Aメロ部分の歌詞
Don’t go away 逃げ場はない
Oh why? You’re crying 嗤え 狂え
出典: 作詞:MYTH & ROID 作曲:MYTH & ROID
曲調がとても格好良く仕上がっているため、戦争をどちらかというと心奪われる気っ風のよいものの様に感じさせてしまう内容かと思いきや、Aメロでは戦争に対する否定的な内容の歌詞になっています。
何処へも逃げられない状況、狂ってしまわなければ生き残れない世界、そして狂信的な愛国者によって巻き起こされた狂気の戦争で失われる多くのものや命。
戦争やそれらを起こしている人間が居なくなった時に初めて、世界は安寧を得ることが出来る、という意味に感じられます。
『幼女戦記』ではタイトルの通り戦争をテーマにしていますが、単に合理主義者が小さな女の子に転生、戦火の中を飛び回る主人公の苦労、存在Xとの化かし合い、といった面白さもあります。
しかし一方で戦争に対する強い皮肉が込められた内容となっているのですね。
ED曲との関係
エンディングテーマは、主人公であるターニャ・デグレチャフの声を担当した声優の悠木碧さんが歌う「Los! Los! Los!」となっています。
“Los”とは、ドイツ語で「突撃」、または「撃て」、といった意味になりますので、「JINGO JUNGLE」と同じく、戦争や戦闘を強く意識したものになっています。
主人公であるターニャ・デグレチャフのセリフも入っているので、「JINGO JUNGLE」よりアニメに即した内容となっており、エンディングテーマも含めた1つの作品として見ることが出来ます。
「JINGO JUNGLE」の歌詞について考えてみる
アニメの冒頭、または終わりに流れるOP・ED曲はアニメを見る際には必ず目や耳にするものであるからこそ、アニメを印象付ける大切な役割を担っています。
オープニングテーマである「JINGO JUNGLE」もエンディングテーマである「Los!Los!Los!」も同様に戦争を強く意識した曲となっています。
曲によっては物語の要素をふわっと取り入れる、または触れる程度の歌詞で間接的にそのアニメを表現しているものも多くあります。
しかし『幼女戦記』におけるOP・ED曲はどちらも直接的で、視聴者に対して強いインパクトを残すような内容になっています。
戦闘シーンなどはとても格好の良いアニメなのですが、OP曲の「JINGO JUNGLE」では、タイトルから愛国者たちによる理不尽で不条理な世界を表しています。
そして格好良い曲だな、面白いアニメだな、という印象の裏に戦争に対する風刺が確かに感じられるメッセージ性の強い曲となっていることが考察出来ました。
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