「ここは最高にホット

DJはレコードを回すことに怖れることはなく レコードを回し続けて

世界中を征服するガールズの代表が私よ

大学卒業を祝って私にグラスを掲げさせてよ

今が何時かあなたに教えるロレックスよ

あなたは私を引き止めておくことなどできないの」

女性が自らの手でお金を稼ぐことだけで男女関係の恋愛模様が変化します。

男性の経済力に依存しない女性が世界を回転させるのです。

大学卒業とともに就職して賃金を得る社会。

人類はここまで来るだけでも様々な苦難の歴史を歩んできました。

中には男性よりも女性の収入の方が多いカップルもあるでしょう。

ビヨンセが相手ならばとてもじゃないですが男性は彼女の収入を超えられません。

そうすると職場での女性の地位ももっと向上していいはずです。

しかし女性であるというだけで昇進コースから外れる会社は今でもたくさんあります。

職務内容や賃金などは能力によって計られるべきでしょう。

しかし女性であるからという理由だけで能力までも色眼鏡で判定されます。

ビヨンセはこうしたすべての不条理を許しません。

あくまでもガールズが世界を回転させていると宣言して、旧い観念やシステムを遮断します。

誰に捧げた歌なのか

ビヨンセ【Run the World】歌詞を和訳して解釈!地球を回してるのは誰?ビヨンセが先導する!の画像

I work my nine to five and I cut my check
This goes out to all the women getting it in
Get on your grind
To the other men that respect what I do
Please accept my shine

出典: Run the World/作詞:Adidja Palmer Beyonce Gisselle Knowles David James Andrew Taylor Nick Van De Wall Terius Nash Thomas Wesley Pentz 作曲Adidja Palmer Beyonce Gisselle Knowles David James Andrew Taylor Nick Van De Wall Terius Nash Thomas Wesley Pentz

「私は9時から5時まで働いて自分のお金をいただくわ

この歌を男性の職場に入り込むすべての女性へ贈る

退屈で嫌な仕事に付き合うの

私がすることをリスペクトしてくれる他の男性たちへ

私が輝く姿をどうぞ受け入れてね」

ビヨンセが誰に向けてこの曲を書いたかを告白します。

やはり男性社会で働いている女性全員に向けて歌った歌です。

かといって家庭に入っている女性が捨て置かれた訳ではありません。

女性解放運動はすべての人類を救い出す運動でもあるのは上述したとおりです。

退屈な仕事であっても、働いている賃金を得る女性は輝いています

ビヨンセが欲しがるのは女性のこの輝きなのです。

女性の職場復帰など

ビヨンセ【Run the World】歌詞を和訳して解釈!地球を回してるのは誰?ビヨンセが先導する!の画像

Boy, I know you love it
How we're smart enough to make these millions
Strong enough to bear the children
Then get back to business
See, you better not play me
Don't come here, baby
Hope you still like me
F-U, pay me

出典: Run the World/作詞:Adidja Palmer Beyonce Gisselle Knowles David James Andrew Taylor Nick Van De Wall Terius Nash Thomas Wesley Pentz 作曲Adidja Palmer Beyonce Gisselle Knowles David James Andrew Taylor Nick Van De Wall Terius Nash Thomas Wesley Pentz

