尾崎裕哉の「サムデイ・スマイル」ってどんな曲なの!?
「サムデイ・スマイル」
尾崎裕哉の「サムデイ・スマイル」は2017年3月22日発売されました♪1枚目のミニアルバム「LET FREEDOM RING」の1曲目に収録されています。
オリコン最高順位は14位という好発進の曲ですね。作詞は尾崎裕哉、いしわたり淳治、SALUの共作。作曲も尾崎裕哉、蔦谷好位置の共作。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/LET_FREEDOM_RING
フィジカル作品という聞き慣れない言葉ですが、これはフィジカル=物質という意味でCDなどの実体のある発売形式を指します。
最近では、CDだけでなくダウンロード形式などの実体のない発売形式が増えているので、区別するためにフィジカルという言葉が使われています。
ダウンロード形式もいいですが、やっぱり現物のCDが欲しくなるのは時代遅れの感覚でしょうか。
シンガソングライターのイメージがあったので共作とは意外な感じがします。
アンプラグドな曲調のシンプルな曲です♪アコースティックギターのバッキングから曲が始まり、エレクトリックな激しさはなく、楽器の演奏がやさしい風のような雰囲気。
「尾崎豊」の息子という呪縛!!
尾崎裕哉って本当に生きるのが大変だと思います。というのも父親があの偉大な尾崎豊だからです。これからずっと尾崎豊と比べられる宿命。
日本は「親子の繋がり」について五月蝿いほどにとやかく言われるお国柄です。それは良い面もありますが悪い面もあります。
尾崎豊の息子というメリットは計り知れないです。すぐに尾崎裕哉という名前を覚えてもらえますし、コンサートをすればすぐに客席が埋まり、曲も売れます。
でも、デメリットの方が遥かに大きいのです。あまり売れないうちはリスナーが応援する気持ちが大きいのでいいかもしれません。
しかし、一度売れだしメジャーになると、日本人特有の嫉妬心が表に出てきます。
「父親より歌が下手だ」「親父ほどいい曲作れないね」などの心無い批判や悪口を受けるのは目に見えています。
尾崎裕哉自身、覚悟が出来たのでメジャーデビューしたのでしょう。心を切り刻むような非難を受ける覚悟って壮絶ですよね。
おそらくミュージシャンとして「やっていこうか?どうしようか?」と何度も迷ったと思います。尾崎豊の息子でなければ、すんなりと音楽家の道を決められたはずです。
「尾崎豊の息子」という十字架を一生背負っていくのはあまりにも困難な茨の道です。尾崎裕哉というひとりの人間ではなく「尾崎豊の息子」という十字架。
「尾崎豊の息子」として注目されるのではなく尾崎裕哉という本当の自分自身を見てほしいとずっと死ぬまで思い続ける苦悩の道です。あまりにも切なく厳しい世界ですね。
ですのでリスナーとしては尾崎裕哉を尾崎豊の息子としててではなく、尾崎裕哉というひとりのアーティストとして見守りたいものです♪
「サムデイ・スマイル」の歌詞を解説します。その隠された意味とは??
歌詞を解読!
歌詞は共作なので尾崎裕哉だけの言葉だけではありません。その他の方の意向も歌詞に反映されているのを考えながら歌詞を見ていきましょう♪
歌詞の内容は「幸せになるために困難があっても乗り越えて幸せになろう!」ですね♪シンプルな内容です。
あと何度 目を覚まして
あと何度 目を瞑るの
あと何度 立ち上がり
あと何度 立ち止まるの
あと何度 前を向いて
あと何度 後ろを向くの
あと何度 嘘をついて
あと何度 自分騙すの
出典: サムデイ・スマイル/作詞:尾崎裕哉、いしわたり淳治、SALU 作曲:尾崎裕哉、蔦谷好位置
「あと何度」の繰り返しが印象的な歌詞です。
生きるって何度も何度もつまずいて転んで壁にぶつかって、でもそれを乗り越えていくことですよね。
君の胸の奥に 出来た黒い影は
いま光を 浴びている 証しだから
僕らはいつの日か かならず幸せになれる その途中の
今日を生きてる 今日を きっと生きてる
呆れるほど 心に言い聞かせた
出典: サムデイ・スマイル/作詞:尾崎裕哉、いしわたり淳治、SALU 作曲:尾崎裕哉、蔦谷好位置
「黒い影」はネガティブなことの象徴ですね。愚痴やいいわけや不満。誰の心にも浮かび上がりますが、でもそれは生きている証拠。
「かならず幸せになれる」という決心を歌っています。この「かならず幸せになれる」という言葉ですが、「かならず幸せになる」ではなく「かならず幸せになれる」です。
このちょっとした違いですが、未来への不安を描写していますね。「かならず幸せになる」とは断言できない微妙な感情。
あと何度 声嗄らして
あと何度 言葉を飲むの
あと何度 息を吸って
あと何度 溜め息吐くの
あと何度 顔を上げて
あと何度 やりきれない想いに うなだれるの
あと何度 同じような
あと何度 明日が来るの
出典: サムデイ・スマイル/作詞:尾崎裕哉、いしわたり淳治、SALU 作曲:尾崎裕哉、蔦谷好位置
ここの「あと何度」も胸に沁みます。心震える言葉ですね。「あと何度」というフレーズが「毎日続いていく人生」をイメージさせます。
僕らはいつの日か
かならず幸せになれる
その途中の
今日を生きてる 今日を きっと生きてる
呆れるほど 心に言い聞かせた
出典: サムデイ・スマイル/作詞:尾崎裕哉、いしわたり淳治、SALU 作曲:尾崎裕哉、蔦谷好位置