会話などなしに 内側に潜って
考えが読み取れる 不思議な夜
あなたの名 呪文みたいに
無限のリピート
憎たらしくて手の甲に 爪をたててみる
出典: 星間飛行/作詞:松本隆 作曲:菅野よう子
2番になると、ただ好きなだけではなく、互いに思いが通じ合っているような印象を受けます。
いつの間にか、何も言わずとも相手のことが何となく分かってくる。
ほんの少し愛が成長した状態なのでしょう。
そんな、互いに少し慣れた関係になっても、彼のことが好きで好きで仕方ない!
それが、なんだかちょっと憎たらしくもあり……。
会えない間に、名前を呪文のように繰り返し呼んでみると、相手の顔や仕草が頭に浮かんできます。
思いが通じ合った後も続くドキドキに、聴いているこちらまで胸キュンしますね。
自分の半身を探し求める
キラッ!
体ごと透き通り 絵のように漂う uh uh
けし粒の生命でも 私たち瞬いてる
魂に銀河 雪崩れてく
出典: 星間飛行/作詞:松本隆 作曲:菅野よう子
恋人と“一心同体”となって、ゆらゆらと漂う。
古代ギリシャの哲学者・プラトンは「饗宴」という著書の中で、男女について下記のように記しています。
かつては男女両性の存在がおり、神がそれを切断し、手足が2本ずつ、性器が1つずつの存在に分割した。
それが今の人間を指します。
だからこそ、男性は女性を、女性は男性を、自分の半身を求めるように探し続けているのだそうです。
この歌詞は、まるでそんなことを描いているように思えますね。
ライブではダンスにも魅力がたっぷり!
歌詞もとても素敵ですが、『星間飛行』はダンスもかわいいんです!
振り付けはダンスパフォーマンスグループ・PaniCrewのYOHEYこと、佐々木洋平さんが担当。
YOHEYさんは、振り付けについて「80年代アイドルをイメージした振り付け」と語っています。
80年代のアイドルといえば、松田聖子さんや中森明菜さん、小泉今日子さんなどを思い浮かべる人が多いでしょう。
また、おニャン子クラブも80年代を代表するアイドルですね。
以上からも分かるように、80年代にはかわいくて存在感のあるアイドルが揃っています。
そして『星間飛行』の振り付けは、YOHEYさんの語った言葉の通り、どこか懐かしく、またかわいらしい。
残念ながら動画は見つかりませんでしたが、「あなたが好きよ」で指差しを決めたり、「宙に浮く涙」で頭の上を1周したり……。
「あなたと生きたい」で手を広げる振り付けも印象的です。
中島さんのかわいらしいルックスと相まって、とってもキラキラしています。
かわいすぎる「キラッ」にも注目♪
そして、やはり1番のかわいい振り付けは、サビ前の「キラッ」ですね!
親指・人差し指・小指を立てる「キラッ」の決めポーズは、国際手話の「愛している」なのだそうです。
なんとも素敵ですね。
そもそも「キラッ」は曲が作られた当初は予定になかったんだとか……。
このフレーズは、レコーディング現場で菅野よう子さんによって加えられたアレンジ。
曲とは全く違うところから、ぽたって落ちてきたようなものがほしい。
コンビニとかで流れていて、耳に残るような存在感にしたい。
こういった菅野さんの考えから、「キラッ」のフレーズだけを別録りしたのだそうです。
しかも、複数録音した中から、なんと1番ひどいものを選んだというのだから驚きですね。
というのも、あえて不自然に耳を惹くように、という理由があったから。
たしかにこれは、「ん?」と思わせるフレーズです。
加えて、当時10代の中島愛さんの不器用さが逆にかわいらしく聞こえます。
そんな印象的な「キラッ」は、フレーズもポーズもとっても簡単。
10年経っても衰えない魅力をぜひライブで
中島愛さんがランカ・リーとしてこの曲をリリースしたのは2008年6月。
なんと、もう10年以上の月日が経っているんですね。
2014年から2016年まで活動休止期間はあったものの、まったく人気が衰えることのない中島愛さん。
中島愛さんのライブの魅力は、端正なルックスにキュートな衣装、そして何より唯一無二の美声。
さらには、それぞれがキャッチーな曲の数々など、挙げ始めたら切りがありません。
また、ルックスや曲だけでなく、中島愛さんはトークも人気です。
その人気は、なんと単独トークイベントを行うほど。
そのため、曲と曲の間のMCもライブの見どころの1つと言えるでしょう。
中島愛さんは、『星間飛行』発売当時、「みかん箱からZeppまで」と銘打ってイベントを行ったそうです。
しかし、その半年後には日本武道館でライブを行うほどになりました。
今では上海やタイ、フィリピンなど、海外でもライブを開催しています。
中島愛さんの“キラキラ感”を、一度は生のライブで味わってみたいものですね。
最後に
『星間飛行』の人気の秘密は、まず耳に心地よいメロディー。
次に、恋する女の子の気持ちをストレートに描いた胸キュン必須の歌詞。
そして、中島愛さんの圧倒的な歌唱力とかわいらしいルックス。
これらすべてが絶妙にマッチしているから、『星間飛行』はこんなにも大勢の人に愛されているのでしょう。
時代や年齢に関係なく、聴いている人をキラキラした気持ちにさせてくれる曲ですね。
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