「アジアの純真」の世界観に触れろ!
「いい時代になったな」と思いませんか?PUFFYの「アジアの純真」。
でもPUFFYはTVで見かけなくなりましたよね。
デビュー当時は”来年にはいなくなるアーティスト”なんて比喩されていたのに、いつの間にか日本を飛び出して世界で人気になったアーティスト。
「アジアの純真」の先にプロデュースした井上陽水は何を見たのでしょうね?
ではその歌詞の世界感に触れてみましょう。
陽水ワールド全開!
北京 ベルリン ダブリン リベリア
束になって 輪になって
イラン アフガン 聴かせて バラライカ
(北京 ベルリン ダブリン リベリア イラン アフガン 聴かせて バラライカ)
出典: http://j-lyric.net/artist/a00079f/l0070f5.html
ほぼ意味のない歌詞ですね。しかし、この歌詞にはあるキーワードが隠されています。
大したことではないのですが、国名は作詞者の井上陽水が訪れたい国ばかりだそうです。
単純に行ってみたい国や地域を並べています。
でもこの歌詞は、井上陽水の欲望そのままに書かれているように感じませんか?
歌詞に意味は無いのか?
開けドア 今はもう 流れでたら アジア
白のパンダを どれでも 全部 並べて
ピュアなハートが 夜空で 弾け飛びそうに
輝いている 火花のように
(北京 ベルリン ダブリン リベリア 美人 アリラン ガムラン ラザニア
出典: http://j-lyric.net/artist/a00079f/l0070f5.html
”開けドア 今はもう 流れ出たらアジア”とあります。
PUFFYは日本以外で台湾、韓国、中国でもブレイクしています。
特に中国は日本の歌謡曲が解禁になった頃から大人気。
この歌詞にあるように実はアジア戦略を視野に入れていたのではないでしょうか?
これが2人のデビュー曲だ!
白のパンダを どれでも 全部 並べて
ピュアなハートが 世界を飾り付けそうに 輝いている
愛する限り 瞬いている
今 アクセス ラブ
出典: http://j-lyric.net/artist/a00079f/l0070f5.html
PUFFYの2人がこの楽曲を初めて聞いた時”これはやられた!”と思ったのだそうです。”これは売れない”ではなくて、既定路線のアイドルソングかと思いきや、少しだけふざけた歌詞、テクノともロックともとれるメロディーに感服したと雑誌で語っています。
元々PUFFYの2人は大の奥田民生ファンで、吉村はユニコーン時代から民生の追っかけだったのです。
結果、「アジアの純真」は予想に反して大ヒットを飛ばします。そしてデビューから数年後、PUFFYは日本を飛び出してアメリカ横断ライブツアーに入ります。今でもライブで歌っているこの曲、ある意味世界戦略を視野に入れた曲だったのかもしれませんね。
PUFFYはアイドルなのか?
PUFFYの「アジアの純真」を聴く限り、おおよそアイドルユニットには見えませんよね?
ではPUFFYとはなんなのか?
二人組の女の子ユニットのアーティストだ!という人もいれば、
奥田民生の遊びユニットだと否定的な人もいます。
しかしデビューした当初は小室哲哉を始めとした強力なライバルもいました。
でも彼女たちはしぶとく日本で活躍し、新曲を発表すればオリコン上位常連のアーティストに成長したのです。
PUFFYは奥田民生のプロデュース!
時々音楽雑誌で「PUFFYはアイドルなのか?」という論争が巻き起こります。
筆者なりにこれまでウォッチしてきて、率直に述べるとPUFFYはアイドルです。
”自分らしさを全面に押し出したアイドル”ではないでしょうか?
80年台に世間を座巻した小泉今日子のようなアイドル。
この2人は異彩を放っているようで、自分らしさで勝負しているのでしょうね。