これぞイエモンのロック!

THE YELLOW MONKEY【天道虫】歌詞の意味に迫る!ドラマ『天 天和通りの快男児』主題歌の画像

今回紹介する『天道虫』ドラマ『天 天和通りの快男児』の主題歌

THE YELLOW MONKEY、通称イエモンらしいエッジの効いたダイナミックな曲となっています。

格好良さ全開で走り続けるイエモンに憧れと興奮が止まりません。

こういうロックが聴きたかった!

思わずそう言いたくなるような『天道虫』の歌詞についてじっくり解説していきます。

福本伸行の麻雀漫画

THE YELLOW MONKEY【天道虫】歌詞の意味に迫る!ドラマ『天 天和通りの快男児』主題歌の画像

ドラマ『天 天和通りの快男児』は2018年10月3日より放送が開始されました。

原作となった漫画を描いているのは、ギャンブル漫画の巨匠・福本伸行。

福本伸行の漫画といえば、『賭博黙示録カイジ』や『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』などが有名ですね。

今回実写ドラマ化された『天 天和通りの快男児』は、漫画家・福本伸行の原点となった作品と言われています。

ドラマで『天 天和通りの快男児』の主人公・天貴史を演じているのは、岸谷五朗。

もう1人の主人公・井川ひろゆきを古川雄輝、天貴史のライバル・赤木しげるを吉田栄作が演じています。

実力派俳優たちが見せる男と男の真剣勝負に一瞬たりとも目が離せません。

そして、ドラマ『天 天和通りの快男児』のストーリーと併せて聴く『天道虫』は最高の一言に尽きます。

ちなみに、この曲が流れるのはドラマのオープニング。

ドラマ『天 天和通りの快男児』は、ぜひオープニング映像を飛ばさずに見てくださいね。

麻雀になぞらえた歌詞

天道虫は麻雀牌のこと

THE YELLOW MONKEY【天道虫】歌詞の意味に迫る!ドラマ『天 天和通りの快男児』主題歌の画像

かんかん照り ギラついた太陽みたいな アイツがまた帰ってきた
猛毒の葉っぱみたいなテーブルの上に 運命の天道虫並んだ

出典: 天道虫/作詞:吉井和哉 作曲:吉井和哉

曲の冒頭からギラギラした男の戦いが始まっているのが分かります。

アイツ」というのは、ライバルの赤木しげるのことでしょうか?

赤木しげるは「百年に1人の天才」と称されるほどの才能を持った伝説の博徒。

物語を動かす重要な人物です。

余談ですが、漫画『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』はこの『天 天和通りの快男児』の派生漫画。

赤木しげるが残した数々の伝説について描かれています。

こちらの作品も実写ドラマ化されており、さらにはVシネマ化とTVアニメ化もされました。

と、余談はここまでにして歌詞解説に戻りましょう。

「猛毒の葉っぱ~」の歌詞で表現されているのは、もちろん麻雀卓と麻雀牌。

確かに麻雀卓って目がチカチカするような緑色をしていますね。

南国に生えている熱帯植物もこんな緑色の葉っぱを生やしていそうです。

そして、その猛毒の葉っぱにとまった「運命の天道虫」

麻雀牌を天道虫に例えるなんて、さすがとしか言いようがありません。

なぜ曲のタイトルが『天道虫』なのかも納得です。

ざわ...ざわ...

ざわざわと息を殺して

出典: 天道虫/作詞:吉井和哉 作曲:吉井和哉

この歌詞は福本伸行の漫画を知っている人なら「来た!」と目を輝かせる部分ではないでしょうか?

「ざわ...ざわ...」は福本伸行の漫画に度々出てくる擬音で、心理描写に欠かせないワードとなっています。

ここの歌詞でも「息を殺して」と続き、緊迫した心理状態を表現するのに用いられていますね。

またネット上では、何かが起こりそうな予感がしたときにもこの「ざわ...ざわ...」がよく使われます。

曲はこれからサビに入ろうというところ。

まさに「ざわ...ざわ...」した状況です。

こうした歌詞からも、作品の世界観に合わせながら上手く曲を盛り上げているのが分かります。

作詞を担当した吉井和哉さんは、かなり福本伸行の漫画を読みこんでいるのかもしれませんね。

曲の始まりからずっと『天 天和通りの快男児』にふさわしい歌詞になっています。

陽が昇った場所

誰の肩に止まるかな くるくる廻る天道虫
背中の星が揃ったら
雨上がりの 風吹く通りを 陽が昇った

出典: 天道虫/作詞:吉井和哉 作曲:吉井和哉

サビでも麻雀になぞらえた歌詞が続いています。

麻雀卓の上で繰り広げられる熱い勝負。

それを「くるくる廻る」と表現しています。

漫画でもドラマでも、毎回手に汗握る展開が広げられる『天 天和通りの快男児』。

「誰の肩に~」というのは、視聴者の心の声を代弁しているのかも。

これからどうなるんだ?!

そんな緊張と興奮がこの歌詞の中に詰め込まれています。

また、「雨上がり~」からの歌詞は、一勝負ついたあとの状況を歌っているのではないでしょうか?

決着がついて、勝者も敗者も大きく息を吐き出す瞬間。

それを「風吹く」と表現しているのだと思います。

果たして誰のもとに「陽が昇った」のか……。

それはドラマを観てみないと分かりませんね。

底なしの沼に落ちていく

麻雀も恋も同じ