踊り狂い出せ兄ちゃん (じいちゃん)
踊り狂い出せ姉ちゃん (ばあちゃん)
音に身を任せば
新たな世界が
出典: 精鋭/作詞:CLIEVY 作曲:CLIEVY,栗本修
人類はいつの時代も感情表現・祝祭の一環として踊りを取り入れてきました。
そのことはこの狭い島国でも、遥か彼方の大陸でも同じです。
太鼓、管楽器、手拍子、レコード。
音が鳴らせればなんだっていいのです。
例え上手でなくとも拍子に合わせ皆で歌い、見様見真似で踊り出せばいい。
そうすればそこには幸せな祝祭空間が出現するのです。
出会いが生み出す素敵なドラマ
誰もが皆人生の共演者
愛する人だろうが
嫌いな人だろうが
生きとし生けるものすべてが皆
人生の共演者
出典: 精鋭/作詞:CLIEVY 作曲:CLIEVY,栗本修
C&Kは歌を通して私たちに語りかけます。
「誰もが人生の主役」であると同時に「人は1人では生きていけないんだよ」と。
すなわちこの世界は皆が主人公のドラマのようなものなのです。
私たちが人生を通して関わり合うのは大切な家族、友人、恋人だけではありません。
虫が好かない会社の上司、無愛想なご近所さん。
彼らにも同様に大切に思ってくれる家族や友人がいるのです。
街の片隅で一瞬すれ違うだけの人たち。
彼らもきっと誰かにとってのとても大切な存在なのです。
たった数行のフレーズからそんな大切なことを教わったような気がします。
違いなんて関係ない!
世代、性別、人種の壁
顔、地位、背丈、差別の中で
時は流れ、戦い抜け
集いし同志よ 胸を張れ
出典: 精鋭/作詞:CLIEVY 作曲:CLIEVY,栗本修
もちろん私たちが暮らすこの世界は綺麗ごとだけでは語ることができないほど複雑です。
今も世界のどこかで主義・主張の違いや様々な利権が絡みついた悲しい争いが繰り広げられています。
しかしそんな社会はやはり楽しくないし、子ども達には笑顔でいてもらいたいのです。
だからC&Kは歌を通して、そして山根氏を始めとする仲間の手を借り主張します。
「違いなんて関係ないんだ」、「君たちは仲間なんだ」と。
そして一緒に歌って踊ろうよ♪と歌い続けるのです。
叫ぼう、SAY!!YEAH!!
魂の叫びを聴かせて♪
選び抜かれし我らは精鋭
聴かせておくれ震えるSAY!!YEAH!!
そうだ胸張れ我らは精鋭
解放していきましょう!
出典: 精鋭/作詞:CLIEVY 作曲:CLIEVY,栗本修
音楽の力は偉大です。
異なる言語・文化であろうと音楽を通せば心を通い合わすことが容易になります。
歌と踊りは誰もが「ソウル=魂」を表現できる貴重なプラットフォームなのかもしれません。
だからC&Kは「次は君の魂の叫びを聴きたいよ」という祈りを歌詞に込めたのです。
僕らは歌とビートを提供しよう。
その代わり、君たちは仲間と共に踊り狂って騒いでほしい。
自然と掛け声が上がります。
万国共通のコール&レスポンスは「YEAH!!」なのです。
世界中の『精鋭』との出会いを夢見て...
ここに集いし我らは精鋭
思いの丈を吐き出せSAY!!YEAH!!
そうだ胸張れ我らは精鋭
熱い魂あばれだす
SE・I・E・I~
出典: 精鋭/作詞:CLIEVY 作曲:CLIEVY,栗本修
歌と踊りを通して心の交流を図ることは『精鋭』に隠されたもう1つのテーマです。
だからMV監督を逆オファーしてきた山根氏と意気投合したのでしょう。
そのテーマと山根氏の主催する「ダンコミ・プロジェクト」は相思相愛関係なのです。
『精鋭』のMVには有名人はほとんど登場しません。
行きつけの甘味処のおばちゃん、古着屋さんの店員さん、そして初めて出会った市井の人々。
つたないダンスを踊る方も、華麗に舞い踊る方も共通するのは素敵な笑顔です。
一寸先の未来も見えない閉塞感に満ちた現代の日本社会。
C&Kは『精鋭』という楽曲を通して皆が笑顔になれる魔法をかけようとしたのではないでしょうか?
今はまだ小さな歩みかもしれません。
しかしいつの日か海を越え、世界各地の『精鋭』たちと踊りたい。
『精鋭』にはそんな願いが込められているのです。