THE YELLOW MONKEYのナンバーで、最も心に響く『JAM』。
再結成を果たした2016年の年に、初出場となった第67回NHK紅白歌合戦で熱唱した楽曲でもあります。
その記念すべき舞台を前に仕掛けられたのが、12月31日付けの朝日新聞朝刊に掲載した『JAM』の歌詞。
一面に大胆に印刷された『JAM』の歌詞は、大きなインパクトを与えその日のSNSなどでも大いに盛り上がりました。
この『JAM』の歌詞を新聞に掲載したのは、宣伝という大きな目的もあります。
しかし、何よりも特別なナンバーを会場の観客や視聴者と共に合掌したいという、THE YELLOW MONKEYの思いが込められているのも確かです。
シングル『JAM』の歌詞を解説
ボーカルの吉井和哉も、歌うと自然と涙があふれると言わしめるナンバーの『JAM』。
ほんの一部ですが、歌詞を抜粋してその意味を解説していきます。
ポイントはサビ
Good Night 数えきれぬ Good Night 夜を越えて
Good Night 僕らは強く Good Night 美しく
出典: https://twitter.com/Feel_uplifted/status/917744456941551616
儚さに包まれて 切なさに酔いしれて
影も形もない僕は 素敵な物が欲しいけど
あんまり売ってないから 好きな歌を歌う
出典: https://twitter.com/Feel_uplifted/status/917744456941551616
『JAM』で最も印象的なのが、サビのフレーズです。
「Good Night」と遠吠えのように叫び、心の奥底から何かを訴えるような歌詞にまとめています。
そして「儚さに包まれて~」から始まるフレーズは、さまざまな悲しい出来事で感じる寂しさや「好きな歌を歌う」ことでほんの少しの希望を表現しています。
誰かを守りたい気持ちが溢れるフレーズ
キラキラと輝く大地で 君と抱き合いたい
この世界に真っ赤なジャムを塗って
食べようとする奴がいても
出典: https://twitter.com/mangetumusic/status/915497748564140032
2番の歌い出しから感じられるのは、大切な存在を守りたい気持ち。
何気ない日常を送っていても、世界中では悲しい出来事が常に起こっています。
そんな唐突に起こる事故や事件から、大切な存在と共にいることで守っていきたいという感情が伝わる歌詞です。
賛否両論を生んだフレーズ
外国で飛行機が落ちました
ニュースキャスターは嬉しそうに
「乗客に日本人はいませんでした」
「いませんでした」「いませんでした」
僕は何を思えばいいんだろう
僕は何て言えばいいんだろう
出典: https://twitter.com/letitrolling/status/917394524195786754
こんな夜は逢いたくて
逢いたくて 逢いたくて
君に逢いたくて 君に逢いたくて
また明日を待ってる
出典: https://twitter.com/716Vo/status/900849939193909248
『JAM』で最も賛否両論を生んだのが、「外国で飛行機が落ちました」から始まるフレーズ。
ここからの歌詞は、制作当時に見ていたニュースの様子ををそのまま盛り込んでいます。
このため一部分を切り取問題視されていますが、ポイントは歌詞を含めた全体像です。
当時海外で飛行機事故が起こり、ニュースでは日本人の搭乗者がいないことを伝えています。
この時にアナウンサーが笑顔で伝えていたのが大きな問題となり、放送事故として取り上げられました。
この状況を『JAM』では、「こんな伝え方しかできない日本の悲しい現状」という気持ちを込めて表現しています。
そして一番重要なのが、その後に続く「逢いたくて」のフレーズ。
大切な存在を強く求める、心の叫びのような意味合いを持たせています。
まとめ
THE YELLOW MONKEYの代表作と名高いナンバーの『JAM』。
メンバーの思い入れも強く、ファンを含めた多くの人にとって特別な一曲です。
歌詞を紐解くとさらにその気持ちが伝わるので、これを機会に『JAM』の世界に浸ってみるのも一つです。
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