aikoの楽曲の魅力とは
「曲」としての魅力
その楽曲の魅力とは何なのでしょうか。
曲として聴いていると、耳にした瞬間に「aikoの作った曲だ」と思えるほど、独特な曲調になっています。
それは、コード進行(曲の和音の進み方)がよくあるパターンとは違うためだと思われます。
よくあるパターンは耳慣れしているので、自然に聞こえるものですが、aikoの曲はそうではありません。
かといって、コード進行が不自然というものでもない、そこがaikoのセンスの良さです。
「歌詞」としての魅力
aikoの歌詞の世界は、恋愛をテーマとしていることが多いです。
その歌詞は、誰もがどこかで経験してきていることや、イメージがしやすいことを上手に表現しています。
女性目線の曲で、男性が女性の気持ちになってしまうという声があるほどです。
こうしたことから、たくさんの人から共感を得ていることがわかります。
共感を得られる歌詞に、曲を聴いた人や歌詞を読んだ人はグッと惹きつけられるのでしょう。
「明日の歌」が収録されているアルバムは?
11thアルバム「泡のような愛だった」
「明日の歌」は、2014年5月28日に発売された、aikoの11枚目のオリジナルアルバム「泡のような愛だった」の1曲目に収録されています。
アルバムの1曲目ということで、インパクトがあります。
このアルバムは、シングル「Loveletter」「4月の雨」「君の隣」の3曲を含む、全13曲入りとなっています。
オリコン週間アルバムランキングでは、1位を獲得し、11万枚以上を売り上げています。
「明日の歌」の歌詞を読み解く!
ここからは、「明日の歌」の歌詞を読み解いていこうと思います。
「明日の歌」は、aikoの曲の中でも歌詞の量が多い曲です。
表現の仕方が今までとは異なっていると言え、こうした変化のある曲をアルバムの1曲目に置いていることは、aiko自身に変化があったのだろうと思えます。
二人はもう破局している
暑いって言うかこの部屋には想い出が多すぎる
あなたに貰ったものをどうしてこんなに大事に置いていたんだろう
出典: 明日の歌/作詞:AIKO 作曲:AIKO
「あなた」に色々なものを貰ったが、それももう想い出となっています。
ここから、二人はもうすでに破局していると読めます。
想い出の品を捨てられる人もいますが、「あたし」は捨てられない人なのでしょう。
言いたいことを言っておけばよかったという後悔
あなたの唇触ってみたいけど
笑ってそしらぬ顔して見ていた
言いたいことが言えなくても
あなたの言葉に頷くだけで嬉しかったの
その唇は今夜もあの子に触れる
出典: 明日の歌/作詞:AIKO 作曲:AIKO
付き合っていたときは、「唇に触れたい」など言いたいことを言えずにいた「あたし」。
頷いて話を聞くだけで嬉しかったのは確かにそうだと思いますが、そこには、気持ちを伝えられない寂しさや切なさがにじみます。
そして、今となっては、そうした寂しさや切なさは後悔となってしまっています。
新しくできた彼女は、唇に触れている・・・そう考えると「なんであの頃に気持ちを伝えておかなかったのだろう」という思いになっているのでしょう。