「スタート」

【スタート/KREVA】別れという終わりの始まりを描く一曲!切ない歌詞の意味を徹底解釈!MVも公開!の画像

5枚目

「スタート」は2005年9月8日にリリースされた、KREVAにとって5枚目のシングル曲です。オリコンチャート週間6位を記録しました。

通算2作目のオリコンチャートトップ10入りを果たした曲。

また、発売日は9月8日の「クレバの日」というエピソードがあります。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/スタート_(KREVAの曲)

KREVAの名前がさらに日本中へ浸透した楽曲ですね。

自分の日を作ってしまうなんてヒップホップのMC(ラッパー)らしい自己主張を感じます。

アルバムでは『愛・自分博』にも収録されており、KREVAにとっては初めて「別れ」を歌った曲。別れゆく2人の再スタートを描いています。

それでは「スタート」の世界を見ていきましょう!

「スタート」の歌詞

深掘り

G・O・O・D・B・Y・E
きっと今がいいタイミング

出典: スタート/作詞:KREVA 作曲:KREVA

ヒップホップらしいリリック(歌詞)。単語を分解してリズムを作っています。

さよならするのは今がいいタイミングと歌います。なぜ2人は別れなくてはいけないのでしょうか?

めんどくさいで済ませていいならその話ハイ終了
全部ウソだと言ってくれるならオレそれ以上ない注文
来週も再来週もそのまた先も
揺れる七色のこの輝きを
浴びていたいのに言葉がないよ 君がいなくなる
いったい何が引き金

出典: スタート/作詞:KREVA 作曲:KREVA

「オレ」と「君」が歌の登場人物です。2人の関係は終わりを告げている様子。

コミュニケーションを取ろうにも、「めんどくさい」と「全部ウソ」という言葉によって2人は話し合いをすることができないようです。

どちらかが対話を望んでも、もう一方が拒否すればコミュニケーションは不能になります。

いくら望んでも相手に会話する気がなければ話は絶対に成り立ちません。

とても切ない状況ということが分かりますね。

そし、なんでこんな状況になってしまったのか?何が原因なのか?オレは途方に暮れています。

オレに原因があるのかも?と不安を感じているのでしょうね。

共に過ごした日々はひび割れ
でっかくなりすぎた溝は埋められないのさ接着剤じゃ
「でっかくなりな」 強がったセリフ
吐き出す以外何ができる
涙も出ない急すぎる
行き場の無い気持ちが宙づり

出典: スタート/作詞:KREVA 作曲:KREVA

「共に過ごした日々はひび割れ」という切なくも的確なリリックが胸に突き刺さります。2人の溝はもう修復不可能なのがよく分かりますよね。

オレが「でっかくなりな」と君へ強がりのセリフ。本当はよりを戻したいのに、オレのプライドは心とは反対の言葉を発してしまいます。

男なら分かるこのKREVAの気持ち!!女性の視点からは「強がって馬鹿じゃないの!?」と言われるセリフでしょう(笑)。

でも、男には男にしか理解できないプライドがあります。

このプライドを捨ててしまったら男ではなくなっしまうんです。

女性から見たらみたら価値のないように見えても、このプライドは死守しなければなりません。

男って面倒くさいですね(笑)。

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サビ

ホントは後悔しないよう
君にぶちまけたいのさ何もかも
でもしない何も 幸せを祈るだけ
言うことはもうない何も
もうというよりもともとないのかも
そうだ第2章を今ここで始めよう
スタート…

出典: スタート/作詞:KREVA 作曲:KREVA

いつもは力強いKREVAの声が弱々しく聴こえるサビです。本当は君にこの気持ちをぶちまけたいのにできないオレ。

本当は「別れたくない」と伝えたいのかも……。しかし、言いたいことはあるのに言えません。

男のくだらないプライドのために口ごもってしまったのでしょうか。

君に気持ちを伝えたところでもう2人の仲は修復不可能なのを実感しているのかもしれません。

そして、君に本当の気持ちを伝えるのを諦めたオレは新しいスタートを切るのです。戻りたいけど戻れないから第2章を始めるしかありません。

切なくも前向きなリリックですね。

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八夕から見りゃそりゃあ仲良い
でもいつの間に関係はなぁなぁに
挙げ句の果てにはさんざん言いたい放題じゃ悲しい
いろいろ世話して世話になって
地べたに座り込み輪になって
日が昇るまで続いた宴

出典: スタート/作詞:KREVA 作曲:KREVA

「スタート」の「オレ」と「君」は恋人の関係という解釈もできますが、友達同士の関係という解釈もできます。

特にここのリリックは友人との別れと考えるとしっくりきます。

明け方まで地べたに座って仲間と騒いだ夜。

一見、仲の良い関係に見えるかもしれないけど、実はなぁなぁな関係になっていています。

その行き詰まった関係はこれ以上続けることができないと綴っているのでしょう。

人間関係は難しいですね。近すぎてもぶつかってケンカになりますし、離れすぎたら関係は終わり。

それぞれの別の道をスタートする時期がお別れの時ですね。