夏が終わる時
古ぼけたカセットに想い出を閉じ込めて
君といた夜の浜辺に埋めたら
潮騒のバラードがこの胸を締めつける
とめどなく涙溢れて夏は去く
出典: 涙の海で抱かれたい〜SEA OF LOVE〜/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐
夏の間ずっと相棒のように持ち歩いていた君との思い出が詰まったカセットがあります。
このカセットには君が好きな曲がたくさん詰まっているのでしょう。だけど今は君と一緒に過ごしたこの浜辺に埋めていきます。
そこに流れるのは波が打ち付ける浜辺に響き渡る潮騒のバラード。懐かしいような、苦しいような、そんな思いが胸を締め付けます。
締め付けられて痛くなった胸に、ただただ涙があふれるばかりです。
君の言葉は無常に…
離れても元気でいてと呟いた空の果て
儚きは花火に燃えて無情を噛みしめるだけだよ
出典: 涙の海で抱かれたい〜SEA OF LOVE〜/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐
夏が終われば離れ離れになってしまいました。君は遠い地で暮らす人なのです。
別れ際に告げられた「元気でいてね」。その言葉はやがて消えゆく花火のように儚く、無情な夏の終わりを告げるのです。
一言だけでいい
真夜中過ぎの涙の電話
どうか答えて何故にじれったいだけ
何処にいるのさあの日のように
恋の一言僕にください
出典: 涙の海で抱かれたい〜SEA OF LOVE〜/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐
夏の夜は短いけれど、そんな真夜中過ぎに一本の電話をかけました。声は涙に滲み、君の答えを求めていました。
ただ僕は、あの日君がくれた恋の言葉を、たった一言でいいから欲しいだけなのです。
折れた心を救うもの
コバルトブルーの涙の海で
人魚のような恋に溺れたなら
接吻より甘く永遠より永く
折れた心に愛をください
出典: 涙の海で抱かれたい〜SEA OF LOVE〜/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐
涙色に染まったコバルトブルーの海は、僕に人魚姫のようなひと夏の恋を与えてくれました。
だからこそ、君から甘くて長い、愛がほしいのです。それが唯一、僕の折れてしまった心を救う方法なのです。
愛は死なない
振り向きもせず夏は去くけど
また太陽は空に燃えるのだろう
さよなら僕のいとしのAngel
我が身は枯れても愛は死なない
出典: 涙の海で抱かれたい〜SEA OF LOVE〜/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐
夏はあっという間に過ぎ去っていきます。それでも太陽は季節を問わず、1年中空で燃え続けて僕を焦がします。
そんな太陽に照り付けられて、たとえ僕の身が枯れてしまっても、この愛だけは死なないことだけは確かなのです。