名曲は1963年に生まれた
日本以外でもヒット
今回は『恋のバカンス』の歌詞を重点的に解説していきます。
ザ・ピーナッツの『恋のバカンス』は、日本人なら誰もが知っている名曲です。
この曲は1963年に発表されました。
発売されると同時にヒットし、年月を重ねた現在でも多くのアーティストにカバーされていますね。
最近は、動画で日本語ではなく英語やロシア語の『恋のバカンス』が聴けます。
さて、ザ・ピーナッツの二人は一卵性双生児。
どちらがどちらなのか分からないくらい、容姿が似ていますね。
容姿だけではなく声も似ています。
ですので、歌唱したときにハモりやすいというメリットがありますね。
もちろん、双子は精神状態も似るといいますから、そういった点での共鳴もあると思います。
タイトルの「バカンス」って何語?
「バカンス」という言葉が日本に浸透したきっかけ
現在、「バカンス」という言葉は日本に浸透しています。
しかし、『恋のバカンス』が発売された1963年当時の日本に、この言葉はあまり馴染みがない言葉でした。
馴染みのない言葉が日本に浸透したきっかけが『恋のバカンス』だったのです。
さて、「バカンス」というのはいったいどの国の言葉なのでしょうか?
バカンスまたはヴァカンス(仏: vacances)、とは、主としてフランス人の長期休暇の過ごし方、もしくはそれを意識した長期休暇の呼称。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/バカンス
引用した通り「バカンス」という言葉はフランス語で、長期休暇のことを意味します。
日本と違い海外には、1年間のうちに2、3カ月休む、長期休暇という文化があります。
どちらかというとヨーロッパ諸国に多い長期休暇。
はたして『恋のバカンス』では「バカンス」がどのような意味で使われているのでしょうか?
主人公は「恋」をしていなかった
長期間恋をしていなかった主人公にロマンスが訪れる
『恋のバカンス』のテーマは、いうまでもなく「恋」。
そのなかでもドラマティックなロマンスがテーマです。
タイトルを日本語にすると「恋の長期休暇」。
これだと意味が分からないと思います。
歌詞を読めば分かりますが、このタイトルは歌詞で描かれているより前の時系列が関係しています。
主人公は女性。
年代は分かりませんが、おそらく20代から30代前半でしょう。
その主人公が、ある男性に恋をする。
『恋のバカンス』のストーリーはこのように始まります。
恋をするのに「恋を長期休暇」してどうするの?
そんな疑問が湧いたと思います。
前の時系列というのは、主人公が男性と出会う前の時系列のこと。
主人公は「恋」を「長期休暇」していたのです。
失恋の痛手から立ち直れなかったのか、仕事に勤しんでいたのか、理由は分かりません。
とにかく、男性に出会うまで、主人公は「恋」を「お休み」していたのです。
それが「バカンス」という言葉に集約されているのですね。
楽曲を聴いてみよう
懐かしの映像を「YouTube」で見よう!
ここからは『恋のバカンス』を聴いてみましょう。
動画サイト「YouTube」に『恋のバカンス』の映像がアップされています。
日本が太平洋戦争から復興し、景気がうなぎのぼりになっていた1963年。
様々なテレビ番組が企画されました。
音楽番組もその一つ。
今回は懐かしの動画を見ていただくために、いくつかアップします。
当時をご存知の方。
ご存知ではない方。
どちらも楽しめますのでどうぞご覧ください。