supercell feat.初音ミク「ワールドイズマイン」とは?
「ワールドイズマイン」は2009年3月4日に発売された、supercellの1枚目のオリジナルアルバム、『supercell』(スーパーセル)に収録されている楽曲。
supercell(スーパーセル)は、コンポーザーであるryoを中心にイラストレーターやデザイナーが集ったクリエイター集団(同人音楽サークル)です。
このユニット名がついたアルバムタイトルが物語るように、アルバム『supercell』は既にネット上で人気が爆発していたsupercellの名をネット上だけでなく、日本中に知らしめたメジャーデビューアルバムでもあります。
中でも「ワールドイズマイン」は同アルバムに収録されている「メルト」と並んで初期のVOCALOID音楽を代表する楽曲の一つです。
「ワールドイズマイン」という曲名の意味は!?
「ワールドイズマイン」は自分のことを「世界で一番お姫様」と言い切ってしまうような女の子が主人公の楽曲です。
そのため、直訳ですが、"この世界は私のもの"というくらいに思っている女の子の曲という意味で「ワールドイズマイン」という曲名がつけられたのでしょう。
また、そんな風に思っている高飛車な女の子が散々彼氏にわがままを並べ立てる歌詞になっていますが、曲の最後で彼氏の男前な姿に心を奪われているところが見所だったりします。
supercell feat.初音ミク「ワールドイズマイン」の歌詞の意味
見よ!これが「世界で一番おひめさま」な扱い!!
世界で一番おひめさま
そういう扱い心得てよね
その一 いつもと違う髪型に気が付くこと
その二 ちゃんと靴まで見ること いいね?
その三 わたしの一言には三つの言葉で返事すること
わかったら右手がお留守なのを なんとかして!
出典: https://twitter.com/PGOVEAO/status/928340326028210176
「世界で一番おひめさまそういう扱い心得てよね」という歌い出しから、具体的にどういう扱いをしたらいいかを項目に分けて話し始めるというパートです。
「おひめさま」が要求するのは...?一つずつ見ていきましょう。
- 「その一 いつもと違う髪型に気が付くこと」
女子ってやたら髪を切った後に気づいてほしいアピールをしてきますよね。
しかも、ただ気づくだけじゃなくて、変化を指摘した上で褒めてほしいというね。
- 「その二 ちゃんと靴まで見ること いいね?」
そして、デートに来たら服装を褒めるだけでなく、足元までしっかり見てそこも褒めてほしいと。
そこまで求められたら疲れちゃいますよね。
でも、これは逆にそれだけ大好きなあなたのために気合い入れてきてるんだから!というツンデレなメッセージだったりします。
- 「その三 わたしの一言には三つの言葉で返事すること」
割と女子がしゃべり続けて、男子は聞き役ということも多いと思いますが、そういうのも嫌なんでしょうね。
もしかしたら割と無口な彼氏で、もっと話してほしいという気持ちなのかもしれません。
- 「わかったら右手がお留守なのを なんとかして!」
言わずもがな、手を繋ぎたいと言っているのです。
素直に言えないところも可愛いですね。
十分わがままなのを分かって「わがままなんて言ってないんだから」って言ってる!
べつに
わがままなんて言ってないんだから
キミに心から思って欲しいの
かわいいって
世界でいちばんおひめさま
気がついて ねえねえ
待たせるなんて論外よ
わたしを誰だと思ってるの?
もうなんだか あまいものが食べたい!
いますぐによ
出典: https://twitter.com/varivari0505/status/927163418620051457
「べつにわがままなんて言ってないんだから」と言いつつ十分「わがまま」なのはおそらく分かってますね。
それでも、ただ好きな人に可愛いと思って欲しいという想いが先走り、こんな態度を取ってしまうのですね。
要するに、おそらく本来無口で無表情な彼氏に対して、自分ばかり好きなのは悔しいし、自信をなくすから、常に態度で示してもらおうとしているのでしょう。
そうやって見ていくと、待たせないでほしい→不安にさせないで、甘いものが食べたい→構ってほしいというように「わがまま」も少し違って聴こえてくるでしょうか。
「欠点」だって「かわいい」!最高の「おひめさま」でいたい
欠点?かわいいの間違いでしょ
文句は許しませんの
あのね?私の話ちゃんと聞いてる?ちょっとぉ…
あ、それとね?白いおうまさん 決まってるでしょ?
迎えに来て
わかったらかしずいて 手を取って「おひめさま」って
出典: https://twitter.com/PGOVEAO/status/928355409978474496
「欠点」を指摘されても認めず、そういうところのことは「かわいい」というのだと言い張るなんとも横暴な歌詞です。
しかし、少し彼氏が「文句」を言ったり、むすっとしたりすると「あのね?私の話ちゃんと聞いてる?ちょっとぉ…」と不安そうに機嫌を伺い出すところから、本当に彼氏のことが好きなのがわかるのが憎めないところ。
「白いおうまさん」で迎えにきてなんて言い出すのも、自分だけの白馬の王子さまになってほしいと思うくらい彼氏のことを理想だと思っているから言っているのでしょう。