行き詰まって孤独を感じている時というのは、大抵周りが見えていない時です。
落ち着いて周りを見渡せば、きっと自分と同じような悩みを抱えている人がいることに気づくでしょう。
そんな人たちと互いに励まし合って生きていけたら、今よりも少しだけ自分を好きになれるかもしれません。
価値は自分で決めるもの
「普通」という肩書きに価値を求めて
誰かに認められようとしてしまうけど
出典: 逆光/作詞:山内彰馬 作曲:Shout it Out
「普通」と言われるとなんだかけなされたような気持ちになってしまう。
そういった人も多いことでしょう。
だけど本当は「普通」が一番良いんだ。そんな風に自分を納得させようとしても、心のどこかではそれを否定している。
才能が欲しい。大勢の人から称賛されたい。
そう思うことはきっと悪いことではないはずです。
特別を求めることは、もしかしたら自分には似つかわしくない願望かもしれない。
それでも「普通」という言葉に無理やり自分を当てはめて、感情を殺してしまうよりはいいはずです。
何に価値があるかは自分で決めて良いということなのでしょうね。
求めているものを与えよう
迷わなくたっていいんだ 誰かを側で支えることを
寄り添うなんてきっと容易いことだ
誰かの温もりが欲しいってさ
あなたが求めるだけ 素直に与えればいい
出典: 逆光/作詞:山内彰馬 作曲:Shout it Out
くじけてしまいそうな時、誰かに傍にいてもらいたい。
そう願うのは自分だけではありません。
きっと誰もが誰かに助けを求めているはず。
それならば、まずは自分が誰かに手を差し伸べてみてはどうでしょう?
自ら歩みよれば、自然と触れ合いが生まれます。
求めているものは与えることでしか手に入らないのかもしれませんね。
逆光に込められた意味
今まで築いてきたものが自分の背中を押す力に変わる。
それは自分の背後にあるものだから、力の正体にはなかなか気付けなかったりします。
自分も自分以外のものも平等に照らし出す光。
その光の一部は、実は自分が生み出したものかもしれない。
タイトルの『逆光』にはきっとそういった意味が込められているのでしょう。
自分の言葉を待っている人がいる
僕じゃなくたっていいんだと 溜まった水が溢れた後に
僕であってほしいと どこかでまだ願っているなら・・・
僕じゃなくたっていいと そんな夜が訪れてもさ
独り言ちたって届くと信じて想いを叫べ
世界中のほとんどが 見向きもしなくとも
誰か一人でも望んでくれるまで生きてやれ
出典: 逆光/作詞:山内彰馬 作曲:Shout it Out
「溜まった~」の歌詞が意味しているのは、もちろん涙のこと。
堪えていた感情が溢れだしたのなら、そこに本当の願いを見つけることができるでしょう。
自分なんていてもいなくても同じ。
誰かに求められられることなんて、この先一生ないかもしれない。
そんな自己否定に囚われてしまう時があっても、想いを言葉に変えることだけはやめてはいけません。
自分の言葉を待っている人が、この世界のどこかに必ずいる。
共感を求めているのは自分だけではないのだと気付けたのなら、切ない夜も越えていけるはずです。
意思を持って行動しよう
朝が来て昇る陽が落とした影に 目を見開いた捻くれ者は言った
「僕に射した光が誰かから漏れたものだろうと
光であるなら大袈裟にでも受け取ってやんだ」
出典: 逆光/作詞:山内彰馬 作曲:Shout it Out
光というのは選ばれた人だけに射すものではありません。
同じようにチャンスというのも、才能がある人だけに与えられるわけではない。
自分以外にも与えられた光。
偶然巡ってきたチャンス。
特別扱いをされたわけじゃないからと卑屈になっていたら何もできません。
誰にでもできるようなことも、自分の意志で始めるから意味がある。
それがこの曲の主人公が気付けたことであり、MVの少女が見つけた答えなのではないでしょうか。