アニメ「マギ」オープニングテーマ

シド【V.I.P】歌詞の意味を徹底考察!込めたのはどんな願い?苦悩から抜け出せない理由を読み解く!の画像

この楽曲シド13thシングルとして2012年に発売された楽曲です。

2012年10月に放送開始したテレビアニメ「マギ」第1期オープニングテーマとして起用されていました。

爽やかで疾走感のあるこの楽曲と、「マギ」のストーリーが見事にマッチしています。

冒険譚である「マギ」のストーリーを意識した歌詞になっており、「マギ」ファンからも好評のようです。

憧れを抱いて

夢を追う旅へ

憧れを 今 掴んだ
大歓声の鉛に 心地よく撃たれたなら
さあ 飛び込もう

出典: V.I.P/作詞:マオ 作曲:御恵明希

歌い出しの歌詞から、主人公が勢いよく駆け出し、憧れを胸に旅に出ているように感じられます。

主人公は強く憧れているものがあったのでしょう。

それを手にして、さらに先へ進んでいこうとする力強さが溢れています。

さらに、主人公を多くの人が歓声をあげて見送っているようです。

誰かとは違う存在

明日から生まれ変わるとか 誰かが見切りつけたとか
この街のスタイルとか
そんなものに流され続けて 角の取れた原石には
きっと 誰も用はない

出典: V.I.P/作詞:マオ 作曲:御恵明希

憧れている夢を叶えようと行動する時、それを躊躇させてしまうものはたくさんあります。

今すぐ行動するのではなく、何かの節目の時から始めようと考える人もいるでしょう。

世間的には叶えるのが難しいと言われ、自分が挑戦することをためらってしまう人もいるかもしれません。

そもそもその夢を叶える環境にいないと諦めてしまうことも十分にあり得ます。

周りの声を聞いて現実を知ると、自分は夢見がちだったのではないかと感じてしまうのです。

そうした、自分の気持ち以外のことが原因で夢を諦めてしまう人は多いものでしょう。

無謀な夢を諦めて堅実に生きることもそれはそれで大切です。

しかしそれは、誰もが代わり映えもなく、どこか面白くない存在かもしれません。

言ってしまえば、誰でも同じような考えで人生を送っていることになります。

それでは、いわゆる唯一の存在にはなれません。

誰でも代わりができる存在では、その人にしかできない、ということがなくなってしまいます。

そんな、代わりがいる存在ではその人個人が必要とされることが少なくなってしまうでしょう。

主人公はそんな存在ではなく、唯一の存在でありたいと思っているのだろうと読み取れます。

夢への試練

不思議と 扉の向こうには V.I.P 名乗るやつはなく
誰もが 苦悩の果てさ

出典: V.I.P/作詞:マオ 作曲:御恵明希

誰もが夢に挑むのではなく、現実的な人生を送る中で、それでも夢に向かっていく人はいます。

しかし、夢に挑むことは苦難の連続であり、それらに立ち向かい、乗り越えなくてはなりません。

それは夢を叶えるためには避けられないことであり、誰にも分け隔てなく存在する試練です。

そこには個人の環境や能力による差はあるかもしれません。

それでも、それぞれに辛く困難な壁にぶつかることには変わりはないでしょう。

特別扱いをされて、苦労をしない人はいないのです。

それを乗り越えるために、誰もが分け隔てなく苦悩しています。

力強い声援を背に

憧れを 今 掴んだ
身を委ねればいい 舵はこの手に
3つ数えて The show time
大歓声の鉛に 心地よく撃たれたなら
さあ 飛び込もう

出典: V.I.P/作詞:マオ 作曲:御恵明希

主人公は自分の憧れに向かって進み出す一歩を大きく歩み始めたようです。

どこに向かうのかを、主人公はしっかりと見据えています。

その旅路は船旅のように、何が起こるかわからないものかもしれません。

調子よく進む時もあれば、荒波に揉まれてボロボロになってしまうこともあるでしょう。

しかし今は、新たな門出を希望を持って歩み始めているように感じられます。

そんな主人公たちを、多くの人が歓声をあげて見送っているようです。

その歓声が大砲の弾のように力強く、主人公の背中を押しています。

その強い応援を背に、主人公は夢に向かって進み出しているようです。