別れの予感
分かれ道
自分の道歩いていく中で
君をなくす失うことが怖いよ
膝抱え泣き出すそのときに
ポケットで光った小さな夢
出典: ビー玉の中の宇宙/作詞:そらる 作曲:そらる
主人公の僕は、自分の人生を歩いていくと君を失うかもしれない、と恐れています。
二人とも時がたち大人になるにつれて、新しい世界を見て成長する。
成長するにしたがって、以前は輝いて見えたものが普通になってしまうことがあります。
それは学習して知識が増えたということでよい面ともいえますね。
でも、なんにでも感動していた子供の心は失ってしまう面もあるのではないでしょうか。
主人公は、大人になるにつれて二人の感性が離れていくのを恐れているのです。
それはとても怖いことでしょう。
そんなときに、ポケットの中にあるビー玉がそっと光って夢の存在を思い出させてくれます。
飛び立つ鳥のように
想像の世界で僕達は
どこへだって飛んでいける
すごくちっぽけで果てしなく
無限に続いていた
ポッケの中全部全部詰まっていた
出典: ビー玉の中の宇宙/作詞:そらる 作曲:そらる
ビー玉の存在は、二人の夢の世界へつれていってくれる存在です。
この世界では、世間のしがらみはなく自由でいられます。
もし主人公が彼女と別れても、それぞれがこの夢の世界にアクセスすればいつでも会えます。
夢は壮大なものではなくポケットの中にそっとあり、いつでも触れられるものなのです。
そう、すべてのものはポケットの中にある。
そんなそらるの世界観も含まれているのではないでしょうか。
いつも、肩の力を抜いた雰囲気のそらるにぴったりのフレーズです。
ずっと続いていく旅
願い
転んだ日でもいつの日か
昔話になるからさ
君をなくしたら僕を覗いてよ
ちっぽけに光るガラス玉の宇宙を
出典: ビー玉の中の宇宙/作詞:そらる 作曲:そらる
この歌詞は、僕のことを覗いて欲しいという願いなのでしょう。
僕を覗いてといっているので、主人公はビー玉であることがわかります。
ビー玉は大人になった彼女に忘れられても、傷ついたら僕をみて元気をだしてと願っているのです。
ガラス玉を覗いてみると、昔楽しかったことや僕と一緒にいた思い出が蘇るのではないでしょうか。
心は自由になり、傷も癒えることでしょう。
いつも、すぐそばに宇宙があると思うと心強いのではないでしょうか。
ビー玉の優しい想いが彼女に届くといいなと思います。
煌くエンディング
ぽつり名前呼んでみる
キラリと輝いたビー玉と
終わらない旅は続く
忘れないで僕は一緒だよ
出典: ビー玉の中の宇宙/作詞:そらる 作曲:そらる
最後はせつないエンディングでしめくくられています。
主人公は彼女の名前を呼んでみますが、誰も返事はありません。
ここで名前を呼んだのは、人間の僕です。
彼女の思い出がたくさん詰まったビー玉とともに、彼の終わらない旅は続いていくのですね。
彼は彼女に、「いつも君のそばにいるよ。」と優しく語りかけています。
せつないけど優しい雰囲気にほっとする感じがするのではないでしょうか。