エレキベース
一般的に「バンド」というとエレキベースを弾いているイメージが強いと思います。
エレキベースにも、プレシジョンベース、ジャズベース、多弦ベース、フレットレスベースなどがあります。
どのように違うかを見ていきましょう。
プレシジョンベース
プレシジョンベースは一般的には、「プレベ」と呼ばれるものです。
後述するジャズベースとの違いは、ピックアップと呼ばれる、音を拾う部分の種類と数が違うということです。
プレシジョンベースでは、ピックアップが1つで、ジャズベースでは2つです。
プレベは、エレキギターをもとに作られ、プレベが発売されてから、のちにジャズベースが発売されました。
ジャズベース
ジャズベースは、「ジャズベ」と呼ばれ、初心者にも弾きやすいものです。
「ジャズ」という名称ですが、特にジャズに限って使われているものではなく、ポップやロックでも使われています。
ピックアップが2つあるので、音の幅が大きく、多くのミュージシャンに愛用されている種類です。
ライブなどでは使わないのですが、レコーディング時には使いますという方もいらっしゃいます。
それだけ、安定した音を出せるものということができます。
多弦ベース
ベースは普通は弦の数が4本なのですが、音の幅を広げるために5本や6本の弦を張れるベースもあり、総称して「多弦ベース」と言います。
5弦ベースは、低い方に1本多く弦があり、チューニングとしては、「B」になります。
「Low B」と言われるものです。
6弦ベースは、5弦ベースに高い方で弦が1本増え、チューニングは「C」とする方が多いようです。
「High C」と呼ばれています。
最初から多弦ベースを選ぶことはないと思いますが、4弦のベースを弾いていると、もう少し低い音がほしいなと思うようになったりしてきます。
そして、5弦ベースを弾いていると、もう少し高い音がほしいなと思い、6弦ベースにする方もいるようです。
いずれにしても、初心者は4弦ベースを選んだ方が良く、のちのち多弦ベースを選ぶ方が良いでしょう。
筆者は5弦ベースを使っているのですが、演奏面での難しさとしては、弾いていない弦をミュートするのが、4弦と比べて大変だと感じます。
ですので、左手と右手をうまく使って、自然にミュートをするようにしなければならないという面が難しいかと思います。
さらに、その上のものとして、7弦ベースを使っている海外ミュージシャンの方もいらっしゃいます。
フレットレスベース
フレットレスベースとは、フレットと呼ばれる部分がないものです。
フレットとは、弦に対して垂直に引かれた、音の基準になるものです。
これがないとどういったメリットがあるかというと、音の流れがとてもスムーズになります。
特にスライドした時にその効果が発揮され、なめらかな音が引き出せます。
ただ、目安はありますが、フレットがないので、ちょっと押さえる部分が変わるだけで、正しいチューニングの音が出せないというデメリットもあります。
ウッドベース
バンドなどではあまり見かけないですが、吹奏楽やジャズバンドなどで見かけるのがウッドベースです。
コントラバスとも呼ばれます。
見た目は大きく、演奏も立てて演奏するので、エレキベースとは異なったもののようですが、チューニングは同じで、弦の数も4本である点は一緒です。
役割としても、低音部で楽曲の根底を支える大切な部分と言えます。
フレットはなく、指で弾く場合と弓で弾く場合があります。
音色としては、エレキベースよりも、柔らかく丸みを帯びたような音になっています。
アップライトベース
アップライトベースは、エレキベースとウッドベースを足して2で割ったような楽器です。
アンプには通すのですが、ウッドベースのように立てて演奏し、フレットはありません。
フレットに代わる印があるものとまったくないものがあるのですが、アップライトベースの場合は、湿度とかの状態で、チューニングが変わってくるので、印もない方が良いと言われます。
ものによって音も変わってくるのですが、値段が安いとエレキベースに近いものとなり、高くなるにつれてウッドベースの音色に近くなっていく傾向があるようです。
ウッドベースの音色に近いものほど、ウッドベースの弾き方に近くなります。
エレキベースよりも、ネック部分が丸みを帯びているので、エレキに慣れている方にとっては、弾きづらさを感じると思います。
安いものは、ただ見た目がアップライトベースであるだけで、音は、エレキのフレットレスベースと同じような感じとなってしまいます。
アップライトベースを選ぶ時は、自分の求める用途や音によって考えていくと良いと思います。