V6【All For You】MVの内容を解説！静寂で繰り広げるダンスとは？セクシーな表情に胸キュン

MVの解禁以来、「この曲カッコいい!」「V6のダンスすごい!」とじわじわ人気を呼んでいる【All For You】。

クールなダンスミュージックに全編英語詞を乗せたこの楽曲は、V6の大人の魅力を前面に打ち出しています。

デビュー当時はジャニーズらしい王道アイドルソングをリリースしていたV6。

それがキャリアを重ねるに従って、幅広い楽曲を手がけるようになりました。

最近では「ジャニーズとは思えない」と言われることも。

今回の【All For You】も、アイドル路線とは一線を画した方向性と完成度になっています。

作曲は世界的に注目を集める日本人覆面ユニット、AmPmの提供であることも話題となりました。

MVは長さ1:00の短いバージョンですが、6人のダンスの個性も表れていて、もっと見たくなりますね。

では、【All For You】のMVを解説していきましょう。

モノトーンと極彩色のセットが交互に映し出される映像は、何を表現しているのでしょうか。

ブルーのライティング、白い階段のセットに黒一色の背景で踊るメンバー。

それと交互に、熱帯を思わせる背景の前でセクシーな表情を見せるメンバーのイメージカットが繰り返されます。

「動と静」を表現しているといわれる演出ですが、「動」のダンスシーンはセットの色を抑えて。

逆に「静」のシーンではカラフルな強い色が使われているのが印象的です。

また、ダンス自体にも動と静が組み合わされていて、それが緊張感を生んでいます。

メンバーそれぞれが舞台や映画で鍛えた表現力の持ち主ですから、表情の見せ方も魅力的です。

アップのカットでは、見る者に迫ってくるような、何かを訴えかけているような表情で、ドキッとさせられます。

大人の男の色気が溢れていますね。

こうした演出のベースとなっているのは、もちろん歌詞とサウンドの世界観。

歌詞は愛し合う男女をテーマに、彼が彼女にささやきかけるように綴られています。

「すべては君のために、望むことは何でも叶えてあげる」と、彼女にメッセージを送る彼。

セクシーな表現も交えて、2人だけの世界が展開されます。

ここでMVの階段に注目してみましょう。

高さや方向が異なるいくつもの階段が組み合わされています。

これは、2人がこれまで歩いてきた道の違いや、そのために生まれた気持ちのズレを表しているのかもしれません。

MVではメンバーそれぞれが階段に立っているシーンがあります。

歌詞の中の「彼」は、どこに立っているのか。

メンバーのポジションは、誰を「彼」として見るかという仕掛けのようにも思えます。

また、表情のアップが映し出されるシーンでは、背景の強い色が感情の激しさを表しているよう。

抑えた歌唱の裏側には、情熱的な思いが秘められていると解釈できるでしょう。

メンバーの表情がシリアスなのも、それを強調しているといえそうです。

そして、ピラミッド型のオブジェは、「謎」や「完全なもの」をイメージさせます。

「愛」が常に抱える真理の象徴かもしれません。

ダンスには大雑把にいって、揃えることを重視した振付と、グルーヴ感を重視した振付があるといえるでしょう。

揃えるダンスでは、日本高校ダンス部選手権の出場校の一糸乱れぬパフォーマンスなどが挙げられます。

また、「恋ダンス」のようにみんなで踊れる振付も、揃える系に入るでしょう。

【All For You】はそれらとは違い、グルーヴ感重視のダンスです。

「テンプテーションステップ」という難易度の高いステップが取り入れられているのも注目されました。

振付はダンサー&コレオグラファーとして活躍するYOSHIEさん。

V6ファンにはおなじみの方で、2018年5月にリリースされた【KEEP GOING】の振付も担当。

この曲ではキャメルウォークという印象的なステップを取り入れ、これも話題となりました。

V6以外にも、ジャニーズではKinKi kids、KEN&Tackeyの振付を担当しています。

YOSHIEさんのインタビュー記事で、ジャニーズとのエピソードにも触れられているものをご紹介しておきましょう。

【All For You】をテレビで初披露した時には、フルバージョンでのパフォーマンスでした。

その印象をひと言でまとめると、cool。

力まず抜け感のあるパートもあれば、ビシッとシンクロするパートも、力強くダイナミックに踊るパートもあり。

全体ではまとまりながらも、それぞれの個性があふれたカッコいいステージングです。

この曲でのメンバーそれぞれのダンスについて見ていきましょう。

全員のスキルの高さはもちろんですが、個性はかなりはっきりしています。