ここからはサビの歌詞です。
彼らの目の前の目標は"勝つ事"かもしれません。
ですが、勝ったからといってそこが最終目標というわけではないのです。
あくまでも道の途中であり、目指すものはもっともっと高い目標だと思います。
自分自身に置き換えても同じことです。
目先の目標をクリアした後は次なる目標…その先もずっと目指すものがあるでしょう。
だからこそたった一度の勝利に自惚れることなく、常に初心を大切にしながら闘うことが必要です。
もしも目指している人がずっと先にいるのなら、今自分が走らなくては追いつくこともできません。
きっとその人も走り続けているでしょうから、追いつく為には倍速で走る必要があります。
このサビからはとにかく走り続けろというメッセージを感じました。
仲間との志
強い精神力
花吹雪乱れ散る中
浮かれる者などいない
たとえ己が倒れようと
志だけはつないでゆく
出典: 兵、走る/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO
チームの連携があってこそ勝利への道がひらけていきます。
そこに浮き足立った者が一人でもいたらチームとしてのバランスは脆く崩れてしまうでしょう。
彼らの中にはそんな人は一人もいません。
誰もが仲間を思いやりながら、そして勝利に向けて全力を尽くしているのです。
たとえ肉体が追いつかなくなってしまっても心はいつまでも走り続けています。
この強い精神力こそが選手の闘士の源なのでしょう。
負けた数だけ強くなる
勝敗をまたひとつ
噛み砕いてツワモノは走る
出典: 兵、走る/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO
勝負に勝ったとしても決して自惚れず、次の試合にまた勝つ為の作戦を練り直します。
そして惜しくも負けてしまったときは何故負けたのか?と原因を客観的に追求していくのです。
彼らは勝っても負けても反省会は欠かさないのでしょう。
それこそが強くなっていく秘密だと思います。
強い者は己の弱さを知っているのです。
自分の弱点を認めるところから成長は始まっていきます。
そこをどう克服して強みにしていくのか、そして得意なところはより技術を磨いていくのです。
負けた後の反省会をすることは多いかもしれませんが、意外と勝ったときはしないことが多いと思います。
勝った理由を見つけることも次の勝利への鍵になり、勝つ為のヒントも見つかるでしょう。
平坦な道のりではない
ゴールはここじゃない
安住の地などない
泣けど続く人生
アナタは先の方
ずっと先の方
手を触れたいなら今はTRY
出典: 兵、走る/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO
先ほどの歌詞に繋がるサビの部分は、負けても立ち上がれ!という叱咤激励にも思えます。
悔し涙を流しても結果は変わらないのだから、それを次に繋げていくしかありません。
誰もが楽に生きていけたら嬉しいけれど、それでは自分自身が成長していけないのです。
厳しさと引き換えに成長していくことが勝負の世界では必要不可欠になります。
憧れの存在に触れる為には、まず同じフィールドに立つことを目指しましょう。
そして同じフィールドに立つだけではゴールではありません。
あくまでも人生の中の一つの過程をクリアしたにすぎないのです。
ラグビーのトライのように、とにかく挑戦し続けることの大切さを教えてくれる歌詞になっています。
試合と人生は似ている
ゴールはここじゃない
まだ終わりじゃない
止むことのない歓声
今日を生きるため
明日を迎えるため
誇り高きスピードでTRY
出典: 兵、走る/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO
ラストのサビには「兵、走る」の全てが詰め込まれていました。
ラグビーの試合と自分の人生はとてもよく似ています。
目標に向かって一生懸命に走り続け、ゴールはまだ見ぬところにあるのです。
とにかく今日を精一杯生きること、そして無事に明日を迎えること。
それが人生においての一番の目標なのではないかと考えさせられました。
楽曲「兵、走る」の"つわもの"とは誰もが心の中に秘めている"闘志"のことではないでしょうか。
この楽曲を聴けば聴くほど闘志が湧いてくるような気がします。