曲の冒頭から、自分が大器晩成型であることを否定していますね。

遅咲きでは耐えられないと思っている主人公。

今すぐ自分の夢を叶えて、成功を掴みたいことが伝わってきます。

「自分は大器晩成型だから、いつか成功するかも」とのんびり構えていたら、すぐに歳をとってしまう。

歳を重ねて自分が死んでしまってから名声を集めても、意味がないと思っているのです。

だから、自分のやる気を引き出すために、あえて今すぐ成功したいと言い聞かせているのでしょう。

他人からもらった励ましの言葉

大変なこともあるだろうけど すぐに結果が付いて来なくとも
大器晩成型なんだから まあ気長に頑張りなさい

出典: 大器晩成/作詞:中島卓偉 作曲:中島卓偉

ここの歌詞は、きっと主人公が他の人からもらった言葉なのでしょう。

一生懸命頑張っているのに、なかなか結果を出すことができない主人公。

そんな主人公のことを励ますために、このような言葉をかけたのだと思います。

確かに、この言葉も一理あるのでしょう。

人によって成功のプロセスは異なりますし、実際に大器晩成型の偉人だってたくさんいます。

しかし、そんな励ましの言葉も主人公には通用しないのです。

この曲を作った中島卓偉も、大器晩成にはなりたくない!という思いを持っているのかもしれませんね。

成功するために大切なこととは?

いつか一番になるためには 脱ぎ捨てなきゃならない時もある
後は運を味方に付けるだけ まあ腐らずにやんなさい

(※くりかえし)

出典: 大器晩成/作詞:中島卓偉 作曲:中島卓偉

成功したいのであれば、代わりに何かを失う覚悟が必要ということなのでしょう。

「いつか成功すればいいや」「楽な思いをしながら成功したい」といった生半可な思いでは、

成功を掴むのは難しいのかもしれませんね。

それに、成功するために必要なのは才能だけではありません。運も必要なのです。

「運も才能のひとつ」なんて言葉もあるくらいですから、それだけ重要な要素なのでしょう。

今すぐに成功したいという気持ちが沸き起こっている主人公。

しかし、今すぐ成功しないからといって諦めてしまっては、夢を掴むことはできません。

なので、腐らずに頑張り続けることも大切なのだと思います。

2番~ラストの歌詞

才能はあるはずなのに…

誰もこのハンパなさわかってない でも知ってもらえずに終わったら
死んだ後に評価が高まる 後付け天才のパターン

出典: 大器晩成/作詞:中島卓偉 作曲:中島卓偉

主人公は「自分には才能がある」という意識を持っているようです。

しかし、世間はその才能のすごさに気づいていません。

きっと世の中には、才能があるはずなのに注目してもらえていない人がたくさんいるのでしょう。

そんな人たちが抱える悔しい思いや、諦めたくない思いを代弁してくれているように感じられます。

中には「死んでから評価されてもいいだろう」と思っている人もいるかもしれません。

でも、主人公は生きている間に成功を掴むことだけを考えているのでしょう。

主人公にとっての「大器晩成」とは?

いやいやそんなのあり得ないし それ大器晩成って言わないし
是が非でもチャンスを物にして 今証明してやんなきゃ

出典: 大器晩成/作詞:中島卓偉 作曲:中島卓偉

主人公にとっての「大器晩成」とは、歳を重ねてから成功を掴むことだと思っているのでしょう。

死んでから高い評価を受けたとしても、それは大器晩成とは言えないと考えているのです。

めげずに頑張っていれば、チャンスに遭遇することはあるはず。

主人公はそのチャンスを決して無駄にしないで、自分の爪痕を残そうとしています。

チャンスを物にするというのは簡単なことではありません。

でも、自分の才能をしっかりと証明できた上で、運も味方してくれれば、

いつか成功を掴むことができると信じているのでしょう。

だから、こんなにストイックに頑張れるのだと思います。

流されないで生きようと決めている主人公

何にも惑わされずに どんな時代にも流されずに

出典: 大器晩成/作詞:中島卓偉 作曲:中島卓偉

生きていると、色々な人の意見を耳にします。

自分とは真逆の意見を持つ人もいれば、主人公の意見に突っかかってくる人もいるでしょう。

また、人の意見というのは、時代によって大きく変わります。

しかし、主人公はどんな人に出会っても、どんな時代に遭遇しても、

決して自分の信念を曲げずに、ひたむきに頑張ろうと心に決めているのでしょうね。

流されずに信じ続けて努力していれば、いつかは報われる。

そんな思いを抱き続けているのです。

なんだかとてもカッコいい生き方ですね!