LONGMAN「Wish on」
爽快でストレート
バンドの初期衝動を感じるような、ストレートなパンクロックナンバー「Wish on」。
この楽曲の爽快感と彼らの真っ直ぐな歌声は、LONGMANの長所とといっていいでしょう。
私たちに元気を与えてくれる演奏もさることながら、彼らならではの歌詞の世界観も魅力です。
今回の記事では「Wish on」の歌詞に注目し、そこに込められた意味を探っていきます。
「Wish on」MVが公開中
YouTube上ではLONGMANの公式チャンネルによって「Wish on」のMVが公開中です。
このMVでは何よりも、LONGMANのメンバーの楽しそうな演奏シーンに目を惹かれます。
彼らがバンドとしてとても良い状態でいるということが伝わってくる映像です。
それでは早速、歌詞の意味を紐解いていきます。
変わっていくこと
移りゆく心
朝焼けの中の雫が
眩しそうにゆっくりと隠れていく
変わりゆく風の中では
まだ少しは優しくなれたのかな
出典: Wish on/作詞:HIROYA HIRAI 作曲:HIROYA HIRAI
朝焼けを目の当たりにした主人公。
その中にあるという雫は一体何を表しているのでしょうか。
これは涙の隠喩であると考えることができます。
朝になる前まで、誰かが流していた涙を太陽の光が照らしている。
そんな光景を想像することができます。
新たな1日の訪れと共に涙も収まりつつあるようです。
3行目の風という言葉からは人生におけるイベントを表しているのではないでしょうか。
人生に風が吹いて、自分の中身が変わっていく。
少しずつ変わっていく自分自身の心を見つめているのでしょう。
あなたの言葉
君じゃないと意味がないのだからと
君次第とあなたが残した声
出典: Wish on/作詞:HIROYA HIRAI 作曲:HIROYA HIRAI
ここでは、主人公があなたから言われた言葉を回想しているようです。
大切な人から言われた言葉なのでしょう。
1行目では、「君」が主人公を必要としていることが伝わってきます。
この思い出によって、彼はどのような心情となっているのでしょうか。
もしかしたら、前述の歌詞パートにおいて涙を流していたのは主人公自身なのかもしれません。
大切な人を傷つけてしまい、心を痛めていたのでしょう。
2人の悲しみが混ざり合っているのを感じます。
自由を求めて
遠すぎる未来
I wish to wish to be free
その時までは
まだ小さくてまだ遠すぎて
素直に愛せないけど
出典: Wish on/作詞:HIROYA HIRAI 作曲:HIROYA HIRAI
1行目の英詞を和訳すると「私は自由になりたい」という意味です。
彼は何かに囚われているのかもしれません。
それは過去の出来事なのか、引きずっている感情なのか。
それは分かりませんが自分が何かに対して後ろ髪を引かれていることを感じているのでしょう。
それが理由で上手く前に進むことができないと感じている。
3行目の表現は自分にとっての未来や夢を表していると考えられます。
しかし不自由なままの自分ではそこまでたどり着けない。
そのことにもどかしさを感じているのでしょう。