痛くって泣き出す日もある
隠してた涙ほんとは知ってた
へっちゃらさ強がりはにかんだ
君がとっても眩しかったよ

出典: ビー玉の中の宇宙/作詞:そらる 作曲:そらる

主人公が彼女を思い出しています。

彼女は辛くて泣くこともあったけど、大丈夫笑顔をみせようとしてくれていた。

自分が弱っている姿を隠そうとする姿が健気ですね。

そんな姿が、主人公はとても素敵だったと懐かしんでいます。

彼女は少女のような印象があります。

「へっちゃら」という言葉がそう思わせるのかもしれません。

涙を隠す姿はほんの幼女のようにも思えます。

とても可愛らしい愛らしい女性だったのですね。

夢の宇宙

小さな宇宙

想像の世界で僕たちは
どこへだって飛んで行けた
すごくちっぽけで果てしなく
無限に続いてた
ポッケの中全部全部詰まっていた

出典: ビー玉の中の宇宙/作詞:そらる 作曲:そらる

二人は深い精神世界で結ばれていたことがうかがえます。

同じ世界観にいて、現実世界だけでなく夢の中でも一緒にいることができました。

その世界はとても小さいけれど終わりがなかったといっています。

これは一体どんな世界なのでしょうか?

それはタイトルにヒントがありそうです。

【ビー玉の中の宇宙】というタイトルから考えると、ビー玉の中に広がる透明な世界なのでしょう。

ビー玉の中に宇宙があるとは素敵ですね。

ポケットの中に詰まっていたのはおそらくビー玉

ポケットの中は、二人のファンタジーを表すビー玉がたくさん入っています。

夢がキラキラしたよい時間だったのですね。

ガラスの中に見えるもの

笑い合った日もいつの日か
昔話になるのかな
僕をなくしてもたまに思い出して
ちっぽけに光るガラス玉の宇宙を

出典: ビー玉の中の宇宙/作詞:そらる 作曲:そらる

主人公から彼女へのメッセージがせつないです。

ここで疑問です。

僕をなくしても、とでてきますが僕は物なのでしょうか?

人間だったら「いなくなっても」というからです。

ここでは曖昧になっています。

僕は人間のようで人間でないのかもしれません。

もしかしたらビー玉なのかもしれない、とここでふと思います。

そらるも、この歌では二つの立場から歌っているといっています。

一つは主人公=僕=人間

もう一つは主人公=ビー玉

どちらも彼女を大切に想っていたことは同じですね。

続きをみてみましょう。

思い出を探して

ビー玉の視点

気づけばこぼれ落ちていた
大切に握りしめた宝物
君と笑いあったいくつもの思い出
どこへいくのだろう

出典: ビー玉の中の宇宙/作詞:そらる 作曲:そらる

二番です。

握りしめていたものがこぼれ落ちていたといっています。

宝物とはビー玉のことでしょう。

一番の歌詞でもあったように、ビー玉は二人の世界や夢を象徴するものだからです。

主人公は、いつも楽しかった思い出や夢はどこへいくのだろうと心配しています。

二人の距離が少しづつ離れていく様子がせつないです。

彼女の気持ちは離れてしまったのでしょうか。

離れていく二人

初めて人を好きになった日
傷つけあって泣きじゃくった日
ゆっくり薄れ消えていく
嬉しいことも嫌なことも
君のことも

出典: ビー玉の中の宇宙/作詞:そらる 作曲:そらる

大事な思い出達がなくなっていく様子が描かれています。

これは時間が経っていくことを表しているのではないでしょうか。

どんな思い出も時がたつと記憶とともに薄れていってしまいます。

昔は新鮮だった世界も、年をとるとともに忘れさられてしまうのは悲しいことですね。

感情だけならまだしも、彼女のことまで忘れていってしまうのはなお淋しいことでしょう。