東京スカパラダイスオーケストラ【流星とバラード feat.奥田民生】歌詞の意味解説!手にした答えとはの画像

最後に「流星とバラード」で歌われる心地よいバラード曲の話をしなければなりません。

若いリスナーにとっては説明が必要でしょう。

以下の歌詞を読んでみてください。

大人のリスナーはあの輝ける日々の美しさを再確認しましょう。

カーラジオからスローバラード
夜露が窓をつつんで
悪い予感のかけらもないさ
ぼくら夢を見たのさ
とってもよく似た夢を

出典: スローバラード/作詞:忌野清志郎 作曲:みかん

RCサクセション1976年のシングル曲です。

その当時に特にヒットになったナンバーではありません

しかしクルマとバラードといえばRCサクセションのこの曲を思い出す方も多いでしょう。

谷中敦は「スローバラード」から着想を得て「流星とバラード」を書いた可能性だってあります。

クルマから心を優しくしてくれるバラードがかかるという描写はこの曲と「スローバラード」の共通項です。

もちろん「流星とバラード」を忌野清志郎へのオマージュという文脈から切り離すことも解釈の自由です。

ただ、そうなるとクルマで響くバラードを優しいと讃える谷中敦の心境にはたどり着けません。

クルマとバラードという符号の重なりは「スローバラード」とほぼ同じ描写です。

これはどこか忌野清志郎の歌詞の歌い直しだと、あの奥田民生が気付かないでいられるでしょうか。

彼らにとって自分たちの音楽で恩返しすることが忌野清志郎への何よりのリスペクトの表現でしょう。

この曲でも「スローバラード」の光景でも、ラジオからの素敵な歌は何か知りたいと思わされます。

歌詞の意味を紐解く意義というのは、アーティストの思惑の深層にある真相を探ることでしょう。

そうした作業を経て手にした答えというものは音楽への美しい偏愛とでも呼ぶべきものでした。

そんな角度から名曲「流星とバラード」に光を当ててみましたがいかがでしょうか。

カーラジオから流れるあの優しいバラードという設定と当時の音楽界に流れた訃報との因果関係。

そのためにこの曲はラジオから流れる優しいバラードを大切な要素として響き渡らせます。

いずれにせよ東京スカパラダイスオーケストラ奥田民生の並々ならない思いがこの曲に滲むのです。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

OTOKAKEと東京スカパラダイスオーケストラの軌跡

東京スカパラダイスオーケストラ【流星とバラード feat.奥田民生】歌詞の意味解説!手にした答えとはの画像

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中でも現役高校生吹奏楽部とのコラボの楽曲をご紹介しましょう。

風のプロフィール feat.習志野高校吹奏楽部」というほっこりする楽曲です。

ここでは歌詞に大きな意味を込めてくれました。

歌詞を解説した渾身の記事になります。

東京スカパラダイスオーケストラの「風のプロフィール」は習志野高校吹奏楽部との共演でも話題になった楽曲です。ずっとスカパラのファンでよかったと思える優しげな名曲になっています。勇気が滲む歌詞を解説いたしましょう。

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