回想していたのでしょう。

ここで時間軸がおかしいことの謎が解けました。

おじいさんが過去を回想していたので、学生にとっては未来のようなシーンまで一緒に登場していたのです。

しかし、なぜその後の幸せなシーンが写真に残されていないのでしょうか?

MVにはまだ少しの違和感が残されています。

もう1つの解釈について

改めてMVを見返してみて、筆者は全く別の解釈に行き着きました。

それは、2人のプロポーズシーンのような幸せな場面は、想像上のものだという解釈。

もしかしたら、これは制服姿の男の子が夢に描いた未来なのではないでしょうか。

2人は永遠の愛を誓いあい、明るい太陽を浴びながら幸せな日々を過ごす。

しかし、その幸せな未来は、戦争により現実にはならなかったという解釈です。

おじいさんの目に涙が浮かぶのはそのため。

彼の目に映る彼女の最後の姿は、まだ学生の女の子だったのかもしれません。

夢が現実にはならなかった男性ですが、写真を見ると彼の思い出の中の彼女が蘇ります。

いい夢を見させてくれてありがとう。来世では一緒になろう。

写真をながめるおじいさんの姿からは、そんな心情が伝わってきます。

写真を通して彼女に出会えた彼。

実はこの写真は、彼女がセルフタイマーで撮ったものだったことが分かります。

ということは、これを撮ったことを知る人はほぼいないということ。

それなのにその写真を見つけたのは、他でもない彼でした。

心ではハッキリと覚えているのに、忘れてしまいそうな彼女のおぼろげな姿。

彼女の温もりを思い出させてくれたのは1枚の写真でした。

これを奇跡のストーリーと呼ばずに、何を奇跡のストーリーというのでしょうか。

最後には赤ん坊の映像が流れます。

赤ちゃんの時から決まっていた運命を表しているのでしょうか?

偶然あの日、写真を通して彼女に出会えたという奇跡。

奇跡といっても、彼が長い間彼女を探し続けていたからこそあの写真を見つけられたのかもしれませんね。

まとめ

andropの曲は、心の底まで届き、じわっと心を熱くしてくれます。

壮大な「Koi」のストーリーを楽しめたあなたには「Home」もおすすめです。

andropの奏でる切ないメロディーと歌詞に、センチメンタルな気分になれますよ。

故郷の有難さが表現された1曲。andropの10枚目のアルバム「daily」から収録曲の「Home」を紹介します。内澤の故郷、青森県八戸で撮影されたMVにも深く迫ります!

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