なんとかロスタイムまで持ち込んで1対1のPK
力まないで何度もファインゴール
振りぬいてど真ん中を狙え!
Oh...I'm talking about Lovin'
出典: I'm talking about Lovin'/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
ここの歌詞も様々な想像が広がる内容になっています。
おそらく主人公は君を自分の家に招いたのではないでしょうか?
そしてあの手この手を使って君を帰らせないようにした。
それが最初の「なんとか~」のフレーズで歌われていることの真実なのでしょう。
君と過ごす初めての夜を「ロスタイム」と表現しているところにセンスを感じますね。
その後の歌詞を見る限り、初めての夜は成功に終わった様子。
主人公にとっては至福のひと時だったことでしょう。
迷いながら進んでいこう
加速しながら進んでいた主人公と君の恋ですが、次の歌詞では少しペースダウンします。
順調だったこの旅も、先に進むにつれて道が複雑になってきたようです。
それでも主人公が恋から冷める様子は一切ありません。
旅をしていれば迷うこともある。
きっと寄り道も恋のスパイスになることでしょう。
焦らなくていい
君は運命の人って思ったりして 思い違いかなって迷ったりして
大きなシーソーの上で右往左往する
Friendじゃ辛いけどThe ENDになるくらいなら
慌てなくていいや。。。
また明日
また明日
Oh...I'm talking about Lovin'
出典: I'm talking about Lovin'/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
恋に浮かれる気持ちと、そんな自分を客観視する冷静さが、主人公の中に同時に存在しています。
運命というものを盲目的に信じることができたなら、そちらの方が幸せなのかもしれません。
しかし主人公は、どうしても上手くいかなかった時のことを考えてしまう慎重な性格をしているようです。
友達から先に進みたいけれど、焦って失敗したら立ち直れない。
ここから先の道はきっと大成功か大失敗のどちらかしかありません。
それを主人公も分かっているから、なかなかあと1歩が踏み出せずにいるのでしょう。
まだこの恋路を終わらせるわけにはいかない。
分かれ道の手前に立って後退も前進もできずにいる。
それが今の主人公の状態です。
けれど主人公はあくまでマイペース。
明日のことは明日考えればいいと、今日もまた現状維持を選びます。
今はまだこの恋をゆっくり味わっていたいのかもしれませんね。
伝えたいのは「好き」の一言
曲のラストで主人公はようやく君に想いを伝えます。
長い旅を経て、最後にどうしても伝えたかったこと。
それは「好き」の一言でした。
あと1歩が踏み出せない
君は運命の人って思ったりして 間違いないよって念を押したりして
大きなスクランブルで立ち往生する
もし縁遠くなったって未練たらしくしちゃいそうで
なんだか怖いから。。。
また明日
また明日
出典: I'm talking about Lovin'/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
主人公の中にあった冷静さがどんどん薄れていっているのが分かります。
君はやっぱり運命の人に違いない。
それは確信というよりも願望に近いのかもしれません。
運命だと自分に言い聞かせることで、君に告白する自信をつけているのでしょう。
恋愛というのは冷静なまま進めていけるものではないようです。
最初に置いてきたはずの雑念に囲まれながら、主人公はまだ1歩も動けずにいます。
しかも複雑に絡まり合ったたくさんの感情の中で、完全に迷子になってしまった様子。
きっとこの恋の結末はもうすぐそばまで来ているのでしょう。
少しでもアクションを起こせば、次の瞬間エンドロールが流れてしまうかもしれない。
君が運命の人で間違いないと言いながら、主人公の胸は不安でいっぱいです。
そうしてまた今日も、明日の自分にすべてを委ねて終わっていきます。
「like」じゃなくて...
有効期限までそう時間もないぜ僕の大事なone-way ticket
伝えたいのはONE WORD
ONE WORD...
Oh...I like you. I love you
出典: I'm talking about Lovin'/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
主人公が持っている片道切符は、人生そのものを表現しているとも考えられますね。
限りある人生だから、悠長にいつまでも片想いを楽しんではいられない。
君との恋路を進む電車も、もうすぐ終点に辿り着くでしょう。
次の電車に乗る時は君と一緒がいい。
だから、早く「好き」と言わないと!
ここで「like」の後に「love」と言い直しているのが、なんだか堪らない気持ちになりますね。
最後の最後にようやく告白する決心がついたということなのでしょう。
しかし君の返事は聞けないまま曲は終了してしまいます。
主人公の恋ははたしてどんな結末を迎えたのか。
ハッピーエンドであることを願わずにはいられないほど感情移入していたことに気付くでしょう。
恋というものが持っている最も大きな力は、人の心に様々な変化をもたらすところなのかもしれません。