「光るまち」という曲

2つのバージョン

teto【光るまち】歌詞の意味を徹底解説!狭い世界で描くものとは…?終電をわざと逃した理由に迫るの画像

ボーカルギターの小池貞利を中心に2016年に埼玉で結成された4人組のロックバンドteto

「光るまち」は2018年発表の彼らのファーストシングル「忘れた」のカップリング曲です。

その後、2019年発表のセカンドフルアルバム「超現実至上主義宣言」の1曲目にも収録されています。

2つのアルバムに収録された「光るまち」の歌詞は同じです。

しかし、「忘れた」収録の「光るまち」は弾き語りスタイルのアコースティックバージョン

「超現実至上主義」に収録されている「光るまち」はバンドアレンジバージョンになっています。

アコースティックバージョン

シングル「ふるさと」に収められているアコースティックバージョンは、ギター伴奏とボーカルだけ

アコースティックギター一本の伴奏に少しオフ気味のボーカルが入っているというシンプルなものです。

演奏前にのどを整える音が入っており、ライブ録音のようなミキシングがなされています。

ストローク奏法のよるギターと少し性急なボーカルも印象的です。

バンドバージョン

「超現実至上主義宣言」に収められている「光るまち」はバンド編成での演奏です。

「忘れた」収録のアコースティックバージョンに比べて、落ち着いた出だしで始まります。

小池貞利のボーカルとピッキングによるギター伴奏。

サビの部分でベースドラムが加わり徐々に盛り上げていくという構成。

いかにもアルバムのオープニング曲というアレンジです。

同じメロディでもアレンジがこれだけ違えば、印象はかなり異なります

しかしどちらもtetoらしいと思えるところに、このバンドの懐の深さを感じることが出来ます。

タイトルから読み取れるもの

タイトルの「まち」

曲のタイトルでもあり、サビの部分で何度も出てくる「光るまち」。

輝いている街や立派な街ということ、つまりは「都会」の比喩という印象はあります。

ならば「街」の字を使えば都市というイメージを伝えやすいはずです。

「街」となれば、繁華街、歓楽街、住宅街というように「町」よりも栄えているイメージです。

もし「町」であればどちらかと言えば田舎の印象を与えます。

あえて「まち」とひらがな表記にすることで「町」や「街」という字面から受ける印象を避けています。

聞き手によって異なるイメージをもたせることで、それぞれの解釈で歌の世界に入ることが出来るのです。

タイトルと歌詞

「まち」は「街」なのか、あるいは「町」なのか。その答えは聞き手に委ねられています。

ならば、都会の比喩ではないでしょう。だとするとなぜ「まち」は光っているのでしょうか。

当然、歌詞その答えがあるはずです。そして、その答えも一つではないでしょう。

「君」と「僕」

「僕」から見た「君」