慣れることのない恋のときめき
Mr.Childrenの『I'm talking about Lovin'』で歌われているのは、恋に浮かれる男性の心情です。
歳を重ね、たくさんの経験を積んだとしても、恋のときめきだけは毎回新鮮に心を躍らせてくれます。
君こそが運命の人だ。
何度でも懲りずにそう思ってしまうのは、恋というものが持つ不思議な力のせいなのかもしれません。
相手のことが好きだと自覚した途端、今までどう接してきたのか急に分からなくなったりもしますね。
思い切って告白しよう。でも振られたら立ち直れないな...。
勢いに身を任せて行動しようとしても、あと1歩のところで踏み出すのを怖がってしまう。
恋に落ちると見えている世界がガラリと変わるようですね。
加速する恋心
恋に落ちた時、人の心はこれから始まる旅の準備で忙しくなります。
それはこの曲の主人公にも当てはまる様子。
駆け足で始まった恋は1歩進むごとにさらに加速度を増していくでしょう。
自分の恋心に置いていかれないよう、主人公も必死になっているようです。
終点の見えない旅
有効期限(リミット)までまだ間に合うぜ僕が手にしたone-way ticket
胸に秘めた不満も 不安も さて置いてRide! Ride! Ride!
出典: I'm talking about Lovin'/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
主人公が発車時刻ギリギリに急いで乗り込もうとしている電車。
その電車が向かうのは、主人公と君の恋の結末です。
滑り込みセーフで始まってしまった恋の旅路。
片道切符しか持っていないから、途中で引き返すこともできません。
覚悟を決めたなら、余計な感情は捨てて身一つで電車に乗り込みます。
この恋の行方は誰にも分からない。
地に足がついていないような、どこかふわふわとした主人公の気持ちが伝わってきます。
始まったばかりの物語
何が起こるのか知らせないのが天使のエチケット
君にしたって本能に翻弄されるのも悪くないんじゃない!?
Oh...I'm talking about Lovin'
出典: I'm talking about Lovin'/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
この恋がどんな道を辿っていくのか。
それを教えてくれる人はどこにもいません。
恋なんてものは、いっそ何も分からない方が良いのでしょう。
初めから結末が分かっている物語なんて面白くない。
そう思っているのはきっと君も同じなはずです。
予期できない数々の出来事に振り回されながら、この恋心をゆっくり育てていこう。
主人公が語り始めた恋の物語。
ハッピーエンドを迎えることはできるでしょうか?
君との距離が近くなっていく
君の温もりが欲しい
君がいれば僕の周りの雑草も薔薇色の世界
吹雪きの日も暖房とレインコート 使わないで暖をとっていたい
出典: I'm talking about Lovin'/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
好きな人と一緒に見る景色は輝いて見える。
これもまた恋が持つ不思議な力の1つといえるでしょう。
「吹雪の~」の歌詞はなんだか意味深。
直接的な表現は避けられていますが、これは君の熱で温まっていたいという意味でしょう。
好きな人と触れ合いたいと願うのは当然のこと。
主人公は君に触れるための口実を常に探しているのかもしれませんね。