老若男女に愛されるサザンオールスターズ
デビュー
メンバーが青山学院大学時代から活動しており、1978年に『勝手にシンドバッド』でデビューしたことは多くの方が知るところでしょう。
2018年の現在はメンバー全員が還暦を迎えていますが、その支持率は増すばかり。
片手に入る日本を代表するバンド、と言っても過言ではないかもしれません。
バンド名の変遷
みんなが知ってる「サザンオールスターズ」の通称サザンですが、メジャーデビュー前はそれはそれは面白いバンド名が付いていました。
最初は音楽サークルAFT内で「温泉あんまももひきバンド」を結成したことから始まりました。
ちなみに後から入学し、のちに桑田の妻になる原由子は「温泉あんまももひきバンド」の桑田を危険人物だと思い、別のメンバーと違うバンドで活動をしていたとか。
その後はメンバーが変わるたびに「ピストン桑田とシリンダーズ」、「Better Days」「青学ドミノス」「脳卒中」「桑田佳祐とヒッチコック劇場」などなど。
そんな変遷を経て、1977年にやっと「サザンオールスターズ」に落ち着きます。
それにしても、よくここまでたくさんのネーミング(いや、もっとありますけどね。)を思いつけるものですよね。さすがです!
『彩~Aja~』(あや)楽曲情報
リリース
『彩~Aja~』は2004年4月14日にリリースした48枚目の作品。
本作品のカップリング曲は『この青い空、みどり~BLUE IN GREEN』で前作から3年ぶりの原由子のボーカル曲になっています。
タイトル『彩~Aja~』の由来
桑田佳祐本人いわく、このタイトルはスティーリー・ダンの『Aja』(エイジャ)から拝借したそう。
スティーリー・ダンとはドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカー2人のジャズ・ロックバンドです。
2000年に『Two Against Nature』でグラミー賞最優秀アルバム部門ほか4部門を獲得する等、世界的に有名なロックバンド。
残念ながら、昨年の2017年9月、食道がんによりウォルター・ベッカーが亡くなったと公式HPで発表がありました。
この時の追悼表明でウォルター・ベッカーは「二人で築き上げてきた音楽を今後も作っていきたい」と語っています。
『彩~Aja~』はそんな伝説的なバンドの作品から由来したタイトルだったのです。
桑田佳祐がこの曲を捧げたのは・・・
本作品がリリースされた2004年、桑田の実父が亡くなっており、桑田本人もこの曲は桑田の亡き父に捧げていると語っています。
この楽曲のPVはタイ・バンコクと日本の2カ国で撮影が行われています。
「Aja」という言葉はインドネシア語で「永遠」という意味があり、亡くなった父親への思いを司どっているともいえます。
この『彩~Aja~』というタイトルはいくつもの理由があって付けられた、ということになりますね。
『彩~Aja~』歌詞
普段の景色が・・・
或る日雨の間に間に虹を見つけて
そぞろ歩き始めた恋の街角
出典: 彩~Aja~/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐
何気ない毎日の繰り返しだったのに、不意に「君」に出会った日はまるで雨の合間に垣間見えた虹のように特別な日になり、いつのまにか始まっていた恋。
「間に間に」と2回入ることで、はっきり長い時間見えた虹ではなくて、幻想のように一瞬見えた虹、と解釈することができますね。
当たり前のように現れた景色ではなく、偶然キレイな花が咲いているのを見つけた瞬間のようなうれしい驚きも含まれています。
いつか君と訪れた 陽の当たる坂道は
アモーレ 心せつなく
今日も風がそよ吹くだけ
出典: 彩~Aja~/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