とんとぺろりすぎた
ぱっこはびたみんとおさけ
ぱっ くるうやつだ
さあはしれおかずき
かつしのあい

出典: A/作詞:岩下優介 作曲:ニガミ17才

ペロリ」「お酒」などが見えます。

「とんと」は「一向に」「少しも」という意味です。

「ペロリと食べ過ぎてとんと海鮮が獲れなくなった」のです。

「漁師のぱっこさんはビタミン剤を肴にヤケ酒」をします。

「ビタミン剤と酒?それはパッと狂ってしまうやつだ。」と「かつし」君は気づきます。

かつし君はぱっこさんを救うため、「かずき」君に「さあ、走れお!」と命令するわけです。

どうやらかつし君は某掲示板の常連だったようです。

最後のメッセージ

だまれおめこの
ちじきもこれもん

出典: A/作詞:岩下優介 作曲:ニガミ17才

最後の最後に突然岩下から叱られる理不尽

さんざん「ちくちく」と「意味不明な文字列」で耳を幸せにしておいてこの仕打ちです。

黙れオメーこの!」は分かりやすいですが、後半は意味不明ですね。

ちなみに「黙れオメーこの!」というセリフは何故か少し訛っています。

そこで「ちじき」「これもん」という方言がないか調べてみましたが、見つかりませんでした。

ちじき」に関しては「地磁気」「都筑」「千々木」が検索結果として出てきました。

「都筑」「千々木」は人名で、「地磁気」は地球の持っている磁気のことです。

これもん」というのは指の動きを合わせることでいろいろと意味を持つ隠語です。

指で輪っかを作れば「お金」、頬に指を当てれば「ヤクザ」という具合です。

「地磁気だって金次第なんだよ。」

「都筑(千々木)さんはヤクザだ。」

のどちらかを意味しているのでしょう。

地磁気を金で買って何をするのかは知りません。

ちなみにこのフレーズに入っている3文字の言葉は諸事情により書けません。

どうしても知りたい方はバンドの公式Twitterから2016年の記事を探してください。

そもそも意味はあるのか

ニガミ17才というバンドの音楽

バンド公式ツイートを見ると、いかにもこの歌詞にストーリーがあるように取れます。

ここまで無理やりに意味を取ってきましたが、改めてよく考えてみましょう。

ニガミ17才の魅力とは何なのか。

変態的な上手さのリズム隊に乗っかる変態ギター変態シンセ

それに乗って岩下が紡ぐ脈絡のない単語たち。

あくびが取り留めもなく入れてくるコーラス。

脈絡がないのに、取り留めもないのにものすごく気持ちいいのです。

それこそがニガミ17才の魅力です。

歌詞に意味を求めること自体がナンセンスなのです。

実際のところ、これは普通の人間が真似てもサムいだけの試みです。

それを絶妙なバランスで組み上げて傑作にするのが岩下の天才たる所以ではないでしょうか。

既存ファンと新規ファンへの自己紹介

結局この曲は「ニガミ17才」というバンド自己紹介だったのではないかと思います。

歌詞の世界観こそ面影があれど、サイケデリックロックの嘘つきバービーとは全く違うバンドです。

そこから大きく変化した楽曲にガッカリした既存ファンも少なからずいたでしょう。

だからこそ、新バンドとしてファンとの共同制作を試みたのではないでしょうか。

ファンが3文字に込めた思いを全てひっくるめて「ニガミ17才」の形にしてしまう。

「黙れオメーこの」は「以前のことをつべこべ言うな」というメッセージなのかもしれません。

彼らにとって最初のアルバムの中で発した新旧ファンへのマニュフェス

それがこの「A」という曲なのでしょう。

最後に

ニガミ17才【A】歌詞の意味を徹底考察!応募で集まった3文字を繋げると…?最後の台詞の意味に迫る!の画像

いかがでしたでしょうか。

「A」はファンから募集した言葉をつなぎ合わせた歌ですが、やはり岩下の語感センスが光っています。

他の曲もその言葉選びのセンスが光るものばかりですので、聞いてみてはいかがでしょうか。

ニガミ17才のことをもっと知りたいという方は、以下の記事も合わせてお読みください。

「MVが不可解すぎる!」と話題の、ニガミ17才の「ただし、BGM」。確かに意味不明です。でも……何度も見ちゃう魅力があるのはなぜなんでしょうか!?

元嘘つきバービーの岩下優介が動き出した!異彩を放ちまくるバンド、ニガミ17才が2枚目のミニアルバム「ニガミ17才b」をリリースしました!1曲目に収録された「化けるレコード」のMVと共に本作と彼らについて紹介していきます!

無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!

今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね