Dm7 G7 Em7 A7
End of the day 昨日と変わらぬ1日が
Fmaj7 G A#add9
End of the day また過ぎる
出典: End of the day/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
タイトルは英語ですが、ここでは文字通り「1日の終わり」と訳すべきでしょう。
1日の終わりにその日を反芻し、特に反省もせずまた明日が来る。
人によってはそういった毎日が苦痛でしかないでしょう。
前進もせず、かといって後退もしない日々。
自分は何で生きているのだろう?
人生の意味は何だろう?
特に社会に出て少し経った方ならそういう覚えがあるかと思います。
筆者も仕事でスキルを上げようと、自分が持っている能力以上の勉強をしていた時期がありました。
結局体が付いていきませんでした(笑)
自分のレベルを上げるのは良いことです。
しかし、無理をして健康や精神を害するのは本末転倒でしかありません。
あれもこれもとやりたいことの幅を広げ、さらに深く掘り下げるのは至難の業です。
ましてや社会人になると時間が限られてきます。
それからは自分の好きな事だけに邁進するようにし、現在に至ります。
Aメロ(2回目)
Cadd9
いつか いつの日か そう言ってやり過ごして
G7
気が付きゃロスタイム
G#dim Am7 Fmaj7
で、慌てるから乞食は貰い損ねる
Cadd9 G7
甘えて過ごした 子供の頃と根底は同じ
G#dim Am7
今日も一からの
Fmaj7 C
いやマイナスからのスタートを切る
出典: End of the day/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
人間はコミュニティの一員になると、他人との「差異」が顕在化されるもの。
学生や社会人など、人間は死ぬまでどこかのコミュニティに属しています。
なんとか優秀な人間になりたい、他人に認められたいと思うのは当然ですよね?
モラトリアムを過ぎてなお、モラトリアム期間がある。
気付けば「ロスタイム」=「死へのカウントダウン」。
人間ははからずもそうした運命にあるといえます。
遅々として前進ぜず、停滞してばかり。
それでも人間は否応なく「明日」がきます。
Bメロ(2回目)
Dm7 G7 Em7 A7
End of the day 少しも前に進んでない
Fmaj7 G7
End of the day また同じミス
出典: End of the day/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
この曲の主人公が自責するのも分かる気がします。
現代社会は何事においてもタイトな社会。
時間もそうですし人間関係もそうです。
1日にいくつものタスクをこなせなければ生き残っていけません。
まさに「世も末」ですね(笑)
筆者は、社会に出てからいくつものミスを犯してきました。
なのでこの主人公に同情します(笑)
自分で言うのもなんですが、筆者は真面目な方です。
そのため、些細なミスも悔やみ、他人に気を使ってしまいます。
今、一般人が「リアルな社会」で自分を表現することは難しい時代ですね。
そのために音楽や文学、映画があるのかもしれません。
いわゆる「ネット」も自己表現のはけ口のひとつといえそうです。
限りなくポジティブな世界
サビ
C ConB
Oh No! Oh Yes!
Am ConG F#m7-5 F6 Em7
あと一歩のとこまで きっと来てる
Am Dm7 G
そうやって言い聞かせて
C ConB
もっと もっと
Am ConG F#m7-5 F6 Em7
輝ける日は来る きっと来る
Am Dm7 Fm C
もう少し そう信じて
出典: End of the day/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
サビは限りなくポジティブなメッセージになっています。
結局は自分の意志の問題。
自分を信じることでしか報われない。
自己暗示をかけて、危機を乗り越えるしかない。
力強いメッセージですね。
コード進行ですが、イントロからサビまで一貫して浮遊しているイメージがあります。
Fmaj7やDm7などの、いわゆるセブンスコードがそうさせているのでしょう。
桜井さんお得意の転調もあります。
サビの最後が、FmからCで終わる個所。
FからCでも成り立ちます。
しかしこのコードにすることによって「終わった~」という感じがより一層出ていると思います。
2番Aメロ
競争しながら 人は切磋琢磨していくんですか?
その理想論が また人の上に人をつくる
なんてデカイ話にすり替えて
何かを否定しなくちゃ
もう可哀想なくらいに 自分がちっちゃく思える
出典: End of the day/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
2番目Aメロはこの曲の核心を突く歌詞になっていますね。
資本主義社会が築いた最大の歪みである「競争社会」=「格差社会」。
それを真っ向から否定しています。
切磋琢磨していく対象は他人ではなく「自己」。
それを気付かせてくれる、重要な部分だと思います。
コードは1番Aメロと同じなので、掲載は割愛します。