想いがあふれたらどうやって
どんなきっかけタイミングで
手を繋いだらいいんだろう
どう見ても柔らかい君の手を
どんな強さでつかんで
どんな顔で見つめればいいの

夏祭りの最後の日 わたがしを口で溶かす君に
わたがしになりたい僕は言う 楽しいねって

出典: わたがし/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

「わたがし」を聴いていると、目に浮かぶその情景とあわさって、本当にback numberは切ない恋心を歌うのが上手だな、と思いますね。

「わたがし」は歌詞の内容からすると本当に切なさ大爆発って感じの作品なのですが、こうした“誰かを狂おしいくらいに思う気持ち”を抱ける幸せを感じられます。

手を繋ぐというシンプルな行動すら、好きな人に対してはどんな風にすればいいの?!と戸惑う気持ちは、切ないながらも幸せな瞬間な気がします。

歌詞から思い浮かぶ情景が見事に映像化されているMVだと思います。

水色に はなびらの浴衣がこの世で一番似合うのは
たぶん君だと思う
よく誘えた 泣きそうだ

出典: わたがし/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

back number歌詞は私的小説のようだったり、相手にしゃべりかけているような言い回しだったり、「わたがし」のような心の声だったりします。

「わたがし」には、またまた憎めないかわいい男性が登場します。

この楽曲で男性ファンが共感するのは映像化された「情景」と「願望」です。

好きな人と夏祭りに浴衣で行くというシチュエーションに共感しない男性はいないでしょう。

男性ならではの「願望」もきっとファンの共感ポイントですね。

この男性の気持ちを思うだけで"幸せを感じる"楽曲だと思います。

2位:花束

back numberの2ndシングル作品である「花束」は、彼らのメジャー初期の楽曲ではありますが、新旧問わず多くのファンが“好き”と評価される作品です。

リリースは2011年で、シングルリリース後は2ndアルバム『スーパースター』に収録されました。

またこの「花束」も、「世田谷ラブストーリー」と同様に楽曲を元にした短編映画が作られました。

「花束」の短編映画は山口保幸氏が監督としてメガホンをとりました。

花束
back number
Universal Music LLC
販売価格 ¥250(2018年1月8日9時6分時点の価格)

ここが幸せポイント!

僕は何回だって何十回だって
君と抱き合って手を繋いでキスをして
思い出す度にニヤけてしまうような想い出を君と作るのさ
そりゃケンカもするだろうけど
それなら何回だって何十回だって
謝るし感謝の言葉もきっと忘れないから
ごめんごめんありがとうごめんくらいの
バランスになる危険性は少し高めだけど
許してよ

出典: 花束/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

心から“可愛いな”と思える「花束」の歌詞

全編通して幸せな感じのする楽曲ですが、今回ここでご紹介したのは作品の中盤に登場する歌詞です。

特に“ごめんごめんありがとうごめんくらいの/バランスになる危険性は少し高めだけど”という部分は、これからの2人の日常が思い描けるようで何だか気持ちがほころびます。

きっとこうしたごめんとありがとうのバランスがお互いに許し合えたら、永く良い関係が築けそうですよね。

彼氏の問いかけからはじまり、ラストの愛の言葉まで、初々しい二人の距離とお互いを愛する気持ちが伝わってきます。

聴くたびに"幸せを感じる"作品ですね。

MVからもback numberの優しさがあふれるようです♪

1位:ヒロイン

2015年1月にリリースされたback numberの11thシングル「ヒロイン」は、彼らのファンをさらに増やした楽曲です。

彼らにとってこの楽曲は14thシングルであるクリスマスソング」に次いで2番目にヒットした楽曲となっています(2018年1月現在)。

作品の内容から切ない恋ウタにカテゴライズされることも多いのですが、じっくり聴くと切なさよりも幸せを感じられる1曲と思えるはずですよ♪

ヒロイン(初回限定盤)(DVD付)
back number
ユニバーサル ミュージック
販売価格 ¥7,950(2018年1月8日9時7分時点の価格)

ここが幸せポイント!

雪が綺麗と笑うのは君がいい
でも寒いねって嬉しそうなのも
転びそうになって掴んだ手のその先で
ありがとうって楽しそうなのも
全部君がいい

出典: ヒロイン/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

ご紹介した歌詞は、楽曲のラストの部分です。

好きな人に対して、自分の想いや自信のなさなどを色々と考えつつも、最終的に一緒に幸せを感じたいのは“君がいい”と言い切るのが、想われる方としては嬉しいですよね。

好きな人から“こんな風に想われたら幸せだな”と感じますね。

back numberの楽曲でじんわりしたいなら1度は観たい&聴きたい1曲です。

想いが届かない、伝えられないことがback numberの楽曲には多いです。

歌詞だけをみれば確かに切ないですが、言葉にメロディーが乗ると切なさよりも”幸せ”を感じます。

「ヒロイン」はメジャーコード(ト長調)で構成されているので、暗い感じではなく明るい曲調なのがその理由かもしれません。

どん底な気持ちでも悲しくても切なくても"幸せ"をたくさん感じるのは、言葉とメロディーが作り出す魔法のような音楽だからなのでしょう。