楽曲「Black Market Blues」
収録情報
「Black Market Blues」は2009年6月に発売された、9mm Parabellum Bulletの2nd EPです。
サビのフレーズが強く印象に残る楽曲なので、一度聴いたら忘れられないです。
そんなインパクトのある「Black Market Blues」は9mmの“転機”になった楽曲と言っても過言ではありません。
というのも、9mmは2008年10月発売のアルバム『VAMPIRE』まで、いしわたり淳治さんのプロデュースのもと楽曲制作を行なっていました。
しかし今回の楽曲は、自身初のセルフプロデュース作品となっています。
バンドの意思がありのまま表現されたような魅惑的な楽曲に仕上がっています。
ロックだけど、どこか親しみのあるポップな要素も兼ね備えていて、ひと味違う9mmサウンドがとても新鮮です。
楽曲の独特な世界観には、ついつい引き込まれてしまいそうですね。
ミュージックステーション初出演
9mmは2009年6月5日に音楽番組『ミュージックステーション』に初出演しました。
演奏した楽曲はもちろん「Black Market Blues」です。
ライブ形式のセットでお客さんもいる中、9mmは圧巻のパフォーマンスを披露しました。
ノリのいいメロディーと覚えやすいフレーズの虜になった方もたくさんいたのではないでしょうか?
ミュージックステーションに出演したことにより、多くの人にバンド名が知れ渡るきっかけになりました。
「Black Market Blues」の世界観
ミュージックビデオ
タイトルの意味は?
「Black Market Blues」というタイトルは“Black Market”=“闇市”という意味です。
“Blues”はみなさんもご存知のとおり、音楽ジャンルの一つですね。
今回の楽曲では“孤独感”が表現されています。
「ブルース」とは、孤独感や悲しみを表現する独唱歌であり、悲しみや孤独の感情は、英語ではしばしば「ブルー(blue)」の色でたとえられることに由来している。20世紀以降のポピュラー音楽に幅広く影響を与え、ジャズやロックンロールのルーツのひとつとしても知られている。
出典: https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ブルース
この楽曲は、生活している中で訪れる“闇”や、自分自身の中に潜む“闇”がテーマになっているように感じます。
謎めいた歌詞の一つ一つを紐解いていくとその答えが見えてくるかもしれません……。
気になる「Black Market Blues」の歌詞に注目していきましょう。
「Black Market Blues」の歌詞
謎めいた歌詞を徹底解釈
地下鉄の改札から218秒かけて
階段を駆け上がったなら
鎖につながれたサル
汚れた手を叩いて
出迎えてくれるはずだぜ
出典: Black Market Blues/作詞:菅原卓郎 作曲:滝善充
この楽曲の長さは“218秒”です。
歌詞に登場する“218秒”と同じなんですね。
しかも、あえて合わせたのではなく、偶然“218秒”だったそうで、さらにびっくりです。
地下鉄の階段を駆け上がるシチュエーションで思い浮かぶのは、出勤や通学。
楽曲のイメージから考察すると、そんな環境から抜け出してしまいたい気持ちが伝わります。
歌詞の中の“鎖につながれたサル”というフレーズが、“自由がない人間たち”の比喩表現のように感じました。
終わりの見えない1日の始まりは憂鬱でしかありませんよね。