KEYTALK「パラレル」

「パラレル/KEYTALK」は疾走感あふれるロックチューン!歌詞&コードを解説♪の画像

2014年3月12日にリリースしたメジャー2ndシングル

インディーズから数えると5th、メジャー2ndシングルの表題曲となるのが、「パラレル」です。

ツインボーカルの一人である首藤義勝が作詞作曲を担当している疾走感あふれるロックチューンですね。

このシングルはオリコン週間ランキングで10位を獲得。KEYTALKにとって初のトップ10入りを果たしました。

デビューの翌年には「NEW ARTIST 2014」に選ばれ、ワンマンライブは即完売してしまう程の人気を誇る彼らの熱い魂が感じられますよ。

ライブを意識して作られた楽曲なので、ジェットコースターのような抑揚さが魅力。途中にコールが入るところもあり、ライブでは盛り上がること間違いなし!

こちらは、初回限定盤と通常盤の2種類があり、カップリング曲には寺中友将が作詞作曲を担当した「サイクル」が収録されています。

さらに注目してほしいのは、ライブ音源が入っているところですね!

2013年11月17日に行われたインディーズ最後のワンマンライブである「オムスター覚醒!”コースター”リリース前夜祭」でも模様が収録されています。

なんと初回限定盤では、1トラック23分半もあるんです。実は、ライブで披露された7曲をノーカットで収録しているため、長い時間になっています。しかし、途切れることがないので、当日の熱量が感じられますよ!

通常盤にも同じライブで披露された「UNITY」が入っています。

ちなみに、初回限定盤には「KEYTALK TV外伝「KEYTALKのためしとーく!?~噂の検証編~」というDVDもついており、そちらは個性が光るバラエティ的なTV番組風ロケをみて検証するという内容です。

彼らの人となりを知ることが出来る貴重な映像ですよ。

「パラレル」のMV

YouTube限定のMVがある?!

KEYTALKの「パラレル」はリリースと同時にYouTubeにて限定MVを公開しています。

このMVの監督を務めたのはTHE BAWDIESなども手掛けたムラカミタツヤです。

PVの撮影場所はどちらも神奈川県。AvacoStudioと、横浜市にある美しが丘公演で撮影されています。

パラレルワールドの世界との隔たりを1枚のドアに見立てて表現されていますね。

サビが印象的なので、何度も頭の中でリピートしてしまう曲ですよね!

「パラレル」の歌詞&コード

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現実と理想の平行世界

Am7 Em7 Fmaj7 Cmaj7 Am7 Cmaj7 G Dm7
ずっとずっと覚えてる   隣にあった世界を
Am7 Em7 Fmaj7 Cmaj7 Am7 Cmaj7 G  E7
いつだって探してる 重なり合ってる世界を

  D  E7 A  D  E7 F#m7
すれ違った僕らは 互いに憧れ合って
  D  E7 A  D  E7 
求め合った引力で 遥か遠い世界に飛ぶよ

出典: パラレル/作詞:首藤義勝 作曲:首藤義勝

Fmaj7      G   C   Am7
パラレルワールドで離さないでいて もう少しだけ
Fmaj7  G6  E7      Am7
僕らのまだ知らない とこへ連れてっておくれ
Fmaj7    G6   E7
かすかに見える遠くの街、
      Am7  Fmaj7 E7     Am7
パラレルの境界を越えたら   僕、どこへ向かう?

出典: パラレル/作詞:首藤義勝 作曲:首藤義勝

タイトルにもなっている「パラレル」とはもちろん「パラレルワールド」のことですね。

パラレルワールドとは、SFやファンタジー作品などでよく用いられる「もう一つの世界」のことを言います。

筆者は今の現実と似ているけれど、どこかちょっと違った世界という認識ですね。

人生を生きていく上では、いろんな選択に迫られます。

”もしも、あの時あの選択をしていたら・・・”という願いから生まれた異次元というわけです。

「すれ違った~」のところでは一つ大きな転調があるのですが、音楽的なイメージとしてはここがパラレルワールドの入り口を表現しているのですね。

歌詞の解釈しては、”僕ら”という言葉からラブソングのような気もしますが、自己完結するような歌詞を目指して描いたそうです。

この”僕ら”というのは、歌詞の中に何度も出てきますが、リアルな2人の人間というより、もう一人のパラレルワールドにいる自分に対して使っているのかもしれませんね。

つまり向き合っているのは”僕”と”もう一人の僕”

異次元だけれど僕同士だからこそ、繋がっていてひかれ合いお互いに相手にはできないことをやっているけれど、その中でももっと先へ進みたという気持ちが伝わってきますね。

上手くできない心を抱えながら・・

Am7 Em7 Fmaj7 Cmaj7 Am7 Cmaj7 G Dm7
なぜかうまくいかない こんがらがった心で
Am7 Em7 Fmaj7 Cmaj7 Am7 Cmaj7 Dm7
いつだって探してる 理想の世界を

パラレルワールドで離さないでいて もう少しだけ
隣にあって届かない とこへ連れてっておくれ
君の声乾く前に 心色の涙をあげる
僕、どこへ向かおう?

出典: パラレル/作詞:首藤義勝 作曲:首藤義勝

サビのコードは1番と同じです。

物事が失敗した時に、「あの時ああしていれば・・」という後悔は誰にも経験があるはず。

いろんな出来事が重なって動き出す世界のなかで、不安や期待、おそれや興奮などいろんな感情が心の中で暴れまわっているのでしょう。

そんな現実の世界の心が探しているのは、パラレルワールドの先にある理想の世界です。

作詞を担当した首藤は、パラレルワールドという平行世界で、理想の自分と現実の自分を表現したかったと語っています。

Fmaj7 G6
その手  繋いだまま
E7     Am7
急加速していくよ
Fmaj7 Am7    Fmaj7 Am7 
    春の日差しで     僕ら目を覚ます
Fmaj7     Am7
誰か呼んでいる 声が聞こえる
Fmaj7 Am7    E7
僕の心に 近づく境界線

出典: パラレル/作詞:首藤義勝 作曲:首藤義勝

この”境界線”というのも注目してほしい歌詞の一つです。

自分の理想が詰まったパラレルワールドと現実世界のあいだにあるのも境界線ですよね。

その境界線が近づいてくるということは、自分の理想となる世界が開かれていきそうな感覚がしませんか?

3月にリリースすることが先に決まっていて歌詞を書いたので、4月に向けての季節感もありますよね。

就活や入学、寒い冬を通り越して何かが動き出しそうな春。

そんな春だからこそ、自分のワクワクするような理想が動き出す予感を感じているのでしょう。