歌詞の入りの曲調は、非常にPlastic Treeっぽいと言えます。
ここで少し余談ですが、Plastic TreeのCDに付いている歌詞カードは、ほぼ縦書きになっていますので、非常に趣があるんですよね。
アルバムなどでは、曲ごとにフォントやデザインなども変えていて、螺旋に文字が並んでいるものもあります。
このあたりのこだわりが見えるので、Plastic Treeの音源はできればCDで欲しいところです。
また、この歌詞でもあるように「なみだ目」や「あい言葉」など、意図的に漢字とひらがな(時にカタカナ)を使い分けているため、余計に深読みしたくなります。
平常時で正常値だ 感情のパルス 自画像は色褪せる あらたな花を飾っても
出典: インサイドアウト/作詞:有村竜太朗 作曲:長谷川正
きれいに韻を踏んだ例です。
「平常時で正常値」とは、意味的にも通りますし、耳にも優しいのではないでしょうか?
ここでいう「パルス」は「脈拍」のことでしょう。
「振動」や「電流」を意味する言葉ですね。
「落ち着いている」という状態なのに、新しい花を飾ってキレイに彩っても、自画像だけは色褪せてしまう。
なんだか悲しい気持ちになります。
誰かの夢の続き残して 夜が朝に変わるの インサイドアウト
昨日と違う世界の青が 映ってる気がしたら
深呼吸 目が覚める 蜃気楼 手招いてる
出典: インサイドアウト/作詞:有村竜太朗 作曲:長谷川正
サビです。
最後の1行が、また上手な韻の踏み方ですね。
「深呼吸」と「蜃気楼」、「目が覚める」と「手招いてる」。
歌詞がなければ、聞き取りにくいかも知れません。
形を変える記憶の君を 切り貼りして作ったモンタージュ
本当と嘘でモザイクみたい 思いっきり似てなくて
嗤うんだよ 切ないんだよ 探すんだよ 触れないんだよ
出典: インサイドアウト/作詞:有村竜太朗 作曲:長谷川正
こちらは2番のサビ。
この記事の最初の方に戻って、再度見てもらうとわかりますが、初回限定盤Aのジャケットはモザイクのようになっています。
そして初回限定盤Bはモンタージュ写真のようではないでしょうか?
通常盤も含めてですが、この3種類のジャケットの写真はすべて、Plastic Treeの4人のメンバーのパーツの合成写真になっています。
きちんと歌詞とも整合性が取れているあたり、まったく頭脳派だなぁ……と感心してしまいます。
ゲーム内容との整合性は、プレイした人だけわかるでしょうね。
まとめ
ゲーム『Collar×Malice -Unlimited-』は、ファンディスクになりますので、主に『Collar×Malice』を既にプレイ済みの人を対象にした内容です。
ファンディスクというのは基本的に、初回(無印)ゲームの攻略キャラクターと恋人同士になってからの話、という位置付けなのです。
とは言え、別に本編を知らずにファンディスクからプレイしてもまったく構いません。
攻略する前から好きなキャラクターと恋人同士設定で始められるというのは、それはそれでお得ですしね。
しかし、ファンディスクと言えども、「その後二人は幸せに暮らしましたとさ」という、めでたしめでたしだけの話ではありません。
『Collar×Malice -Unlimited-』の場合も、先出の動画のように、新たなキャラクターも登場して、また別の事件が起こるらしいことが示唆されています。
この場合では、選んだパートナーと恋人同士の状態での謎解き、のような感じとなるのでしょう。
そこでまた愛情を深めていくか、もしかすると離れてしまうとか死んでしまうというバッドエンドも考えられますから、気が抜けません。
その作品を彩り、より良くするという意味では共通点はありますが、ゲームでは分岐があってエンディングがひとつではないため、完全には描ききれません。
「幸せになれて良かったね」だけではダメなのが難しいところですね。
そんなゲーム音楽のうまさを取り扱った記事がこちらにありますので、一度ご覧ください。
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また、乙女ゲームとはジャンルは違いますが、あの大人気ゲーム『ファイナルファンタジー』の素晴らしいサントラについての記事も役に立つのではと思います。
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あとは忘れてはいけない、Plastic Treeのオフィシャルサイトはこちらです。
Plastic Tree Official WEB SITE|プラスティック トゥリー オフィシャルウェブサイト
Plastic Treeオフィシャルウェブサイト、最新情報をお届けします。
たかがゲーム音楽、されどゲーム音楽。
あるのとないのとでは全然違いますし、もちろん音楽の出来がゲームに与える影響の大きさも計り知れません。
Plastic Treeだからできた、『Collar×Malice -Unlimited-』の世界を堪能してみてください。
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