水瀬いのり【HELLO HORIZON】歌詞の意味を考察!ありのままの自分を許せた理由を読み解くの画像

ハローイエス 頷けばその一歩が
ハローイエス 見たことないあの地平を目指す

出典: HELLO HORIZON/作詞:岩里祐穂 作曲:白戸佑輔

ここで「ハロー」が飛び出すのはなぜなのか、気になるところです。

推測ですが一也目線で映った新しい世界エルフリーデンの景色に向かって挨拶しているとは考えられないでしょうか?

「こんにちは新しい世界、これからよろしくね。」というわけですね。

次の「イエス」はもっとわかりにくい。

ですが少なくとも新世界での生活に不安を感じている口調ではないですね。

思い当たるのはエルフリーデンで自分を認められる経験をしてきたことです。

この世界での勇者、そして国王としての歩みにも手応えを感じている。

だからこそ自身とエルフリーデンの未来に対しても力強く頷くことができたのですね。

「あの地平」は比喩的な表現でしょう。

一也とこの国の未来を丘から眺めた景色に見立て、その洋々たる展望が実現すると確信しているのです。

そしてその展望を実現へと向かわせるのは一也と国民の一歩。

新国王ソーマ・カズヤは国民と共に王国繁栄へと続く道を進んでゆくのでした。

タイトル考察

水瀬いのり【HELLO HORIZON】歌詞の意味を考察!ありのままの自分を許せた理由を読み解くの画像

ここまで読めばタイトルがなぜ“HELLO HORIZON”なのかわかってきます。

“HELLO”が新しい世界での生活を歓迎する様子を意味するらしいことは先程突き止めました。

それから“HORIZON”はというと未来の展望を見果てぬ地平に喩え、それを眺めるための見晴らしのいい丘。

この先を見渡す丘に、今なら快く立つことができるよ。

眩しいほどの未来がきっと待ってるさ。

これこそがタイトルに込められた意味ではないでしょうか。

如何なる苦難も僕は立ち向かおう

彼は探す、現実的な目で

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それでも毎日は知らない場面で溢れつづけた
不安な日々を解き明かす ありったけの景色を探してる

出典: HELLO HORIZON/作詞:岩里祐穂 作曲:白戸佑輔

さあ2番です。

1番では根底に流れる心情では不安が消え去っていました。

しかし諸事にあたるときは別です。

異世界は知らないことが溢れ、日々が驚きで満ちています。

一也はお得意の現実目線で丘からの景色に諸問題の解決へ向かう糸口を探すのです。

鳥は告げる、人の世は変わらぬと

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鳥の鳴き声が運んできた季節はなつかしい香りがした
雨の日も

出典: HELLO HORIZON/作詞:岩里祐穂 作曲:白戸佑輔

世界は変われど鳥が季節を告げるは同じ。

雨は気分を内省的にさせるものです。

その鳴き声に風情と、かつての故郷の面影を感じてしまうのでしょう。

変わる意識、見えた真実

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見ようとしなければ何も見えない
そんな簡単なことにも僕は
気づけなくて 傷つけてた
あてもなく問いかけるよ

出典: HELLO HORIZON/作詞:岩里祐穂 作曲:白戸佑輔

ここに来て一段と難しい。

仮説ですが思い出すのは異世界に召喚される前の必要とされることを放棄していた孤独な一也。

そこから一歩踏み出さなければ変わることなどできないのだ、と訴えているのかもしれません。

それがエルフリーデンにやって来て、一歩踏み出し自分と国の未来を初めて「見よう」とする経験をします。

その心意気さえ持っていれば元の世界でも生きる意味をきっと見つけることができたと気づいたのでは?

そうすれば自分を傷つけることもなかったのに、というわけです。

そして懸命に未来を「見よう」とするのですが、今の時点ではまだ確かな答えにたどり着けてはいない模様。

ですがその意志さえあればもがいた先に答えと道が見つかるはず。

得難い思い出