愛しい人よ
17歳から歌手を志しはじめ、名古屋のクラブシーンで10年間歌っていました。
そして29歳でメジャーデビューを果たした実力派歌手です。
今回解説する「愛しい人よ」は2018年に発売された7枚目のアルバム「Stories」に収録されています。
こちらはコラボレーションをメインとしたアルバムになっています。
女優の貫地谷しほりさんや真矢ミキさん、ニッチェの近藤くみこさんなどが参加。
Ms.OOJAさんと作詞した曲が収録されているのです。
そしてこの「愛しい人よ」をMs.OOJAさんと共に作詞したのが、元ビーチバレー選手の浅尾美和さん。
浅尾さんと仲良しの小椋久美子さんがきっかけでお二人は交流するようになったようです。
またお二人とも三重県出身ということで共通点もありました。
浅尾さんが結婚したこともあり、この曲が生まれました。
この曲は愛する人がいることによって幸せを噛み締めることができる歌詞になっています。
恋人が対象でもありますが、家族にも当てはめられるので共感しやすい歌詞です。
それではこの「愛しい人よ」の歌詞について解説していきましょう。
あなたとの出会い
キラキラ
私の髪に触れる
優しいその手が好き
景色が輝いて見える
あの日も今も変わらず
出典: 愛しい人よ/作詞:Ms.OOJA・浅尾美和・ルンヒャン 作曲:Ryosuke"Dr.R"Sakai・Ms.OOJA・ルンヒャン
歌詞の1行目からも、恋人が私の髪を撫でている様子が想像されます。
その手すら好きな私。
とても恋人のことが好きであることがわかるのではないでしょうか。
また髪を触っていることからも、あなたも私のことが好きなのでしょう。
そして歌詞の3行目。
あなたといると、景色がとても綺麗に見えるようです。
恋愛をしていると、いつも以上にキラキラとした景色が見えてくることもあります。
あなたに恋をしていることがこの1行でさらに表現されているのです。
そして歌詞の4行目の「あの日」。
おそらくあなたと出会った日のことでしょう。
そのときから今まで景色も綺麗なまま。
私があなたに対してずっと好きという気持ちを持ち続けているということが表現されているのです。
暗闇
トンネルの中 たった一人で
走り続けたその先に
こんな奇跡があるのならば
何も間違いじゃなかった
出典: 愛しい人よ/作詞:Ms.OOJA・浅尾美和・ルンヒャン 作曲:Ryosuke"Dr.R"Sakai・Ms.OOJA・ルンヒャン
歌詞の1行目の「トンネル」は比喩表現になっています。
私は今までトンネルのような真っ暗な場所にいたのでしょう。
未来に光が見えない、いつまでこの暗闇が続くのかわからない。
そんな場所を手探りで進んでいたのです。
また「一人」という言葉からも、心細い様子が伝わってくるのではないでしょうか。
不安な気持ちにもなったのでしょう。
しかし、それでもとにかく進み続けた私。
そしてあなたと出会うことができたのです。
あなたとの出会いは私にとってまさに奇跡。
とても大きな出会いだったのかもしれません。
不安になりながらも、心細くなりながらも、この道を進んできてよかったと改めて思ったのでしょう。
あなたとの出会いによって、私は今までの人生を肯定することができるようになったのです。
あなたが連れてきてくれた
温かみ
今日も願いを込めて 「いってらっしゃい」って
あなたが笑顔でいられますように
温かな声 溢れる場所へ 導いてくれたから
こんなにも 今幸せよ
出典: 愛しい人よ/作詞:Ms.OOJA・浅尾美和・ルンヒャン 作曲:Ryosuke"Dr.R"Sakai・Ms.OOJA・ルンヒャン
歌詞の1行目の「いってらっしゃい」という言葉。
この言葉からも恋人だけではなく家族のような印象も受けるのではないでしょうか。
あなたに辛いことが起きませんようにという気持ちでお見送りするのです。
そうやってお見送りできるようになったことも私にとっては幸せなことなのかもしれません。
そんな気持ちを感じることができるようになったのは、あなたが今の生活に私を引っ張ってくれたから。
先ほどトンネルの中にいる歌詞が出てきました。
一人でいることからもとても静かで、ひんやりとしたところにいたということでしょう。
しかし、今では人の声が溢れていて、温かみを感じる場所にいることができています。
過去と比べて真逆の明るい場所にくることができた。
あなたにとても感謝していると同時に、私は幸せを感じているのです。
寝る姿も
2人の間 眠る
小さなその手が好き
触れると握り返して
寝息さえ全部 愛しい
出典: 愛しい人よ/作詞:Ms.OOJA・浅尾美和・ルンヒャン 作曲:Ryosuke"Dr.R"Sakai・Ms.OOJA・ルンヒャン