NGT48の「Maxとき315号」ってどんな歌?
「会いに行けるアイドル」というキャッチフレーズで誕生したAKB48は今や国民的アイドルとなり、姉妹グループも次々に誕生していますね。
大阪・難波が拠点のNMB48、名古屋・栄のSKE48がその例ですが、新潟のご当地アイドル・NGT48も忘れてはいけません。
NGT48は、2015年に新潟を拠点に誕生し、2016年には新潟市内に専用の劇場をオープンさせています。
NGT48の楽曲「Maxとき315号」は、2016年3月9日リリースのAKB48のシングル「君はメロディー」に収録されました。
NGT48が歌っているものの、NGT48名義のシングルではないので注意が必要です!
「Maxとき315号」の意味とは
実は、NGT48が初めてリリースした歌がこの「MAXとき315号」なんです。
「新潟を盛り上げたい」という目的でデビューしたNGT48ですから、「Maxとき315号」もご当地色が強い内容になりました!
では、「Maxとき315号」とは一体何なのでしょうか?名前から予想できるように、列車の名前です。
「とき」は、1982年11月15日に運行開始した、東京と新潟を結ぶ「上越新幹線」の車種名です。
もちろん名前の由来は新潟県に多く生息していた鳥・トキです!
上越新幹線・ときのうち、2階建ての車両を「Maxとき」と呼んでいるんですね。「Maxとき315号」も実在します!
ただ、「Maxとき」は2020年度に廃止される予定です。NGT48と上越新幹線のファンならば、早めに乗っておきたいところです!
故郷を思う「Maxとき315号」
上越新幹線の名前がタイトルになっていることからわかるように、NGT48の「Maxとき315号」は故郷・新潟をテーマとする曲です。
具体的に言うと、「現在は東京で暮らす女性が、新潟に帰って故郷の美しさに感銘を受ける」という内容です!
NGT48「Maxとき315号」の歌詞をチェック!
新潟の風景が感じられるNGT48「Maxとき315号」の歌詞をご紹介します。
上越新幹線「Maxとき315号」に乗車したつもりでご覧ください。出発進行!
最後のトンネルを
抜ければ近づく美しいあの街
希望が住むと信じて来た
私が生まれ育った
すべてを知って欲しい
一番大事な人を
連れて帰ること
出会ったあの夜
約束した
未来はいつも思ったよりも
やさしくて
風景がふいに滲んで来る
夢が叶うと
その想いが溢(あふ)れ出して
瞳から伝えたくなる
あなたと一緒に歩きたい
季節の移ろいは
成長して行く心に似ている
いろんな花を咲かせながら
時には思い悩んで
大人になって行く
出典: Maxとき315号/作詞:秋元康 作曲:松本一也
トンネルは、単なる山の中の通路ではありません。文学作品では「別の世界への道」の隠喩として用いられます。
川端康成の「雪国」も、NGT48の「Maxとき315号」と同じく、主人公がトンネルを通って新潟の越後湯沢へと向かう物語ですね。
もっとも、「Maxとき315号」の主人公の女性にとっては、トンネルの向こうの新潟は見知らぬ別世界ではありません。
生まれ育った、美しい故郷です。そこには希望が輝いています。
「すべてを知って欲しい」と歌う彼女は、都会で何か辛いことがあって帰郷したのでしょうか。
いいえ、「一番大事な人」を連れて、故郷に帰って来たんです。
もちろん、道は平坦ではありませんでした。そんな時も、心の支えになったのは故郷・新潟の風景です。
「一緒に歩きたい」と思うほど、大切な場所なんですね。
そんな景色も、時とともに変わってしまったことでしょう。
それは大切なものの喪失ではなく、成長したということでもあるのです。
辛い時にも支えてくれる故郷
そして、故郷から見守ってくれていた家族への感謝が述べられます。
遠いあの空の下から
見守ってくれた
誰かの存在
支えになった
未来はいつも姿見せずに
待っている
弱音吐き甘えないように…
愛とは涙
人のために泣けることね
幸せを噛み締めている
深い雪もやがて溶けて
大地は新しい芽を出す
苦しいことも悲しいことも
喜びに変え 笑顔になれる
いつだって明日(あす)は来る
出典: Maxとき315号/作詞:秋元康 作曲:松本一也
未来に希望を持てず、何もかも嫌になってしまうこともあるでしょう。
そんな時も、「きっと将来は良くなる」と信じ、思いやりを忘れなければ、必ず道が開けるのです。
そう、新潟の豪雪地帯に春が訪れて、草花が芽生えることと同じです。
辛いことがあるからこそ、幸福をありがたく感じられるのですね。
未来はいつも思ったよりも
やさしくて
風景がふいに滲んで来る
夢が叶うと
その想いが溢(あふ)れ出して
瞳から伝えたくなる
あなたと一緒に歩きたい
出典: Maxとき315号/作詞:秋元康 作曲:松本一也
故郷への感謝の念と、その地を共に歩く大切な人。
NGT48「Maxとき315号」は、2つの愛を描いた楽曲です。