HERO COMPLEXは実力派バンド

北九州出身の3人組

北九州が生んだ1993年世代3ピースバンドHERO COMPLEX』。

彼らはメロディックパンクをメインとした楽曲づくりを行っています。

若い世代が離れがちな青春パンクロックを再燃させようと、ストレートで等身大な歌詞が特徴。

どこかHi-STANDARDやロードオブメジャーを彷彿とさせるメロディックなサウンドです。

ギターベースドラムというシンブルなバンドですが、ツインボーカルが奏でるさわやかな音楽が魅力的。

またライブに拘り、生で感じる音楽をウリにしているのも素敵ポイントです♪

今回はそんな『HERO COMPLEX』の楽曲の中から「桜前線」に注目してみます。

春の別れと出会いの季節に、桜にのせてどんな想いを歌っているのでしょうか。

青春ソングとして人気の「桜前線」を歌詞とともに解説していきます。

『HERO COMPLEX』を最近知ったという方にももっと好きになってもらえると嬉しいです。

最後までお楽しみください!

人気曲「桜前線」ってどんな曲?

今回ご紹介する『HERO COMPLEX』の「桜前線」は桜とともに訪れる別れを歌った曲です。

学生の卒業や友人の上京、未来への旅立ち…。

そんな“次のステップへ進むための別れ”を悲しむのではなく静かに受け入れる。

そんな内容になっています。

誰もが経験した、そしてこれから経験するであろう切ない感情をパンクロックに乗せて歌っています。

歌詞の解説をする前にまずはこちらのミュージックビデオをご覧ください。

ミュージックビデオで観る「桜前線」

青春の別れは教室が舞台

長い冬が終わり、桜の咲く季節。

教室には桜の花びらが舞い散ります。

まるで、これからの自分たちの旅立ちを表しているように散っていく桜。

“さよなら”は悲しいものであるけれど、彼らのアップテンポなメロディーではなぜが清々しく感じます。

そして『HERO COMPLEX』の要でもあるツインボーカル。

ギターの風太は優しくてさわやかな声、そしてベースのシンペーは魅力的なハスキーボイス。

この2人が歌うことでひとつのメロディーが深みを増していくようです。

単純な言葉だからこそ、私たちの心にストレートに入ってくる歌詞も素敵だと思います。

さりげなくボーカルがチェンジする瞬間も彼らの信頼が垣間見れるようでかっこいいですね。

「桜前線」の歌詞を紐解く

それではここからはお待ちかねの歌詞を見ていきましょう!

筆者独自の解説となりますが、みなさんならどんな解釈になるか比べながらお楽しみください。

そろそろ近づく別れの季節

ああ 教室 窓 風が吹いて
思い出が通り抜けてゆく
ああ 花が咲いた 外の景色
眺めてそれぞれの道へ

笑い合った思い出を
追いかけてしまわぬように
進んでゆく 進んでゆく

出典: 桜前線/作詞:不明 作曲:不明

ある春の日。

窓を開けた教室に吹き込むさわやかな春の風を感じているようです。

ついこの前まで窓から見える景色は殺伐としていたのに、いつの間にか花が咲いている光景。

校庭の桜が見えるのでしょうか。

桜が咲くころ一緒に過ごしたクラスメイトは別々の道へ旅立ちます。

卒業という旅立ちを感じるまでは、毎日笑い合って無邪気に過ごしていたのがわかります。

そんな思い出も今日をもって、ここに置いていかなければいけません。

そう、みんながそれぞれの道へと進んでいくために。

新たな旅立ちへの別れの気持ちが伝わってきますね。

淋しくも止まってはくれない時間。卒業を迎えたら未来へ進んでいくしかないのです。

背中を押されるように

桜 咲き乱れて 心動かされる
桜 咲き乱れてゆく さよなら

出典: 桜前線/作詞:不明 作曲:不明