天使がくれた光の中

胸の鼓動 ひとつになって行くよ
星になって 永遠の愛を抱(いだ)こう
時間(とき)は止まり 天使の恋のように
光の中駆けて行く 真冬の SNOW EXPRESS

出典: SNOW EXPRESS/作詞:伊達歩 作曲:山下達郎

「光」は先に出てきたように、雪のことを指しているのでしょうか。

街灯に照らされて、さらに輝きを増しているのかもしれません。

この光が降る景色こそ、「天使の恋」。

カップルになった天使が、恋の成就に喜んで光を振り撒いているイメージでしょうか。

抱き締め合っているのか、二人の心臓の音が一つになって聞こえているようです。

くっつきあっていると二つが一つになったような、一体感を感じられます。

このまま本当に一つになって、になってしまったような感覚です。

星になれば何万年、何億年と存在することができるでしょう。

人間にとっては「永遠」にも近い時間といえます。

長い長い時の流れは、時間の感覚すら失わせるものかもしれません。

それこそ、時が止まってしまったかのように。

雪がしんしんと降る冬の夜は、時間の概念からも解放してくれる不思議なひと時です。

何故冬が特別な季節なのか

主人公と恋人にとって、この「冬」は特別な季節だと歌っていました。

それが何故なのかについては、あまり具体的に語られていません。

彼ら個人の事情でしょう。

ただ一つ、客観的にも「特別」である理由を察することができる要素があります。

それがです。

恋人と一緒に夜のバスに乗って雪を見ることが、彼らにとっての一大イベントのようでした。

主人公は最近まで都会にいたことが明かされています。

たとえばそれが東京や大阪だとしたら、雪が特別なものになることに納得できるのではないでしょうか。

このような大都市は、雪がほとんど降りません。

降る可能性があればそれだけでニュースで大々的に報じられ、交通機関にも影響が出る程です。

そのような場所にいたのだとしたら、当然雪は身近なものではなくなります。

逆に恋人がいる場所は雪がよく降る場所で、主人公がやってくる時期は雪が降る時。

だからこそ、主人公にとって雪は「恋人と一緒にいられる時間」の象徴なのではないでしょうか。

無論雪は冬に降るものですから、当然ながら冬自体が特別になるのです。

季節問わず永遠に聞いていたくなるラブソング

NEWS【SNOW EXPRESS】歌詞の意味を解釈!忘れてた大切なものって?失わないための決意とはの画像

「SNOW EXPRESS」の歌詞を解説しました。

「雪」というキーワードを掲げる冬ソングですが、季節問わずに年中聴きたくなる曲ですね。

そう感じさせてくれるのは、NEWS作曲を手掛けた山下達郎さんの実力故なのでしょう。

隠れた名曲とも呼べる、多くの人々に愛される一曲です。

NEWSのメンバー4人が作詞・作曲・編曲を手がけた「愛言葉」の歌詞が「深い」と、ファンの間で評判です。聞けば聞くほどよくなるとも言われています。アルバム「White」の中の1曲で、シングルにもなっていないこの歌がなぜそんなにいいのか?繰り返し出てくる“さび”の部分の歌詞「てずてってとって」から考えて行きたいと思います。

NEWSは「SNOW EXPRESS」のように、シングルではなくても大変人気があるアルバム曲があります。

「愛言葉」もその一つで、こちらも愛する人を歌ったラブソングです。

「てをひいて」や「てずてってとって」など、少し不思議なフレーズが特徴といえます。

これらにはどんな意味があるのでしょうか。

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