自暴自棄になりそうに
もう限界!って叫びたい
今月結果5つ買っちゃったライターでポッケはパンパン
名刺、カード、領収書、お金以外でまた
財布が膨らんじゃうAH HA
もういいやめんどくせー
あーもーいいやめんどくせー
出典: Creepy Nuts作詞:R-指定 作曲:DJ松永
主人公は、冷静になって自分の怠惰さを顧みたとき、嫌気がさし気持ち的にいっぱいいっぱいの状態になっていきます。
何故たった1ヵ月で5つもライターを買ってしまったんだろう、と考えれば自己嫌悪に陥るのがいつものパターン。
きちんと部屋の整理整頓ができていれば、こんな無駄な買い物をすることもない筈です。
分かっているものの、それをやめられない現実。
分厚く膨らんだ財布を手に取れば、お金以外の名刺などがごちゃ混ぜになっていました。
仕分けするのも面倒くさいと感じるありさまです。
社会生活を滞りなく送っている大半の人たちと違い、きちんとした暮らしができていないと感じています。
そんな自分に腹を立て、ありとあらゆる身の回りのことが面倒だと感じてしまうようになっていました。
大声で心の内を吐露することで、なんとか精神的なバランスを保っているのではないでしょうか。
どうせ自分なんか
どうせ俺なんて人間としてもう下の下の下
brother& sister普通に息を吸って吐くだけが
何故難しいんでしょうか?
返してない連絡
返してない電話
催促、契約更新、oh shit!生活生活生活!
出典: Creepy Nuts作詞:R-指定 作曲:DJ松永
できていないことばかりに目を向け続けていると、思わず口をついて出てくるのが1行目の言葉です。
誰かに直接言われたわけではないのに、自分は最低ランクの人間だと思い込んでいる様子。
強い焦燥感に駆られている様子が伝わってきます。
親や友人・知人からの電話やメールに応えられていません。
様々な支払い等の催促やマンション・アパートの契約更新手続きもできていないのです。
1人暮らしを続けていくためには、1人の大人としてやらなければならない日常の雑事がありすぎるのでしょう。
しかし、他の人が当たり前のようにできていることが自分にできないのは何故なのでしょうか。
そんな疑問が主人公の頭の中を駆け巡り、段取りよくできない自分に対する苛立ちが最高潮に。
そして主人公は、呼吸さえできないほどの精神的な苦しみを覚え続けたのでした。
大切なコトに気付かされる
周りの人の存在
もう面倒臭いから先に言う
俺はかける迷惑
だから遠慮は要らない
おまえもかけろ迷惑
鈍臭いですあいにく
出典: Creepy Nuts作詞:R-指定 作曲:DJ松永
自分の現状にもだえ苦しんできた主人公ですが、ここで一筋の光が見えてきました。
身近にいる友人の存在に助けられ、大人になるための階段を登るきっかけをつかんだのです。
あれやこれやと考えてみたけれど、人に迷惑をかけてしまう自分をすぐに変えることはできません。
しかし主人公は友人から迷惑をかけられても「お互いさま」といえる余裕は持っていることに気付いたのです。
相手の失敗や悪い部分を見ても許容できるという自分の長所を生かしていく。
そうすれば、自暴自棄にならず生きていけそうだと感じ始めました。
もう文句や不満ばかりを並べ立てていた頃とは違い、閉ざしてきた自分の心の殻を破れそうな予感がしています。
足りないところを補い合う理想の関係
俺は時間に遅れる
おまえは人の顔色見ずに思った事をすぐに言う
じゃ俺が空気を和ます…なるべく
おまえが引っ張った足の分
俺が引っ張った足の分
おまえの欠けたところ
俺の欠けたところ
アイツの欠けたとこもキミの欠けたとこも笑い会えたら
出典: Creepy Nuts作詞:R-指定 作曲:DJ松永
主人公が考える大人とは?
その答えにつながるヒントが上記の歌詞に刻まれています。
主人公は何故だか約束の時間は守れません。
ですが相手の気持ちを考えずに鋭い言葉を浴びせる友人に、軽いジョークで返すことができる点は彼の長所です。
つまり、自分の欠点は相手の足を引っ張るかもしれません。
ですがそれ以上に自分の長所を生かして相手の足りない部分を補える。
それこそが大人としての振る舞いではないかと主人公は気づきました。
人間だれでも長所と短所を持ち合わせています。
短所ばかりに着目するのではなく、長所に気づきそれを人のために活かすことが大切なのです。
そうすることで、自分らしさを保ちながら大人社会の一員として朗らかに暮らしていけるのではないでしょうか。