メジャー通算6枚目となるアルバム
「Butterflies」はバンド結成20周年の節目を意識して作られたアルバムといわれています。
1stと2ndアルバムを約1年のスパンで発表してからは、比較的じっくり練り上げてからアルバムを発表してきました。
しかし今回の「Butterflies」は前作発表からギリギリ2年を切るタイミングで発売に至っています。
その理由を調べてみると以下のような経緯がありました。
結成20周年記念日となる2月11日の前日に発売され、急ピッチでレコーディングされた作品となっている。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Butterflies (BUMP OF CHICKENのアルバム)
やはりバンドの勢いを止めないように起爆剤として本作を投入してきたのではないでしょうか?
またはファンへの感謝を込めてこの日を狙ったのかもしれません。
「孤独の合唱」とはどんな曲?
2015年7月に制作された楽曲。
イントロのフレーズは、バンジョーやブズーキ、マンドリンなどの楽器で演奏している。一発録りでも打ち込みでもなく、生楽器を演奏してループのフレーズを作り、それを打ち込む形でリズムトラックを構築した。
リズムトラックで主に使用した楽器はグランカッサ、ロータムなど。コーラスは藤原以外のメンバーで録音したもの。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Butterflies (BUMP OF CHICKENのアルバム)
アルバム「Butterflies」の発売が2016年2月10日のため、約半年前に作られた楽曲です。
この引用では「打ち込み」という言葉が出てきたので、わからない人のために少し解説しておきましょう。
「打ち込み」を簡単に説明すると「音符情報を音楽ソフトに入力して曲を作ること」です。
パソコン上で曲を作っていく作業だと思ってください。
逆に実際にスタジオなどで演奏収録したものは「生演奏」です。
つまり「孤独の合唱」は各楽器を生演奏した音源を打ち込んで編集した楽曲だといえるでしょう。
「打ち込み」は編集が容易である反面、リズムが一定になりやすいというデメリットがあります。
一方で「生演奏」は臨場感が伝わりやすいが、ミスをするとやり直しという難しさがあるでしょう。
「孤独の合唱」で今回取り入れた方法は、「サンプリング」という方法です。
あらかじめ録音しておいた各楽器の音源をレコーディングで使用している点が面白い試みといえるでしょう。
民族楽器を使って曲を作り「孤独の合唱」という曲名をつけたのには重要な意味があるのではないでしょうか?
「孤独の合唱」とはどんな合唱なのか気になってきたところで、歌詞を見ていきましょう!
「孤独の合唱」の意味
瞳の奥に隠した 暗くて深い海の事
どれだけ抑えても ずっと揺れている 覚えている
出典: 孤独の合唱/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
人には話しにくい気持ちのことを指しているのでしょう。
話したいのに「こんなこと話せない」と思っていて頭から離れないのかもしれません。
この主人公は何かつらいことでもあったのでしょうか?
なぜ音は迷うのか?
その⼿を上げて⾒せて ここにいると教えて
君と出会うために⽣まれる⾳が 迷わないように
出典: 孤独の合唱/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
「音楽が君に届くように居場所を教えてくれ」と願っているのでしょう。
ここで筆者が感じた考察を書かせてください。
「孤独の合唱」は「ボーカルの藤原さんが曲を作り、ファンに届くまでの物語」を綴った曲ということです。
人それぞれ歌詞について思うことがあるはずなので、筆者の独自解釈として進めることをお許しください。
気持ちを音楽に変換する
いろんな時間が積み重なって それでもまだ続いている
⼤声だ 黙っていたって ⼼は歌う いつもいつも 今も
出典: 孤独の合唱/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央