1番のBメロの歌詞では、傷ついたのは「自分」であると解釈しました。


ここで傷ついているのは「あなた」。


誰も聴いてくれていないくてもいい。「あなた」を笑わせたい(喜ばせたい)ために歌い続けている。


つまり、1番では自分のため(高く)に飛び続ける、2番ではあなたのために(遠くまで)飛び続ける(歌い続ける)という対比が見られます。

追い風 届けるよ
僕等一心に羽ばたいて
遠い過去を 背負ってた
あなたを未来へ運ぶよ

ワタリドリの様に今 群れをなして
大それた四重奏を
奏で終える日まで

出典: ワタリドリ/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平

2番のサビの部分。


遠くまで飛び続ける・・・というフレーズは、あなたを過去から未来へと運ぶという意味。


つまり、歌という追い風が、あなたを元気づけ、前へ向くというきっかけになればいい・・・そんな意味にとることができます。


そして、ワタリドリのように群れをなして奏でる「四重奏」。


そう、これはまさしく[Alexandros]のメンバーのこと。


自分たちが奏でるメロディーが、少しでも「あなた」のチカラになれば・・・そんなふうに読み取れます。

All this time we come and we grow
Now it's time that we should go
But we both know that this is for sure
It's not the end of the World

Well, see you one day

出典: ワタリドリ/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平

この英語のフレーズ、直訳だとちょっと意味がわかりづらいので、歌詞のイメージに沿って意訳してみます。


「僕等はここまできた。そして成長もしてきた。」


「今、僕等は旅発つ時が来た」


「でも、僕等は、お互いに、これが最後じゃないってこともわかってる」


「また、いつか会える日まで」


”We”を、[Alexandros]のメンバーと解釈すると意味が通らなくなってしまうので、「別れなければならない二人」ととらえておきます。

Alexandros「ワタリドリ」が持つ歌詞の意味と、成長し続けるアーティストの世界に迫るの画像

追いかけて 届くよう
僕等一心に羽ばたいて
問いかけて 嘆いた夜
朝焼け色に染まっていく

ワタリドリの様にいつか 舞い戻るよ
ありもしないストーリーを
いつかまた会う日まで

出典: ワタリドリ/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平

前のフレーズで解釈した「別れなければならない二人」とは誰なのでしょう?


ここでは、ワタリドリのようにいつか舞い戻る、と歌っています。


つまり、「別れなければならない二人」とは、ここにいる自分(僕等)と今旅立つ自分(僕等)


言い換えるなら、これまでやってきた僕等とこれからの僕等。


悩んできた、嘆いていた日々に別れを告げるように明るい日差しが差し込み、空が朝焼け色に染まってくる。


「さあ、旅立ちの時」


これまで、様々な活動をしてきた[Alexandros]が、さらに高みを目指していくため、ワタリドリのように旅立つ・・・でも、いつかまたこの時点に戻ってくる。


そういう歌詞に捉えてみました。

「ワタリドリ」の歌詞と[Alexandros]

Alexandros「ワタリドリ」が持つ歌詞の意味と、成長し続けるアーティストの世界に迫るの画像

見てきたように、この「ワタリドリ」の歌詞は、そのまま[Alexandros]の軌跡といってもいいのかもしれません。


結成以来、さまざまなメンバー交代があり、2011年に川上洋平(ボーカル&ギター)、磯部寛之(ベース&コーラス)、白井眞輝(ギター)、庄村聡泰(ドラム)の現メンバーとなりました。


その後も[Champagne]から改名など紆余曲折を経て、現在の[Alexandros]があります。


彼らには「世界一」になるという夢があるそうです。


現在の彼らの成長ぶり、活躍ぶりをみると、あながち嘘でもないように思えてきます。


そう、本当に「ありもしないストーリー」を見せてくれるかもしれません。


これからの[Alexandros]に注目していきたいと思います。

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