「ボーイ あなたが愛しているのは知っているのよ

ミリオンダラーを稼げるくらいに私たちは頭が良くできているの

子どもを産むのにも耐えられる十分な強さを持っていて

その後に職場に復帰するのよ

分かったかしら あなたは私をもてあそぶのはやめたほうがいいわ

こっちに近寄らないで ベイビー

私のことまだまだ好きでいて欲しいだなんて最悪、私に払うもの払ってちょうだい」

女性の強さには感嘆させられます。

子どもを産んだかと思ったら、職場復帰もしてキャリアを積みます

日本社会では女性の職場復帰にまだ高いハードルがあるでしょう。

こうした後進性を日本社会が内包しているのは動かし難い真実です。

待機児童問題の解消など女性の職場復帰のためにすべきことが山積みでしょう。

一方で最先進国のアメリカ合衆国は事情が違うようです。

早くから女性の地位の向上のための施策が行われました。

それでもまだまだ解決するべき問題があります。

長いスパンで考えないと女性解放運動は成り立ちません。

ジョン・レノンとオノ・ヨーコから約40年後のビヨンセにもまだ取り組む問題があるのです。

ビヨンセは本当に難なくミリオンダラーを稼ぎ上げます。

そのことでパーソナルな関係では彼女の地位は高いです。

また今もっとも独創的なSSW(シンガー・ソング・ライター)として絶大な評価がされます。

しかしそれくらいの成功ではビヨンセを満足させられません。

彼女が望んでいるのはすべての女性の地位向上なのです。

「Run the World」と世界の未来

ビヨンセ【Run the World】歌詞を和訳して解釈!地球を回してるのは誰?ビヨンセが先導する!の画像

Who are we? What do we run? We run the world
(Who run this mutha? Yeah!)
Who are we? What we run? We run the world
Who run the world? Girls! Girls!

出典: Run the World/作詞:Adidja Palmer Beyonce Gisselle Knowles David James Andrew Taylor Nick Van De Wall Terius Nash Thomas Wesley Pentz 作曲Adidja Palmer Beyonce Gisselle Knowles David James Andrew Taylor Nick Van De Wall Terius Nash Thomas Wesley Pentz

「私たちってどんな人かしら? 私たちが回しているものって何なの? 私たちが世界を動かしているのよ

世界を回転させるのは誰だと思う? ガールズよ! ガールズ!」

クライマックスのアウトロの歌詞です。

繰り返しが多いので簡単な意訳を載せておきます。

最後までこの歌の哲学が貫徹しているのを見てください。

ビヨンセがなぜここまで身体と心を投げ売ってこのテーマに取り組むのか。

その秘密にたどり着きたいです。

ビヨンセは男女の別れ際に「泣く女」をあまり描きません

歌詞の中でも女性に涙を流させるのを嫌うのです。

彼女が担った歴史的な任務であり、これがアーティストとしての骨なのでしょう。

ビヨンセ以前とビヨンセ以後では文化・芸術の世界が大きく変わりました。

彼女はすでに文化・芸術のフロアでは革命を起こしてしまったのです。

多くの女性シンガーがビヨンセの後に続きました。

彼女の功績の少しでも上をゆこうとどのアーティストも必至です

こうしたアーティストたちは皆が皆、新しい時代の強い女性を描きます。

失恋に際して「泣く女」は甘すぎるとしてシーンから消えゆくのです。

文化・芸術というフロアではひと握りのアーティストが歴史を変革します。

しかし現実社会はそのようなビッグバン的な転換が起こりにくいです。

それでも少しずつですが人類は進歩しているという考えを捨てたくはありません。

進歩へのニヒリズムは小さな希望さえも抹殺します。

ビヨンセに倣ってすべての女性に届けたい想い。

それは皆さんの少しの努力が人類全体の解放を導く希望の光になりえるということです。

家庭・職場・学園で女性の地位向上のための少しの努力を惜しまないこと。

狭いコミュニティーでしたなら皆さんが主役になれます。

この傾向がすべての社会を覆うときに世界は本当に変わるのです。

世界を回しているのはガールズ

この言葉を理想ではなく現実にするためにガールズは特別な輝きを生まれつき手にしているのです。

美しさ」とは主に女性を称える言葉でしょう。

その輝きを確信して世界を揺らしましょう。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

OTOKAKEとビヨンセの軌跡

ビヨンセ【Run the World】歌詞を和訳して解釈!地球を回してるのは誰?ビヨンセが先導する!の画像

OTOKAKEにはビヨンセの関連記事がたくさんあります。

中でも女性の権利意識に灯火を照らすような楽曲をご紹介。

If I Were A Boy

男女が立場を替えてみたらどのようなドラマが生まれるでしょうか。

歌詞和訳して徹底解釈しました。

ビヨンセの一連の記事にはすべて女性の地位向上の願いが寄せられています。

ぜひご覧ください。

2008年にビヨンセが発表したシングル「If I Were A Boy」は自分の行いを別の視覚から覗いてみたらどうなるかというテーマを提示します。男尊女卑の傾向がまだ残る社会に鋭い問題を突きつけました。この曲の歌詞を和訳して解説しましょう。

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