THE PINBALLSというバンド
ロックの意思
90年代より現代までの間、音楽ロックシーンの多様化は凄まじいと感じます。
アイドル性をもったハードロックバンドや、個性的なキャラクターを全面にだすバンドが幾つもある中で、昔ながらのロックの意思を受け継いでいるバンド。
それが4人組ロックバンド、『THE PINBALLS』です。
THEE MICHELLE GUN ELEPHANTやThe Rolling Stones等のバンドから影響を受け、ガレージ、パンク、ブルースロックを手がける彼ら。
2006年に結成し、なんと活動期間は10年以上という実力派の彼ら。
昨年末にメジャーデビューを果たし、メジャーデビューミニアルバム「NUMBER SEVEN」を発売しています。
その中から、TVアニメ「伊藤潤二『コレクション』」オープニングテーマとなっている「七転八倒のブルース」をピックアップ。
ホラーアニメのオープニング曲として抜擢されたこの曲の、雰囲気や勢いをそのまま表現したようなMVにも注目です。
がむしゃらにロックなMV
基本的な服装
このバンドは基本的にスーツやフォーマルな衣装を少し着崩して着ています。
まさしくTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTを彷彿とさせるシルエットですね。
こんなにダークスーツが似合うバンドもなかなかいないでしょう。
ロックに全てを捧げても良い、そんな勢いさえも感じます。
全身から湧き出る感情がびりびり伝わってきますね
撮影は夜の浜辺で!?
真っ暗闇の中での撮影
MVを見ても分かると思いますが、周りは真っ暗闇です。
この暗闇の状況で激しく演奏している映像がとても緊張感を演出していますね。
しかも一発撮りという、彼らにとってもまさしく緊張感のある撮影現場だったでしょう。
その結果、まさにその迫力が伝わってくる映像になっています。
彼らもなかなかない現場での撮影だったらしいです。
PVの最後ではボーカルが倒れて演奏しています。
激しい感情が視覚的にも伝わってきますね。
がむしゃらな歌詞
体はひとりでに 体になっていく
鼓動はひとりでに 鼓動をうっていく
感情がうなりだしてる 餓狼がかっていく
肋と背骨と頭蓋骨
言いなりになんてなってしまうもんか
出典: 七転八倒のブルース/作詞:THE PINBALLS 作曲:THE PINBALLS
ロックな精神
感情が抑えられない様子が歌詞からも伝わってきます。
餓狼はまさしく飢えた狼のことです。
「餓狼がかっていく」というのは飢えた狼の様になっていくということなので、ここも感情的な部分が優先している様子がうかがえます。
言いなりになってしまうもんかというフレーズ、これはまさにロックの中の反骨精神であると言えます。
まさしくロックな姿勢を表に出しているMVです。
荒削りの精神をそのまま表現しているかのような歌詞ですね。